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南部アフリカ旅行記(9)


2018年1月26日(金)


ボツワナに向かう朝
 明けて1月26日金曜日である.ちょうど出発から1週間が経過,今回の旅行も終盤ということでこの頃から帰国の影がちらつき,ちょっと寂しい気分になる.それはともかく,この日はボツワナのチョベ国立公園に行ってくる日程である.
 朝6時にモーニングコールで起床(さすがに1週間経過すると体内時計もアフリカ時間になる),身支度をして朝食に行く.この日もオムレツを作ってもらっていただいた.
 朝食後は部屋に戻って準備をする.そして8時にロビーに集合して出発である(何度も書いているが,今回のツアーには困ったちゃんがいないためいつも定刻に出発できる).車窓から昨日空から見たホテルの庭を眺めていたらイボイノシシの集団の姿が見える.もしかして一昨日食べたイボイノシシの肉は彼らの仲間だったんだろうか… 汗

イボイノシシの群れ

ミナミジサイチョウ
 
 ホテルを出たバスはまず右折し少しザンベジ川沿いを走る.数分で自動車道っぽい道に入り,以後ひたすら国境を目指し走って行った.  


ボツワナ入国
 約1時間でボツワナとの国境に到着する.まずはジンバブエ側の事務所で出国審査,これは何のストレスもなく終了した.建物を出てボツワナ側に歩いていくと,まずは消毒槽(というか単なる水たまりというべきか)をジャバジャバと歩かされる.これはもちろん外来生物の種子などを持ち込ませないためである.その後ボツワナの入国審査も無風で終了しボツワナ入国完了となった(自分的には2011年にオカバンゴに行ったときに続いて2度目).
 ボツワナの国境事務所を出るとサファリカーが用意されていて一同それに乗り込んで出発となる.最初に向かうのはチョベ・マリーナロッジ,ここが今日一日我々のサファリをサポートしてくれる施設で,昼食会場にもなっている.この日の大雑把なスケジュールであるが,まず午前中は車によるゲームドライブ,その後昼食を経て午後は遊覧船を利用したボートサファリという流れになる.トイレをしっかり利用してまずは陸のサファリに出発だ.
   

サファリカー

ロッジに向かう

マリーナロッジ
   


ゲームサファリ
 ロッジを出発しサバンナの中に入っていく.今は雨期なので周辺の草が青々と茂っている.時間的にも気温が上がる時間帯なので肉食獣の姿を見つけるのは難しい条件であり,見られるのは草食獣メインとなる(ライオンなど肉食獣が活動するのは早朝か夕方で,それ以外の時間は基本寝ているのと,雨季は草の背丈が高いため肉食獣は隠れてしまい発見がさらに難しい).この日見られたのはインパラやゾウ,キリンなどだった.

チョベ国立公園のメインはゾウ
 
 ボツワナのサファリといえば我々は2011年にオカバンゴデルタのサファリを体験しており,あそこに比べてしまうと…なわけだが,それでもここはゾウの生育密度が高く,たくさんのゾウを見ることができた.  

インパラの群れ

精悍な顔つき

ライラックニシブッポウソウ
 

カバの親子

アミメキリン

こちらも精悍な顔
 

なんかの鳥

ウォーターバック

インパラの角が
 


ランチタイム
 午前中のゲームサファリが終わり,12時ごろにロッジに戻る.昼食タイムであり,ロッジのレストランへ,ブッフェスタイルのランチだった.サラダと肉,デザートにアイスクリームをいただいた.飲み物はビールを頼んだのだがアルコール度数が低めのものだった.
 食事後も少しゆっくり寛ぐ.慌ただしくなくゆったりなのがサファリの基本である.

昼食会場
 

野菜メインのランチ

もちろんビールも

キリンの置物
 


ボートサファリ
 昼食及びその後の休憩を挟んで13時30分頃から午後の活動開始,今後は船を使ったボートサファリである.ロッジの裏手,チョベ川に面した桟橋から船に乗る.ボートはグループの貸し切り,ただボートの甲板上に椅子が並べれただけの簡素な造りである.一同乗り込んでゆったりとチョベ川に繰り出した.
 出航して最初に目撃したのがワニ,ナイルワニの仲間と思われる.その後はカバや各種の鳥が見られたほか,やっぱりゾウの姿はかなり多く目撃され,一時船の行く手をゾウに阻まれしばし通り過ぎるのを待つなんていう展開もあった.
 実はチョベ国立公園付近はボツワナ,ジンバブエ,ナミビア三国の国境が接しており,今我々がいるチョベ川の左岸はもうナミビアなのである.2008年にナミブ砂漠に行きたくて訪問したナミビアが目と鼻の先にあるという事実に感慨深く思った.ナミビア側の川岸にはコテージ風のホテルがいくつか建っていた

小さな船に乗り込む

まずはカバに遭遇

背中だけですがワニです

ゾウの群れ

大迫力
 

水牛

船の行き先にゾウが

対岸はナミビアです
 


ジンバブエに戻る
 2時間ほどでボートサファリは終了,ロッジに戻って休憩をした後戻ることになる.サファリカーで国境事務所に向かい,.両国の出入国審査は朝と同じくストレスフリーで通過,ジンバブエ側のバスに乗り換えて,そのままホテルに直行する.帰路のバスでは一同疲れのためみんな眠りについていた.そんな様子を観察していた自分もいつの間にか意識を失っていた(笑).結局ホテルに着いたのは17時過ぎである.

ホテル前で記念撮影
 
 夕食までは2時間あるが日中の活動で少し疲れたこともありこの日もプールには行かずシャワーを浴びてゆっくりすることにした.  


ボマ・ディナー
 19時になりロビーに集合して夕食に出かける.この日は車で数分ほど行った先のレストランだった.ジンバブエ最後の夜はボマ・ディナー,アフリカ式のバーベキュー中心のブッフェである.入り口ではカンガ(東アフリカで見られる布)のような布が渡されるとともに,希望者にはフェイスペイントを施してくれるサービスがあった(もちろんやってもらったことは言うまでもない).中ではアフリカ式の太鼓(ジャンベ)がタンタカタンタカ鳴らされていて雰囲気を盛り上げている.
 食事の内容はサラダやオードブルのほか,肉類の種類が豊富なのが特徴だ.ビーフ,チキンなどの定番に加えて,インパラやイボイノシシ,ワニのほか究極の変わり種として芋虫が供されている(汗).もっとも外国人にとって芋虫はハードルが高いので,食べた人にはその旨を証明する名前入りの記念証が発行されるらしいが,さすがの私も挑戦する勇気がなかった(笑).ここではアルコール類も充実していて地元で飲まれている(らしい)トウモロコシの濁酒なんかもあった.ブッフェスタイルなので何度も足を運び料理を堪能する.
 ディナーの後半にはアフリカンダンスショーも始まる.レストラン中央でダンスが披露されるほか,客にも大小のジャンベが配られ,それを叩きながら一緒に参加する趣向である.さらに時間が進むと,お客さんも呼ばれて一緒に踊る時間となる.この頃になるとかなりお酒が回っていることもあり,楽しまなきゃ損だろうということで,率先して前に出て踊りまくる我々だった(笑).
 大盛り上がりのボマ・ディナーは21時半ごろにお開き,バスでホテルに戻った我々は余韻に浸りながら眠り込んだのだった.さあ,明日はいよいよ当地を去る日である.

ボマ・ディナーの会場

入口にて

レストラン内の様子

これはサラダバー
 

豪快に肉を焼く

ダンスショーの始まり

ゾウのペインティング
 

ジャンベをたたく

中央に呼ばれます

他のお客さんと踊る
 



 

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