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 SINCE 2011年9月25日
       

南部アフリカ旅行記(1)


1.南部アフリカ旅行決定のいきさつ
 我が家の定番の夏の旅行,2017年当初は9月下旬にアイスランドにオーロラを見に行く予定だった.2015年のウユニ塩湖でお世話になった写真家の高坂雄一先生が同行するツアーである.この年我々がしながわ宿場まつりに申し込まなかったのも,このツアーと日程が被っていたからである.
 が,しか〜し 7月下旬に旅行会社からツアーが催行中止になってしまったという連絡が入る.さあ困った,写真家の先生が同行するツアーが中止なんて想定もしておらず,すっかり途方に暮れてしまった.
 計画は一から練り直しということになる.いろいろ考えたのだが,この段階で浮かんだのはまだ行ったことのない中央アジアだった.サマルカンドなど定番スポットのあるウズベキスタンの他,カザフスタンや地獄の門で有名なトルクメニスタンなど魅力的な場所が多い.内陸で寒暖の差が激しそうな土地柄だが,秋口なら気候もちょうど良いのではというのもあった.しかし,絶対ここだ!という気分にもならず申し込みには二の足を踏んでいた.
 決めかねていたらウチのKが「アフリカに行きたい」と言い出すではないか.過去我々がアフリカ大陸に足を踏み込んだのは2度,2008年のナミビアと2011年のボツワナ・オカバンゴデルタである.どちらもアフリカ旅行の定番とは言い難いのが自分らしい.ただ今回は最初の旅行計画でミソが付いてしまったこともあり,マニアックでない場所もいいかもとは思った.もっとも近年アフリカは政情不安等から行ける国がかなり減ってしまっている.特にベルホヤンスクと並んで私の憧れの地ナンバー1のマリのトンブクトゥは戦乱でひどい状態になっているほどだ.現状で楽に行けそうなのは,北のエジプト,西のモロッコ,東のケニア&タンザニア,そして南の南アやナミビア,ボツワナ等である.
 さあどうしようと思っているうちに頭にい浮かんだのが,南アフリカ・ケープタウンの沖合に浮かぶロベン島である.南アフリカのアパルトヘイト時代の負の遺産,南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラ氏も収容されていた有名な監獄島だ.サンフランシスコのアルカトラズと並んで脱出不可能な島といわれていた.私の好きなコミックゴルゴ13にこの島を扱ったエピソードがあり,そういえば行ってみたいところだった.それに南アフリカといえばワインもあるし… というわけで俄然南アフリカが候補地として浮上した.
 そうなるとどうやって行くかが問題となる.ケープタウンだけなら航空券とホテルを取って,あとは現地のオプショナルツアーという手もあるが,ケープタウンだけ1週間というのもなんだしなぁと考えると,やっぱりツアー参加がいいだろうということになった.
 次は旅行会社である.一般にケープタウンを含むツアーというと,喜望峰やジンバブエのヴィクトリアフォールズ,ボツワナのチョベ国立公園がセットになったものが多い.ただきっかけはロベン島であり,そこは外せない.さらには休みを取る関係上週末の出発が望ましい(金曜または土曜).その辺を勘案した結果出てきたのが,阪急交通社トラピックスの10月13日金曜日出発の10日間のツアーである.南部アフリカの定番コースに加えてロベン島観光もしっかり入っている.ワインに関するイベントがないのがちょっと残念だったが,まあワインはレストランで飲めばいいしと言い聞かせることにして,さっそくいつもの旅行デスクに電話をかけて手配を開始した.ちなみに10月はこの地域の観光スポットのひとつであるヴィクトリアフォールズは渇水期になってしまうが,一方でこの時期にしか見られないジャカランダの花が見られるという魅力がある.
 そんなわけで10月に南部アフリカに行くという方向だったのが… またしても妨害が(笑)…
 今度は旅行会社ではなく自分の周辺の方である.どうにもその時期に国外に出るわけにはいかない状況が生まれたのである.悩んだ結果,この旅行はキャンセルすることにした(最終決断はキャンセル料が発生する直前の9月13日).
 この段階で夏季休暇期間(私の職場だと6月から10月)に旅行に行くのは事実上不可能となった(とはいえ夏季休暇は消化しなければならないので,それ以前に取った有休を夏季休に振り替えた).
 夏季休暇が消滅したことで,あとは野となれ山となれ状態になったわけだが,だからといってあきらめる自分ではない.なんたって有休は山ほどあるのだ(笑).それを使って休暇を取るのになんの躊躇がいよう.2015年には最初からそれを狙ってウユニ塩湖に行っている.その後自分の周辺の状況が落ち着いたこともあり,三度旅行の計画を練ることにする.ただ今度は行先の変更はしない.あくまでも本命はロベン島である.そうして調べていくうちにたどり着いたのが,(実は我が家では定番の)ルックJTB地球の詩シリーズの南部アフリカ10日間のツアーだった.このツアー,阪急と同じ10日間なのだが,定番に加えてロベン島やワイナリー,さらにはヨハネスブルグの観光も含んでいる優れもの,しかも出発は1月19日金曜で最少催行人数2名とこれ以上ないほど条件は完璧だ.私はさっそくデスクにこの話を投げ,進めてもらうことにした.
 申し込んだ瞬間に催行が決まるはずとはいえ,その後しばらくはJTBのHPに変化はない.なんとなく不安な気分になってたのだが,11月頃になってようやく催行決定マークが付いた.これでひと安心と思っていたのだが,歳も押し迫った2017年暮れにデスクから電話がかかって来た.
 曰く,当初搭乗予定だった南アフリカ航空便がキャンセルになった.会社では直ちに代替便の手配を行いその結果、往路はエチオピア航空のアジスアベバ経由便を利用すること,復路は当初予定通り南アフリカ航空であるものの,搭乗は1日遅い1月28日になること,そのためヨハネスブルグに1日滞在することになり,全体としてツアー日程が1日延びて11日間になること,この変更によるツアー代金の変更はないことが告げられた(これにより増えたヨハネスブルグのホテルはLグレードの立派なホテルになるらしい).尚日程そのものが変更になったことから,催行1か月前を切っているものの,ここでのキャンセルにはキャンセル料はかからないとのことだった.
 自分としては過去の様々ないきさつを経てようやく決まったツアーであり,1日延びることなどたいした問題ではない(むしろ1日伸びて何か別なことができるかもとワクワクしているほどだ,キャンセルなんて気持ちは毛頭なく,そのまま話を進めてもらうことにした.
 そして年が明け2018年になってまもなく,またデスクから連絡があり,ケープタウンが現在深刻な水不足で,バスタブが使用不可になっているといった話が出ていた.これに関しては我々はそもそもバスタブに執着していないこともあって,さほど問題にはならなかった.一方で気にしていたのは,ヨハネスブルグでの最終日の方だ.自由時間といわれても,「ああそうですか」と出かけるわけにはいかないのがこの街である.何かオプショナルツアーはないのかということであった.これについてはこの後来るであろう添乗員からの連絡の際に行ってほしいとのことだった.
 で,2018年1月14日に今回のツアーの添乗員さんから電話がかかって来た.話の内容はこれまでにデスクから来たことと変わりない内容だったが,私は最終日の話について振ってみた.すると,現地にあるライオンパークに行くオプショナルツアーを用意していること,料金はひとり140米ドルであること,申し込みは出発前日(すなわち1月18日)までに販売店に伝えてほしい旨が告げられた.販売店というのは自分の場合,カードの旅行デスクのことであり,さっそく参加したい旨を連絡した.その間に日程表等も無事に届き,いよいよ旅行という雰囲気が高まって来た.
   
   
   今回の旅行で参考にした本    
     


2.旅行日程


 月日  旅程  宿泊
 2018年1月19日  成田−アジズアベバ  機中泊
 2018年1月20日  アジズアベバ
−ケープタウン
 ウェスティン・ケープタウン
 2018年1月21日  ケープタウン滞在  ウェスティン・ケープタウン
 2018年1月22日  ケープタウン滞在  ウェスティン・ケープタウン
 2018年1月23日  ケープタウン
−ヨハネスブルク
 サニーサイド・パークホテル
 2018年1月24日  ヨハネスブルク
−ビクトリアフォールズ
 ホテル・エレファントヒルズ
 2018年1月25日  ビクトリアフォールズ滞在  ホテル・エレファントヒルズ
 2018年1月26日  ビクトリアフォールズ滞在  ホテル・エレファントヒルズ
 2018年1月27日  ビクトリアフォールズ
−ヨハネスブルク
 ザ・ミケランジェロ・タワーズ
 2018年1月28日  ヨハネスブルク−帰国へ  機中泊



 

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