そんな住宅エリアを後にしてバスは大西洋岸を南下する.ケープ半島はなんとなく千葉県を彷彿させる形をしているが,最初の目的地は半島北西部,ちょうど浦安から市川の海岸部に相当するハウト・ベイである.この港から遊覧船に乗って近くのドイカー島に行き,オットセイの群れを見に行く趣向だ.ホテルを出発した頃は曇り空だったが,この頃から晴れ間が広がって来た.
8時40分に港に到着,船は100人は優に乗れるサイズの中型船である.乗船しようとしたら,さっそく付近にオットセイの姿が… 写真を撮っていたら現地人がなにやらチップを要求している.ただ飼いオットセイじゃあるまいに,彼の所有物でもあるまいと無視した.我々の乗船は比較的早かったので,中央の見晴らしがよさそうな場所を確保できた.ふと見ると湾の対岸の山に霧が立ち込めていて風情を感じる.
その後も続々と客が乗り込んできて,9時頃に出航となる.湾内ということもあって海は非常に穏やかである.しばらくするとさっそくオットセイの群れに遭遇した.オットセイといえば一匹の強いオスが多数のメスを独占しハーレムを形成,エサの確保に有利な海岸部に住み,その他のオスはオスどうして群れを作って内陸のやや不便なところに生活するという自然界の厳しい掟に従った社会として知られる(ライオンやインパラなどサバンナの生き物にも通じる).小さな島にたくさんのオットセイがひしめくさまは壮観である.一方で島の付近には巨大な海藻(昆布のようなもの?)もたくさん漂っていた.
40分ほどの遊覧で元の港に到着,下船しようとしたら現地人のバンドが出迎えてくれた(こちらは本当にチップ目当て).その後はトイレ休憩と土産物屋さんの散策をして10時過ぎに再びバスで出発となる. |
徐々に晴れてきました |
ハウトベイ |
我々が乗り込む船 |
出航です! |
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