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南部アフリカ旅行記(10)


2018年1月27日(土)


ベランダの猿
 一夜明け1月27日,この日の朝はゆっくりである.体内時計もすっかり南部アフリカ時間に順応したせいか6時に目が覚めた.身支度をしながらふとベランダの方を見ると,なんと!猿が来ているではないか.チェックイン時に決してべランドの窓を開放しっぱなしにしないよう指示があったが,これは確かに危険だと思った.
 猿の様子を観察した後朝食会場へ.この日もアメリカンスタイルのブッフェ朝食をいただく.

猿がこちらを見ている
 
 食後にウェイターがやってきて定番のように「Coffe or Tea」と聞いてきたのだが,我々が日本人だとわかると意外に上手い日本語で「加藤茶?加藤ミルク?」と宣っていた(笑).   


白人用(?)プール
 食後は少し休んだ後,昨日一昨日は行かなかったプールに向かう.ここのプールは上下二段に分かれていて3日前は上段で泳いだのだが,この日は他に誰もいなかったため下段に入ることにした(3日前白人用と命名した方).で,入ってみてわかったのだが下段のプールは結構深い.向かって右端は水深0.8メートルだが左側に行くに従って急に深くなっていくのだ(最深部は水深1.8メートル).特に左側の入水ポイントは水中の石段が終わると一気に深くなるので泳ぎが苦手な人は要注意である(このあたりが白人用なのか?).

手前の石段を過ぎると一気に深くなる
 
 プールで遊んでいたところ,我々のツアーの方が何人か散歩にやってきたので挨拶したほか,昨夜ボマディナーの終盤に一緒に踊ってくださった方(黒人の女性)にも声をかけていただいた.
 40分くらいプールで遊び,最後の荷物整理をしてスーツケースを廊下に出したらちょうど係員が回収にくるタイミングだった(セーフ!)
 


ビクトリアフォールズ空港にて
 10時15分フロントへ,初日にプールサイドで飲んだビールの精算とチェックアウトをする.10時半にみんな集合してバスに乗り込みに空港に向かう.車内でミネラルウォーターが配られたのだが,これから搭乗する便は国際線なので空港で没収されるのでは… と心配になった.
 10時45分空港到着,この日も例によって合唱隊のお出迎えがあった.ターミナル内に入りチェックインカウンターで手続きを行う.この日は空いていたためあっという間に完了,その後セキュリティチェックへ.ここも無事に抜けて出発ロビーに出た.予想以上にスムーズに進み,搭乗までまだ1時間半もあるのでラウンジで寛ぐことにする.ここの空港ラウンジはアルコールや軽食すべて無料だったが,すべてセルフサービスだった(ワインも自分で冷蔵庫から出してグラスに注ぐ感じ).

ロビーで記念写真

空港に到着
 
 ワインを飲んで寛いでいたらいきなり停電発生! なんだなんだとラウンジを出て搭乗口に行ってみたが,停電に関係なく飛行機は出発するとのことで安心した.  

全てがセルフサービス

ワインと軽食

突然停電!
 


再びヨハネスブルクへ
 ほぼ定刻に搭乗が開始され,ヨハネスブルクに向けて無事飛行機は離陸した.しばらくして安定飛行になると食事のサービスが始まる.往路がサンドイッチだったので,今度もそんなものだろうと思っていたら国際線でよく出てくる感じの機内食で,チキンとビーフの選択だった(私はビーフを選択).さて飲み物はと思っていたが,これがなかなか来ない,結局食べ終わったころにようやく来た(泣).約1時間半のフライトでヨハネスブルクのO. R. タンボ空港に着陸する.
 一同降機して入国審査場に向かう.ここは特に問題なく全員通過した.が,ここで一人参加の若い女性の様子がおかしい.なにやらソワソワしたように一人,荷物受取場の方へ早足で向かっていった.添乗員さんも「どうしたのかしら?」と怪訝な様子である(別に乗り物酔いで具合が悪いとかではないようだ).

復路は国際線の機内食でした

ヨハネスブルク中心街のビルが見える(非常に治安の悪いところ)
 
 ほかの参加者共々ターンテーブルに着くと,件の女性が我々のツアー参加者のスーツケースをピックアップしていた.なんだろうと思ってたら「南部アフリカでビクトリアフォールズ→ヨハネスブルク路線が一番スーツケースの盗難被害が多いと聞いたので心配でならなかった」とのこと.そ,そうだったのか… 何はともあれ全員分の荷物は無事で一安心である.  


マンデラ・スクエア
 税関を抜け到着ロビーに出ると,3日前の朝にお別れしたばかりの現地ガイドさんが待っていた.案内されるままに前回と同じバスの駐車場へ,これまた先日と同様のスーツケースのみ貨車に積んでけん引するタイプだった.
 全員乗り込んだところで出発,この日はホテルに直行である(そういえばもう夕方近い).この日宿泊するのは市内サントン地区にあるミケランジェロという5つ星ホテルである.世界的に治安が悪いことで知られるヨハネスブルクの中でサントン地区は比較的治安が良いとされ,特に大ショッピングセンターであるサントン・シティや隣接するマンデラスクエア周辺は武装警備員に守られ,外国人も安心して歩けるスポットとなっている.我々が宿泊するミケランジェロはマンデラ・スクエアに隣接するホテルだった(ここのオーナーはイタリア人の名前が好きらしく,系列でダ・ビンチやラファエロもあるらしい).中に入るとロビーが吹き抜けになっているところに高級感がある.まずはいったん部屋に入り荷物を解く.その後希望者はロビーに戻り,ガイドさんの案内でショッピングセンターを見学することになる.マンデラ・スクエアはかつてサントン・スクエアと呼ばれていたが,アパルトヘイト撤廃後にこの国の大統領となったネルソン・マンデラの偉業を称えて改称されたものであり,マンデラ氏の像も立っている.
 ショッピングセンターの方はアフリカ最大と呼ばれるだけあって広さが半端なく,放り出されたら帰れなくなるんじゃないかと感じるほどだった.ちなみにここの警備がどれだけ厳重かというと,あちこちに監視カメラが設置されていて,ちょっとでも怪しいと思われると警備員が飛んでくるらしい.かつてガイドさんが仲の良い黒人の子供を連れてここを歩いていたら,警備員がやってきて,「お前は今怪しい黒人の子供に付けられている」と忠告されたことがあるらしい(多分に人種的偏見も多いようだ).

貨車けん引のバス

ミケランジェロの吹き抜けのロビー

客室です

客室から見えるマンデラ・スクエア
 
 ある程度散策したのちは自由行動,みな自分の好きな店へ向かう.我々は普段からあんまり買い物には関心が薄いのだが,私は途中で見かけたアクセサリーの店で花柄の蝶ネクタイを購入した.  

ショッピングセンターの内部


スクエアで遊ぶ子供


後日,この時買った蝶ネクタイを装着
 


南アフリカのステーキ
 ショッピングモールからなんとか自力でホテルに戻った我々である.日没まで一休みして,その後夕食に繰り出すことになる.今日の晩は今回のツアーで唯一夕食が付かない夜なのである.サントンシティーにもレストランはたくさんある.どこに行こうか迷うところであるが、昼間にガイドさんがマンデラ・スクエアの一角にある肉屋のステーキを絶賛してた.彼曰く,味付けがどうのこうのではなく,とにかく肉が美味いとのこと.ワインも充実しているらしいので,ぜひその店に行ってみようとなった(お店の名はThe Butcher Shop & Grill).
 ここはお肉屋さんのレストランということで,先に肉の種類と量(最低200グラム)を決め(フィレの200gにした)次いで焼き方をオーダーする.店員が"medium or well done? "と聞いてくる.Kはmediumをオーダーしたが,自分はレアの方が好きなのであえて選択肢になかったrareをオーダーした.一方でワインであるが,せっかく南アフリカに来たのだからと南アフリカらしい赤ワイン,ピノタージュ(ピノノワールとエルミタージュをかけ合わせた南ア独特の品種)を注文した.

店内からのマンデラ・スクエア

赤ワインはピノタージュ
 
 まもなく出てきたステーキ,出てきたレアステーキはほとんどタタキ状態,店員が"medium or well done? "と聞いたのが分かるような気がした(とはいえ肉質は良く美味だった).
 こうして南部アフリカ最後の夜は更けていった.
 

フィレ肉のステーキ

レアはほとんどタタキ

こちらがミディアム
 



 

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