昼食後はアルマス広場からクスコ市内を歩いて散策する.アルマス広場にはカテドラル(大聖堂)のほか,ラ・コンバニーア・デ・ヘスス教会が面している.カテドラルはインカ帝国時代はビラコチャ神殿だったところだが,この地を征服したスペイン人によってその建物部分は破壊され,残った石組みの上に大聖堂が建てられたものである(ここのようにインカ時代の石組みにスペイン風の建物築かれたところは多い).
アルマス広場から今度は北東に狭い道を進んでいく.ここがハトゥン・ルミヨック通りで,ここに有名な12角の石がある.インカの石組みは糊剤などを使わずにいろんな形の石を精密に組み合わせていることで知られているが,この12角の石はまさに12角形の石が周辺の石にピタリ填められていて,剃刀の刃も入らないまさにインカの技術を象徴するような石組みである.有名スポットなので多くの観光客で賑わっていたが,ここにはインカの皇帝の格好をした現地人がいて,有料で観光客の記念写真に納まっていた.ちなみにその近くには,小ぶりながらもより角の数が多い14角の石もある.
その後は歩いてサント・ドミンゴ教会へ.ここはインカ時代コリカンチャと呼ばれる黄金の神殿だったところだが,スペイン人によってほとんどの黄金が持ち去られてしまったらしい.ここもカテドラル同様インカ時代の石組みの上に建てられた教会だが,16世紀末の大地震で教会の建物は崩壊したにもかかわらず,インカの石組はびくともしなかったそうだ.教会は中庭を持つスペイン風の構造であるが,内部にはインカの世界観が表現された金板や,二重の扉などの史跡が展示されているコーナーもあった. |
ラ・コンパニーア・デ・ヘスス教会 |
インカ皇帝の像にて |
カテドラル |
コロニアル調の建物 |
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