毎年恒例となっている我が家の夏の旅行,近年は秘境系がマイブームになっている.2007年のマダガスカルに始まり,2008年のナミブ砂漠,2010年のギアナ高地,2011年のオカバンゴデルタという流れである.そんな中2012年の旅行先であるが,実は早い段階からペルーのマチュピチュと決めていた.理由の一つはいずれ行ってみたいボリビアのウユニ塩湖への予行演習である.4000メートル近い高地帯に1週間近く滞在しなければならないウユニ塩湖旅行は高山病のリスクがある.そのような高地滞在の経験がない我々が行って大丈夫なのか不安なのだが(実は自分が過去に訪問した最高地点は標高2700メートルの乗鞍スカイライン山頂である),2011年オカバンゴ訪問の際の添乗員さんが,「ならマチュピチュに行ってみたらどうですか,あそこは最初標高3500メートルのクスコに入って,あとは下がるだけですから」と言っていたのだ.すなわち高地がどんな感じなのか肌で感じるためにうってつけなのがマチュピチュ旅行というわけである.
そしてもう一つの理由が(というかこっちがメインであるが),2012年がマチュピチュ発見100年の記念イヤーだからである.インカ帝国末期の遺跡として知られるマチュピチュであるが,インカの滅亡後ヨーロッパ人に知られることなく歴史の中に埋もれていった.それが再び歴史の表舞台に登場したのが1912年のことである. |
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そんなわけで2012年は早々から世間でもマチュピチュ関連の話題が出始め,3月には東京を手始めに全国を巡回するインカ帝国展が開催されるなど盛り上がりを見せてきた.我が家でも自然に,「今年はマチュピチュだな」という雰囲気になり,インカ帝国展も見に行っていよいよ気分が盛り上がってきた.
で,どんな形の旅行にするかであるが,せっかく行くのだからマチュピチュは日帰り観光ではなく現地に宿泊したい,さらに欲をいえば遺跡そばにあるサンクチュアリ・ロッジに泊りたかった(ここに泊ると朝早くからマチュピチュ観光ができる). |
インカ帝国展のプログラム |
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一方で,南米はなかなか行く機会もないので,ペルーのほかの観光地も加えたい.特にペルー南部にあるナスカの地上絵は,子供の頃夢中になった世界の謎系の本によく載っていて,いつか行ってみたい場所である.さらにはクスコから南東に行ったボリビアとの国境にあるチチカカ湖も外したくない.ここは汽船が運行する湖としては世界最高所にあり,なんにせよ世界最高とか最低とかの話題が好きな自分の琴線に触れる地だからだ(その他,ゴルゴ13の「チチカカ湖はどしゃぶり」の舞台でもある).
結局,サンクチュアリ・ロッジに宿泊して,ナスカとチチカカ湖にも行くというかなりわがままな内容になってしまった(笑).そんな都合のいいツアーがあるのか不安だったのだが,調べてみたらルックJTBと近畿日本ツーリストから出ているではないか! 前者は添乗員付きの団体ツアー,後者は2人からOKの現地係員ツアーである.ただこの両ツアー,前者が11日間の行程なのに対して,後者は9日間と2日短い.同じ場所を同じ順番で回るのに2日短いということは,後者はかなりタイトな旅行であることが想像できた.初めての高地帯なので,あまりタイトなのは避けたいが,団体ツアーは催行されないというリスクもあり,第1希望がJTB,そしてバックアップとして近畿日本という形で申し込んだ(その後6月下旬にJTBのツアー催行が決定した). |
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地球の歩き方別冊のマチュピチュ本
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さすがメジャー観光地だけありるるぶがある
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小学校時代に夢中になった不思議本,これでナスカの地上絵を知った |
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