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 ギアナ高地の概要


1.ギアナ高地の地理

 ギアナ高地は南米大陸の北部,オリノコ川とアマゾン川,ネグロ川(アマゾンの支流)に囲まれた地域の高地帯のことである.国としてはコロンビア東部からベネズエラ,ブラジル北部,スリナム,ガイアナ等に広がっている.ただ,一般になじみが深いギアナ高地ということになると,上記の中でもベネズエラ南東部のカナイマ国立公園がとりわけ有名であり,コナン・ドイルの「失われた世界」の舞台とされるロライマ山や,世界でもっとも落差

ベネズエラ周辺の地図
 
の大きい滝として知られるアンヘルの滝(エンジェル・フォール)もここにある.
 ギアナ高地の地形としてあまりにも有名なのがテーブルマウンテンである.これは風雨などで山の柔らかい部分が削り取られ固い岩盤のみがまるでテーブルのように残った地形で,ギアナ高地にはこうしたテーブルマウンテンが100以上あるといわれている.
 ギアナ高地のテーブルマウンテンとしては,乾季には登山が可能になるロライマ山や,エンジェル・フォールを擁するアウヤンテプイ,山頂部にいくつもの大穴があるサリサリニャーマなどが有名である.
 


2.ギアナ高地の気候

 ギアナ高地は年間を通して非常に雨の多い地域として知られている.これはカリブ海の水蒸気を大量に含んだ湿った空気が季節風に乗って吹き付けているからである.この季節風はテーブルマウンテンの壁にぶつかるとそのまま上空に向かう上昇気流となり,上空で雨雲を形成してギアナ高地に大量の雨を降らせている(この雨によってテーブルマウンテン上のやわらかい土壌は常に洗い流されて現在の形状を維持し続けている).

雲がかかったテーブルマウンテン
 
 実際にはこの地域にも雨季と乾季の区別はあり,ギアナ高地でも乾季(日本では冬の時期)には晴天が多くなって川の水が減少するのだが,テーブルマウンテン上は雲が発生しやすいことには変わりがないのである.このため当地域は常に雲に覆われているため,最近まで航空写真もまともに撮れず,満足な地図も作成できない状態であった.  


3.ギアナ高地の歴史

 ギアナ高地の歴史は非常に古く,地球太古の大陸であるゴンドワナ大陸が分裂して現在の地球の姿になる際に,この地域が大陸移動の中心軸に当っていたとされる.そのためギアナ高地の地層は古く頑丈であり,特にテーブルマウンテンの地質は地球太古の姿を残しているという.
 一方でテーブルマウンテンの上は地上とは隔絶された世界であり,ここには他では見ることのできない生態系が存在することでも知られている(コナン・ドイルの小説もこうしたテーブルマウンテンの隔絶した世界からヒントを得て造られたと思われる).
   



 

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