買い物タイムの後,例のトラックバスに乗ってカナイマ湖畔の船着き場に向かう.
カナイマ湖はギアナ高地を源流とするカラオ川の段差によってダムのように膨らんだ地形にできた湖であり,湖岸には砂浜が広がっている.その光景からカナイマラグーンというビーチリゾートっぽい名前がついているのだが,カラオ川の長い段差に沿っていくつかの滝が形成されており,それを見学しようという趣向である.
湖畔にあるワク・ロッジというホテルの船着き場からボートに乗って湖に繰り出す.ここに限らずギアナ高地の川や湖の水は茶褐色をしている.これはここの水の源がテーブルマウンテン上に降り注ぐ雨だからで,山上に積もっている腐葉土から染み出たタンニンが多量に含まれているからである.
ボートに乗り込む段階からすでに前方に滝が見えている.実際には同じ川から流れおちる一連の横に長〜い滝なのだが,岩や木々によって一部が分断されているため,一応湖畔の手前から,ウカイマの滝,ゴロンドリーナの滝,ワダイマの滝,アチャの滝と命名されている(この4つの滝の水量は実はエンジェルフォールよりも多いのだそうな).一同ボートに乗り込んで出発となる.ふと振り向くと,湖岸のホテルの真向いの湖面から椰子の木が3本生えているのが見える.この構図はギアナ高地を扱ったパンフレットなどでしばしば目にする定番のショットだ.
ボートは徐々に滝に迫っていく.雨季のカラオ川は水量も半端ないので近くで見る滝は迫力十分である.それほど近づかないうちから水しぶきが飛んできた(これが気持ちいいのだが).湖面を見ると泡のようなものがたくさん浮かんでいる.これはタンニンの成分が泡になったものらしい.
しばらく迫力ある滝を堪能したのち湖岸に戻り,昼食のために一旦ホテルに帰ることになった. |
この小型ボートに乗って見に行きます |
水しぶきが凄い! |
カナイマ湖の三本椰子 |
ウカイマの滝 |
|
|