ボートはまたカラオ川を遡っていく.このころから少し空に晴れ間が出てきた(晴れ男の自分がきたんだからとひとりほくそ笑む 笑).ガイドの指さす方向にはアウヤンテプイが聳えているのが見える.巨大なテプイの頂上台地には雲が厚く垂れこめていた.こうして改めて見ても,ロンダルキアではないが,魔王の住む山という雰囲気が漂っている(ペモン語でアウヤンテプイは悪魔の山の意であるから,言いえて妙である).
10分ほど進んでいくと,川が二岐になっているところに差し掛かり,ボートはは右側に入っていった.ここからが支流のチュルン川となる(カラオ川自体がカロニ川の支流だから,支流の支流ということになる).川幅もやや狭くなり周辺のジャングルが迫ってくる感じがした.ガイドブック等によると,チュルン川に入ると河底が浅くなるため,船は航路を探しながらゆっくり進むというようなことが書かれていたが,この日は水量が十分すぎるほどあるらしく,全く意に介さないかのように軽快に走っていた.
チュルン川に入って1時間ちょっとでエンジェルフォールが間近に見えるラトン島に到着である.ここはエンジェルフォールの眼前に位置する中島であるが,今回我々が拠点とするのはここではなく,島近くの河岸にあるウカイマ2という宿泊可能なロッジである.ここはその名の通り,我々が滞在しているウカイマ・キャンプと同系列で,食事のできる東屋に加えてきちんとしたトイレもあった.このウカイマ2でトイレ休憩を取り(ここから先トイレはない),不要な荷物を置いていよいよエンジェルフォールへのトレッキングに出発である. |
アウヤンテプイが迫ってきます |
幾筋もの滝が |
どんどん山深くなります |
ウカイマ2ロッジ |
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