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 ギアナ高地旅行記(10)


2010年8月14日(土)〜15日(日)


ベネズエラ出国

 さあ,いよいよ8月14日,ベネズエラを出国する日である.この日の予定はカラカス空港を出発して経由地であるアメリカのアトランタに入るだけ,往路は単なるトランジットだったアトランタに復路わざわざ入国するのは,アトランタから成田行きの便がお昼頃に出発してしまうため,カラカスからの同日乗換えが不可能だからである.
 移動以外に何も予定がないのだから朝はゆっくりできるだろうと期待していたのだが,現実には2日目(8月7日)とほとんど変わらない起床時間となった.現地ガイドの「カラカス空港からの出国手続きには最低3時間はみなければならない」という意見を尊重したからである.入国時に審査が厳しくて時間がかかるのはわかるが,これから国を出ていこうという外国人相手にそんなに時間がかかるものなのか?と単純に疑問を感じていたのだが,空港に行ってみるとガイドの言ったことは本当だったと実感する羽目になる.とにかく手続きが面倒なのだ.一般的に出国時の流れは,

@ 空港に行き,航空会社のカウンターでチェックイン,荷物預け
A セキュリティチェック
B 税関,出国審査
C 飛行機の出発ゲートに移動


である.日本だと最近では@はネットなどで事前に済ませるスタイルも増えており,所要時間はむしろ短縮傾向にある.ところが,ここカラカスはまず@にたどり着くのが一苦労なのである.
 空港に到着すると,さっそく長い行列が待っていた.これは航空会社カウンターへの行列ではなく,なんと!その事前段階のセキュリティチェックの行列なのである.つまりカラカスの国際線では,航空会社にチェックインするためにもセキュリティを抜けるが必要があるわけだ.自分もいろんな国を旅行しているが,チェックイン前にセキュリティがあるというのは初めての経験である.これは逆に言うと,そうでもしないと悪いやつがカウンターで騒ぎを起こす可能性があるということなのだろう.カラカス恐るべし!であった(後から聞いたらこれだけ厳しいのは国外特にアメリカへの麻薬の持ち出しが大きな問題になっているからとのことだった).
 しばらく並んでいるとようやく係員のところに到着,ここでどこに行くのかとか,怪しいものを預かってはいないかなどと質問をされる(英語で).やましいことはないので,正直に答えて先に進み,ようやく最初のセキュリティへ.ここでは荷物チェックも行われるのだが,我々のツアーの何人かの人が引っかかり,荷物を開けて中を調べられることになってしまった(後からの情報だと,何か問題があるというよりも確率で抽出されているらしい).
 こうしてようやくチェックインカウンターに到着した(ここまでで1時間以上かかっている).ここでの手続きは特に他と違うことはなく,無事にチェックインが完了した(大きな荷物も預けたので身軽になる).
 そして次にようやく普通のAとなる.ここも機械の感度が高いらしく,上着はもちろん,靴も脱がされた(日本の国内線だとベルトはひっかからないのだが,ここでは用心してそれも外した).次はBだが出国時の税関はどこでもそうだが,その存在すら気づかないままだった.出国審査はここは特にトラブルもなく通過した.
 出国審査を終えると法的には外国扱いとなるため,本来ならのんびりと免税店をひやかしたりしながら搭乗ゲートに向かうのだが,ここカラカスではそうのんびりもしていられない.搭乗前に最後の(空港に着いてから通算3回目の)セキュリティチェックがあるからだ.今回のチェックは機内持ち込み荷物のチェックが中心だったが,ともかく飛行機に乗り込んだ時の安心感は半端なかった.
   


アトランタ

 カラカス発アトランタ行きの便は予定よりも1時間以上遅れて出発,約4時間のフライトの後現地時間の午後3時ちょっと前にアトランタ空港に到着した.そこから長〜い入国審査待ちの行列,荷物のピックアップ等済ませて空港の外に出る.この日の宿泊ホテルは空港近くのマリオットホテルだったが,空港からのシャトルバスに乗ったころから結構強い雨が降り出した.当初はせっかくアトランタに来たのだからコカコーラ博物館や当地を本拠地にしているMLBのアトランタブレーブスの試合を見に行きたいなぁなどと考えていたのだが,到着が遅くなったことと,この雨ですっかり気分が萎えてしまい結局ホテルでのんびり過ごすことにしたのだった(他の参加者はの中には添乗員さんと一緒にダウンタウンで夕食を摂った方もいたらしい).

アトランタ空港にはアリのモニュメントが…

空港を出たら雨だった
 


帰国へ

 一夜明けていよいよ帰国の日となる.この日は朝はゆっくりで朝食会場へ.アメリカ式の何の変哲もない朝食だった(笑).その後チェックアウトを済ませてシャトルバスで空港に向かう.昨日の激動のベネズエラ出国とは打って変わって,アメリカの出国はシンプルである(出国審査すらない.自国にやってくる外国人には厳しいが,去っていくものには興味ないという感じ 笑).まもなく我々は機上の人となり,日付変更線を越えてすでに8月16日になっている日本に戻ったのであった.

    完(明日からまた日常の世界)
   



 

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