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 ギアナ高地旅行記(8)


2010年8月12日(木)


ペモン族の家へ

 この日の朝は昨日の雨がウソのように晴れ渡る良いお天気だった.これなら遊覧飛行もなんとかなりそうな感じである.まずはレストランへ,この日の朝食は揚げパンと目玉焼き,そしてハムにチーズだった.
 遊覧飛行の時間は午前11時ごろということで,その前にホテルの対岸にあるペモン族の集落を訪ねることにした.例によってボートで川に出て,カラオ川の中の島のような部分に渡った(後で地図で確認したら,ここはアチャの滝やサポの滝の背後にあたる場所だった).
 我々が訪問した民家は51歳のおばあさん(といっていいのか微妙な年齢だが)を家長とする4世代家族だった.家は藁葺屋根で湿度が非常に高い地域であるためか,風通しの良い造りになっている.家の周囲には焼畑による畑があってトウモロコシや落花生などが栽培されていた.
 この地域の女性は10代で子供を産むのが普通らしく,家長のおばあさんも15人も子供を産んでおり,現在31歳の長女さんはすでに孫がいるという話だった.テーブルを使う生活などは我々の違いはないが,ただしこの家にはベッドがなく寝るのはハンモッグである.これは地面に多くの蟻がいるためにベッドだとその襲撃を受ける可能性が高いからと思われた.実際ここの女性はハンモッグ用の布を作っていた.
 基本的に伝統的な生活を続けている彼らではあるが,やはり村の近くということもあって文明社会とは無縁ではない.発電機はあるし(日本製だった),長男が住むという家には電話も引かれていた.

ホテルの前にはこの日の宿泊客の国旗が

この日の朝食

中の島に上陸

ペモン族の民家
 

四世代家族

ハンモックの布を織っている

家の周囲には焼き畑が
 

カナイマのサバンナ
 


滝を眺める

 民家の訪問の後はサバンナを歩いて,午後に訪問する予定のサポの滝,サピトの滝を遠望する.この2つの滝は一昨日見たアチャの滝やゴロンドリーナの滝とは違う川筋(カラオ川であるのは変わりない)にかかる,ちょっと奥まった滝なのである.川向うに横幅の大きな滝が渦巻いている.凄い水量だ.特にサポの滝は滝裏を歩くことになっているのだが,こんな水量で大丈夫なのかとちょっと不安になる.

変わった植物
 
 それにしてもサバンナは虫の襲撃がひどい.今日は天気も良くてそんなに湿気は感じないのだが,そんなの一切お構いなしという感じで飛び回っていた.手で追い払ってもきりがないので,例によって扇を振り回して虫払いをしてしのいだ.  

豪快な滝

もの凄い水量です

扇子で虫を払う
 


エンジェルフォール遊覧飛行

 さて,そろそろ空港からお呼びがかかる時間である.我々は先ほどのボートとトラックバスを乗り継いで3日前に着陸したカナイマの空港にやってきた.すでに2機のセスナが待機している.操縦するのは今回もジョニーとマヌエルの兄弟である.あらかじめくじ引きで決めておいた席についていよいよ出発である.
 昨日とは打って変わっての好天であり,快適なフライトだ.セスナはどんどんアウヤンテプイに迫っていく.見ると,周囲は青空なのにテプイの上だけは結構雲がかかっている.上昇気流の威力に感心した私だった.ふと下に目をやると,昨日ボートで走った川が蛇行しているのが見えた.
 セスナはアウヤンテプイの壁にそって回り込んでいく.すると目の前に巨大な滝が現れた.エンジェルフォールである.…が,なんか違う? 昨日は幾筋もに渡って大量の水がほとばしっていたのだが,この日はガイドブックでよく見るいつものエンジェルフォールに戻っていたのだった.セスナはエンジェルフォールを中心にテプイの上空やその周辺を何度も旋回してくれる.我々は目の前に広がる素晴らしい景色に息をのむとともに,写真を撮りまくっていたのだった(ここまで来たかいがあったと感激した瞬間である).

滑走路のセスナ

アウヤンテプイが見えてきた

テプイの上にだけ雲が
 

エンジェルフォールが!

昨日に比べると水量
が少ないです

1000mもの滝です
 
 
     


アナトリー島へ

 約40分間のエンジェルフォールの遊覧飛行が無事に終わり,セスナはカナイマ空港に着陸した.この後はホテルに戻ってランチの時間である.例によってバスとボートを乗り継いでホテルに戻った.この日のメニューはマカロニグラタンだった.
 さて,昼食および休憩の後,午後の観光に出発である.今度は午前中に集落側から眺めたサポの滝を訪問し,滝裏を歩こうという企画である.濡れる確率200%であり,当然のように各自水着を着こんでいく.一昨日と

昼食のマカロニグラタン
 
同様にカナイマ湖畔からボートに乗って湖に繰り出し,そしてアチャの滝を正面に見て左側の陸地(アナトリー島)に上陸した.エンジェルフォールをも上回る水量を誇るとされるアチャの滝だが,実は乾季にはここの滝裏を歩くことができるらしい.しかし雨季のこの時期は水量が多すぎてとても不可能とのことだった.  

虹がかかっています

アナトリー島に上陸

豪快なアチャの滝
 
 


サポの滝の裏歩き

 アナトリー島に上陸後サバンナを歩いてサポの滝に向かう.滝の直前で石の階段を下りていくと,ちょうど滝の左側に出る.そこから滝の裏側に入っていくと,目の前に薄茶色の水のカーテンが現れた.滝裏の崖には岩でできた狭い道があって奥に続いている.見ると向こう側から歩いて来たのか,水着姿の人たちが三々五々やってきた.一同ここで水着になって先に進むことになる.ガイドによると,滝幅は120メートル程度,途中かなり水流が激しくて息ができない場所もあるので,そこでは滝の反対側を向いて通過せよなどと恐ろしいことを言っている.向こうからやってくる人の中には高齢と思しき人もいるため,まあそれほどのものではないだろうと歩き始めたのだが… 進むにつれて水量はどんどん増し,しかも横風に煽られているのか,水の塊が容赦なくたたきつけてくる.前を向くことなんかできないし,本当にまともに息ができない箇所がある.これこそモーツァルトの魔笛に出てきた水の試練じゃないのかと思った(もちろん後から.その瞬間はそんなことを考える余裕もなかった 笑)..それでも「MAX120メートルだ」と自分に言い聞かせながら息を止めて通過,まもなく水流が弱まって反対側に出た.
 「はぁー」と安心して深呼吸,見渡したところ落伍者もなく全員渡り終えたようだ(ガイドによるとこの日の水量は格別で,普段はここまで凄くないらしい.それはそれで貴重な体験だ).

サポの滝に到着

ここから滝に向かいます

まさに水の試練
 
 滝の反対側から今度はサポの滝のてっぺんに登る.茶褐色のものすごい水流が泡を立てて流れている様は本当にコカ・コーラのよう,太陽も出ているため虹がかかっているのが見えた.その後ガイドの案内で激流の中に浮かぶ岩へ.本当にあんなところに行けるのかと思ったが,絶妙なコース取りで行くことができた.   

ここを歩いたかと思うと凄い

満足そう(笑)

サポの滝上で記念撮影です
 
 


サピトの滝

 滝の上の水流を堪能した後は来たコースを戻ることになる.当然あの水の試練を再びということなのだが,二度目は驚くほどスムーズに渡ることができた.人間一度経験をするということがこれほど大きいのかと感心する.
 この後は服を着て隣にあるサピトの滝に向かう(途中虫の襲撃に悩まされたが).ここもサポの滝に負けないほどの激流が見事だった.しばし滝を堪能したのち,迎えに来たボートに乗りこみホテルに向かう.途中,カラオ川に沈む夕日が見事だった.
 ホテルに戻ったのちはシャワーを浴びて夕食へ.この日のメニューはズッキーニのスープとローストビーフだった.今夜はカナイマ最後の夜ということで,夕食後はロビーにあるバーで食後酒を堪能した.

サピトの滝にて

夕陽に輝くテプイ
 

カナイマ湖に沈む夕日

夕食のローストビーフ

バーのお姉さん
 



 

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