この日の朝は昨日の雨がウソのように晴れ渡る良いお天気だった.これなら遊覧飛行もなんとかなりそうな感じである.まずはレストランへ,この日の朝食は揚げパンと目玉焼き,そしてハムにチーズだった.
遊覧飛行の時間は午前11時ごろということで,その前にホテルの対岸にあるペモン族の集落を訪ねることにした.例によってボートで川に出て,カラオ川の中の島のような部分に渡った(後で地図で確認したら,ここはアチャの滝やサポの滝の背後にあたる場所だった).
我々が訪問した民家は51歳のおばあさん(といっていいのか微妙な年齢だが)を家長とする4世代家族だった.家は藁葺屋根で湿度が非常に高い地域であるためか,風通しの良い造りになっている.家の周囲には焼畑による畑があってトウモロコシや落花生などが栽培されていた.
この地域の女性は10代で子供を産むのが普通らしく,家長のおばあさんも15人も子供を産んでおり,現在31歳の長女さんはすでに孫がいるという話だった.テーブルを使う生活などは我々の違いはないが,ただしこの家にはベッドがなく寝るのはハンモッグである.これは地面に多くの蟻がいるためにベッドだとその襲撃を受ける可能性が高いからと思われた.実際ここの女性はハンモッグ用の布を作っていた.
基本的に伝統的な生活を続けている彼らではあるが,やはり村の近くということもあって文明社会とは無縁ではない.発電機はあるし(日本製だった),長男が住むという家には電話も引かれていた. |
ホテルの前にはこの日の宿泊客の国旗が |
この日の朝食 |
中の島に上陸 |
ペモン族の民家 |
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