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 ウユニ塩湖の概要


ウユニ塩湖とは

 ウユニ塩湖は南米,ボリビアの南西部に位置する広大な塩湖である.湖という名称がついているのは主に雨季に水が張ることで湖が形成されることに由来する.ただ乾季になると水はほぼなくなり,一面広大な塩の原野となるため,学術的にはウユニ塩原という呼称の方がされる(ただこのページでは便宜上ウユニ塩湖で統一する).ちなみに当地ではトゥヌパ塩原とも呼ばれているが,これは塩原に食い込むようにそびえているを見下ろすトゥヌパ山(標高5321メートル)の名に由来している.
 ウユニ塩湖は標高3700メートルの高地帯に南北最大100キロメートル,東西最大250キロメートルも広がっており,総面積は1万平方キロ余りで,これは秋田県の面積に匹敵する.これだけの面積でありながら塩湖内の標高差はわずか数十センチしかなく,ほぼ真っ平らに近い.南米を縦断するアンデス山脈の中部には山脈に挟まれた高原地帯(アルティプラーノ)があり,

秋田県並みの面積を持つウユニ塩湖



トゥヌパ山
   
ウユニ塩湖はその一部である.塩湖には流入する川はなく,湖を作り出す水源はすべて雨水である.実は塩原のあちこちには地下に通じる穴があいており,その下には地下水の層がある.雨季になってこの地域に雨が降ると,その穴から雨水が入り込み地下水位が上昇する.そして水位が塩原の地表面を越えて溢れ出ることで湖が形成されるわけである.もしも当地が平らでなく傾斜があれば,あふれた水はどんどん流出してしまうところだが,前述のように当地は標高差がほとんどないため,こうした流出が起こらず,天空の鏡とも呼ばれる湖が形成されることとなっている(一方でわずかながら高低差があることで,雨季でも水が張らない場所や逆に乾季でも水が残る場所もある).    

水が張った鏡状態のウユニ塩湖

水のない塩の結晶のウユニ塩湖


ウユニ塩湖の歴史

 ウユニ塩湖にこれだけの塩があるのは,かつてこの地が海だったからである.今から1万年以上前にアンデス山脈地帯の隆起によって,今のアルティプラーノは陸地となった.その後塩原を含む当地は乾燥気候となり雨が少なかったこと,ウユニ周辺には川がなかったため塩の流出が起こらなかったことから塩の蓄積が起こり,結果今の環境が出来上がったとされている.      

ウユニ塩湖の観光

 かつてはボリビアの首都ラパスからバスで10時間以上かけて訪問しなければならない,まさに秘境であったが,2011年に空港ができ,格段に利便性が向上した.ただ,それに伴う観光客の増加によるごみ問題が発生している.
 宿泊施設はウユニの町にたくさんのホテルがあるほか,塩湖のほとりにここから切り出した塩のブロックを積み上げて造られた塩のホテルが数件あり人気である.
     



 

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