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 ボリビア旅行記(3)


2015年2月7日(土)


ワカ・プクヤーナ遺跡

 ボリビア旅行記の2日目である.リマ到着が早朝だったこともあり,ホテルでぐっすりと睡眠,目が覚めたのは午前11時半だった.本当はホテルの朝食が付いていたのだが,どうせすぐに昼食時間だろうということで,パスして眠り続けていたのだった(笑).準備をして12時半にロビーに集合,そのままバスに乗って出発となる.    
 実は今回の旅行の当初の日程ではこの日は午前中にボリビアのサンタクルスに移動し,そこを観光という段取りだったのだが,ラン航空のダイヤ改正(改悪?)のためサンタクルスへの移動が深夜にずれ込んでしまい,予定を変更してリマの観光となったものである.
 ペルーの首都リマは南米太平洋岸に位置する人口800万を超える大都市だ.南緯12度という赤道にほど近い場所にあるんのだが,沿岸部を流れるフンボルト海流(南極からやってくる寒流)の影響で緯度の割には冷涼な気候となっている.2月の平均気温も22℃と,ほぼ同緯度のブラジル大西洋岸のサルヴァドールのそれ(27℃)と比べて5℃も低いほどだ.もっともその海流のおかげで魚の大漁場が広がり,水産資源に非常に恵まれることになっているわけだが(すなわち魚介が旨い).
 さて,ホテルを出発した我々であるが,まずはランチということで,リマの新市街ミラ・フローレス地区にあるワカ・プクヤーナという遺跡の目の前にあるレストランへ向かう.バスは太平洋に面した自動車道を南下していった.左手は高台になっていて新市街の建物が広がり,右手には広大な太平洋が見えた(この海が日本まで続いていると想像すると結構感動 笑).沖合に島が見えたのだが,ここはフロントン島といって,かつて刑務所が置かれていた島だそう(リマ版アルカトラズあるいはロベン島といった感じか).30分ほど走って遺跡&レストランに到着である.
 この遺跡は約1500年前の祭事場といわれるもので,日干し煉瓦によるピラミッドなどがある.同様の遺跡は旧市街にもあるそうだが,保存状態が悪く荒れ放題らしい.昼食のレストランは本当に遺跡の真ん前にあって,遺跡を眺めながらの食事がでる.この日はセビーチェと呼ばれるスライスした生の魚に玉ねぎやトマトを加えてレモン汁で和えた料理(ペルー風マリネ,ペルー沿岸地域の名物料理)を前菜に,メインはロモサルタード(牛肉の生姜炒め ライスとポテト付),そしてデザートという内容だった(最後にコカ茶も).我々が食事をしていた後方のエリアでは結婚式の披露宴なのか二次会なのかが行われていた.

リマ市内は渋滞がひどい

ワカ・プクヤーナ遺跡

いかにもなサボテンが…

レストラン Huaca Pucullana

おしゃれな感じです
   

セビーチェ(ペルー風刺身?)


ロモサルタード(牛肉の生姜炒め)

デザートです

   


リマの旧市街

 昼食後今度は旧市街のセントロ地区に向かう.旧市街は新市街と違って古い建物が多く,ゴミゴミした印象だ.まずはそんな旧市街の中心であるアルマス広場へ.ここに限らずキリスト教世界の町は中心部に広場があって,そこに面して教会や行政府が建っているパターンが多い.ここリマも例外ではなく,カテドラルや大統領官邸,市庁舎が立ち並んでいた.
 広場の中心にはかつてペルーの征服者フランシスコ・ピサロの像が建っていたらしいが,独立後撤去されたとのこと.しばらくこの辺で写真を撮ったりした後,官邸脇の趣のある道の先にある小さな図書館を訪ねた.ここはかつて駅舎として使われていた建物とのことで,細長いドーム型のステンドグラスの高い天井はヨーロッパのターミナル駅を思い起こさせる.中では学生風の人たちが勉強していた.反対側から外に出ると,なんと!線路があるではないか.聞くところによると,今でも貨物線として現役で使われているらしい.ちなみにこの辺りは2012年にも来たことがあるのだが,当時の駅は黄色に塗装されていたはずだが今は緑,これはどういうことかとガイドさんに聞いたら,市長が変わると塗装も変わるとのことだった ( ゚Д゚).
 図書館の見学&トイレ借用を終えて,今度はサンフランシスコ教会へ.ここは16世紀に工事が始まった古い教会で,地下には墓地があるらしい(さすがに現在では新規の埋葬は行われていないらしいが).中は装飾品がたくさんあって興味深かった.

リマ市庁舎

カテドラル

ペルー大統領官邸
   

今も現役の駅です

2012年には黄色でした

言われてみればヨーロッパの駅風です
   

線路と跨線橋があります

サンフランシスコ教会


カトリック教会は内部が華やかです
   
この段階で夕方の5時,今度は新市街にある恋人の丘公園に向かう.ここはその名の通り(笑)の公園で,中央に抱き合った男女のモニュメントがあることで有名だ(しかもその男女,若いカップルではなく中年以降! いつまでも若い時代の気持ちをということなんだろうか).公園にはたくさんの人たち(恋人たちもそうでない人たちも)であふれていた.
 海に向かって右手には例の元監獄島が見える.一方で左手にはアンテナがニョキニョキ立った山があるのだが,その姿がなんとなく函館山に似てるなぁ〜 などと思ったのだった.またこの公園の近くには自動車道を越えるように一本の橋が架かっている.かつて公園で振られた男がこの橋か飛び降りるなんて悲劇があったらしく,今では全体が覆いで覆われてしまい,その手の事件は不可能とのことである.

恋人の丘公園

熟年カップルです!
   
 気が付いたら周辺は夕暮れの時間帯,今度は同じく新市街のサンセットポイントに向かい夕日の撮影タイムとなった(みんな熱心にバシャバシャ撮っている.この辺から写真ツアーの本領発揮か).    

太平洋の夕日

美しい夕映えです
   
 しばらく写真を撮っているうちに日没,夕食の時間となる.この日は太平洋の海に突き出た先にあるしゃれたレストラン「ラ・ロサ・ナウティカ」である.実は2012年にペルー旅行に来た際にランチで利用したことのあるレストランだった.この日のメニューはシーフードの揚げ物とシーフードライス,飲み物としてペルー名物の紫トウモロコシのジュースも登場した(それから当然ワインも 笑).ただ食事はどちらもパクチー入りだったため,パクチーが苦手なウチのKは固まっていた(笑).

夕食のレストラン Rosa Nautica
   

シーフードの唐揚げ

シーフードリゾット

紫トウモロコシのジュース
   

ボリビアへ

 21時に夕食が終わって空港へ.いよいよ今回の旅行の本番,ボリビアに入ることになる.ラン航空のチェックインを済ませてセキュリティチェック,出国審査を経て出発ロビーに出た(チェックインの際預け荷物の重量が自分とKのと2つ合わせて規定を超える46.3kgだったのでちょっと焦ったが,係員はスルーしてくれた).23時30分に搭乗開始,この便はリマからボリビアのサンタクルスを経て,ラパスまで行く国際便である.地図を見ればわかるのだが,位置関係からいえば,リマ→ラパス→サンタクルスの方が自然である.が,なぜに遠いサンタクルスに先に行くのか?何か大人の事情があるのか不明なのだった.
 飛行機は深夜の便だというのに大盛況である.見るとテニス用品を抱えた若い人たちがたくさん乗っている.高校か大学の大会なのか合宿なのかなどと考えていた.23時50分定刻に飛行機は出発,一路ボリビアを目指す.ここで時計を1時間進めてボリビア時間に合わせた.安定飛行になったあと,軽食としてハムとチーズ入りのフランス風サンドイッチが配られた.

パフォーマンスをする人が

夜中だというのに大混雑
   
 順調に飛行してボリビア時間の3時20分,定刻よりも15分早くサンタクルスのビルビル国際空港(すごい名前)に着陸する.飛行機を降りてイミグレーションへ,ここは簡単に通過できたのだが,問題は次の税関,地域がら麻薬の持ち込みを警戒しているのかチェックがとにかく厳しい(泣).ゲートの部分にボタンがあってこれを押してブザーが鳴ったら荷物チェックというロシアンルーレットのような仕組み,自分もボタンを押した瞬間 ブ〜 と鳴ってしまいチェックへ.スーツケースを開けて中を見せるのだが,係員といえば中をチラッと見ただけで「もういい」というジェスチャー,「だったらブザーを鳴らすなよ」と心の中で叫んだのは言うまでもない(笑).
 ようやく税関を抜けると,そこには現地係員の女性が待っていて,我々の姿を見ると「おはようございます」と声をかけてきた.実は彼女みずえさんという日本人の方なのだが,すっかり日焼けしていることもあって,参加者の中には現地人と思った人もいたらしく,「日本語がお上手ですね」と言われていた(笑).
 全員揃ったところでバスに乗ってホテルに向かう.15分くらい揺られて到着,この段階で朝5時近くになっていた.チェックイン時にウエルカムドリンク券をもらったのだが,今夜はさっさと寝たいため明日使うことにした(それにしても2日連続で明け方に帰着して寝るなんて学生時代みたいな生活だな 笑).そのまま部屋に入ってシャワーを浴び,昨夜同様緊急用ウィスキーを飲んで眠りについたのである(はぁ〜).
   

この日のホテルの部屋

着実に目減りしている緊急用ウイスキー
   



 

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