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 ボリビア旅行記(4)


2015年2月8日(日)


サンタクルスの朝

 2月8日,ボリビア旅行の3日目である.この日はサンタクルスからアンデス高地帯にスクレに飛ぶ行程となる.朝5時にホテルにチェックインして眠ったかと思ったら9時には起床,この日もホテルの朝食は摂らずぎりぎりまで寝る方を優先した.部屋から外を見ると,リゾートホテルっぽくプールもある.本当はこういうホテルで1日何もせず寛ぐ… なんてのもいいのだが,残念ながらもう出発の時間である(このホテル正味5時間も滞在しなかった 泣).
 9時50分にホテルのロビーへ,ここでチェックイン時にもらったウェルカムドリンク券を利用してコーヒーをもらう.とはいえ出発時間が迫っていたためゆっくり飲む暇はなく,あわただしく流し込む感じだった.10時に予定通りバスは出発,車中ではこれから向かうアンデスの高地帯での注意事項の説明がある.高地帯は空気が薄いことと乾燥していることから,なるべくゆっくりと深い呼吸をすること,水分をたくさん取ることが言われていた(高山病対策である).
 20分ほどで今朝降りたばかりのビルビル空港に到着,ここから先は国内線なのでチェックインは個別ではなく添乗員さんがまとめてやってくれるので楽だ.待っている間に現地通貨ボリビアーノへの両替を行った(長いのでボリと省略する人も,ぼったくりみたいな名前 笑).ちなみに1米ドルが7ボリくらいで,1ボリは17円程度になる.私はお昼のビール代くらいしか使わないだろうと思って20米ドルしか替えなかったが,お土産に奮発する予定なのか50ドル以上替えているもいた.しばらく待っていると手続きは完了して搭乗券が渡される.
 今回利用するのはアマゾナス航空という地元のローカル航空,機材はさすがにプロペラ機ではなかったが,50人乗りのCRJ200だった(当初は18人乗りかもしれないといわれていた).こういう小型機の場合,預け荷物の重量制限が厳しいので大丈夫かちょっと不安だったが,添乗員さん曰く,「万一オーバーだと言われたら,ワイロ的なものでどうにかしようかと思ってたんですが大丈夫でした」とのことだった(ワイロ的なものが通用するお国柄ということらしい.JALやANAなら絶対無理だろうな 笑).
 その後セキュリティに進んだが,ボリビアの国内線はユルいらしくベルトをしたままでも大丈夫だった.

プールのあるリゾートホテルです

ホテルの内部装飾

ロビーの様子

朝のビルビル空港

これから搭乗する飛行機(CRJ200

   


スクレに到着

 搭乗がスムーズだったのか,飛行機は予定よりも早く11時40分に出発,眼下には熱帯の木々とその間を流れる川が見えた.が,その川は干上がっているのか赤茶けた川床が露出している(今は雨季じゃなかったのか?).安定飛行になり飲み物のサービス開始,ジュースをいただいたが,ミックスジュースかと思ったら桃のジュースだった.日本だと桃はネクターのイメージなので,桃ジュースは新鮮に感じた(どうでもいいがジュースを配っていたCAの女性が無茶苦茶美人だった 笑).
 ジュースタイム後,飛行機は降下体制に移行,わずか30分超のフライトでスクレの空港に着陸となった.飛行機から降りてみると,日差しは強いものの,空気はひんやりしている.さすがは標高2700メートルと感動しながらターミナルへ移動する.空気が薄いので慌ててはいけないと,深呼吸しながらゆっくりと歩いた.荷物を受け取って迎えのバスに乗り込むのだが,なんと大型のバス! 1人1列使えるんじゃないか(笑)と感心した.
 空港から市内への道は狭くてくねくね曲がっている.途中には恐竜のモニュメントが立っている.ここで恐竜が発見されたのかと想像したのだが,発見されたのは化石とかではなく足跡らしい.車内から見えるスクレの町並みは茶色い屋根で統一された感じで,なんとなくペルーのクスコを彷彿させた.

機内から見える干上がった川

2×2の小型機です

桃のジュース
   

スクレの空港

恐竜のモニュメント

観光マップのようです
   

ボリビアのナマズ料理

 スクレ市内に入ったところでちょうどお昼時になったため,まずは昼食のレストランへ.この日は行ったのはLa Posadaというクラシックな感じのお店である.サラダバーが付いていて,ピーナッツのスープとメインはいくつかからの選択制だったのだが,注目はナマズの唐揚げである.ボリビアは海なし国のため,魚というと淡水魚が一般的なのだ.どうやらこれが当地の名物らしく,みんなそれを注文していた(美味しかったです).

レストランLa Posada
   

サラダバー

ピーナッツのスープ

ナマズの唐揚げ
   


ラ・レコレーダ修道院

 昼食後は市内の高台にあるラ・レコレータ修道院へ.スペイン風の中庭(パティオ)を持つ大きな修道院である(白い回廊の先には一転して宗教施設っぽくないお土産物屋地帯が広がっていたのが面白かった).回廊の白い壁に沿って木があり,見上げたら紫色の花がたくさん咲いているのが見えた.
 パティオの中心には噴水があったのだが,その土台にはなぜかカタツムリが… なにか由来があるのかとガイドのみずえさん聞いてみたが,特に深い意味はないんじゃないかとのことだった(笑).ちなみにこの日はここで結婚式があったのか,ウエディングドレスのカップルが写真を撮っていた.
 しばらく回廊を散策する.ここからはスクレの町が一望できるのだが,やっぱり雰囲気がクスコに似ていようだ.が… 町の中心に一棟の高層建築物が! その場違い感がハンパないのだった.
 この後は再びバスに乗ってホテルにチェックインとなる.今日のホテルはミ プエブロ サマリー ホテル(Mi Pueblo Samary Hotel),コロニアル調の邸宅を改装した感じのプチホテルだった.3階建てで自分たちの部屋は最上階の3階だったのだが,エレベーターはなく階段で登ることになる.さすがに標高2700メートルは階段を上がるだけで息が上がった.

ラ・レコレータ教会

回廊の白い壁がまぶしい

紫色の花が!
   

パティオの噴水

土台はなぜかカタツムリ

結婚式のようです
   

現地の人が楽器を鳴らしています

スクレ市内の展望,高層ビルが浮いてます

町の雰囲気はクスコに似ています
   

中庭のあるホテル

パブリックスペース

部屋はシンプルです
   


水風船の洗礼!

 30分ほど部屋で休んだのち,再びバスで市内観光に出発,まずは劇場付近で降ろされる.で見るとこの劇場,どこかで見たことがある感じだ,実はイタリアのミラノスカラ座を縮小したものらしい.どうりでと感心した.劇場の次はボリバル公園へ.名前はもちろん19世紀,南米独立の英雄シモン・ボリバルに由来する(ちなみに町の名前スクレもボリバルとともに戦った英雄スクレにちなむ).さあ,さっそく降りて観光と張り切っていたのだが,今当地はカーニバルの時期ということで,街の若者たちが無差別に水風船をぶつけてくることがあるらしく(こちらにはこの時期そういう無礼講的な文化があるらしい),特にこの公園はそういう意味で治安が悪いとのことで遠目に見るだけになっただった(本当はこの公園にあるというミニエッフェル塔も見たかったのだが).

スクレの劇場

ボリビアの最高裁判所(現在残る首都としての唯一の機能)
   
 公園の隣には白亜の立派な建物があって,これがボリビアの最高裁判所である.一般にボリビアの首都はラパスというイメージがあるが,憲法上の首都は実はスクレである.ただ20世紀に入ってほとんどの政府機関がラパスに移ってしまったために,現在ではラパスが事実上の首都になっているということである.ただ最高裁判所だけはいまだにスクレにあるのだった(首都のプライドを守る最後の施設ということか).
 で,そろそろほかに行こうとしていたら,突然背中に衝撃が走る! なんだ,なんだ!と思って見渡したら隣りの人が濡れているではないか.実は誰かが投げた水風船が私の背中を直撃,風船が破裂して水が飛び散ったらしかった.これがウワサの水風船攻撃! 背中が濡れてしまいひどい目にあったが,まあこれも思い出かと笑いあった(この後別なところでほかの参加者の方が泡をかけられる事件も発生). 
   

白い門です(名前は不明)


ここがボリバル公園,この時期は治安が悪いとか

私の背中に水風船が爆裂
( ゚Д゚)
   


名物のチョコレート屋さん

 ボリバル公園を後にして次に向かったのは5月25日広場(5月25日の由来は聞いたはずだが忘れてしまった 笑),ここがスクレの町の中心地になる.広場の真ん中にはシモン・ボリバルの像があるほか,元は国会(?)だったらしい現市庁舎やカテドラル,さらには1825年にスペインからの独立宣言が行われた自由の家など見どころが並んでいた.こうして見渡してもこの街の建物は白く美しいことがよくわかる(さすがは世界遺産.ちなみにこの町では壁を白く塗ることが条例で定められているのだそう).
 その後は広場近くにあるチョコレート屋さん”Para Ti(英語ではFor Youの意)”に入る.実はスクレはチョコレートが有名な街なのだそう.特にボリビアの塩が練りこまれた(?)塩のチョコレートは人気の逸品だそうで,これを楽しみにしてきた参加者も参加者もいたのだが,残念ながらこの店では売り切れだった.とはいえみんないろんなチョコレートを物色して買っていたことは言うまでもない.
 チョコレート購入後はそのまま徒歩でホテルに戻る.まだまだ明るくて出歩くことも可能な時間だったが,ここ2日間早朝チェックイン状態の寝不足状態だったため出歩く人はいなかったらしかった.我々も明日から始まるウユニ塩湖観光に万全を期すため夕食までのんびりすることにした.

スクレ市庁舎

シモン・ボリバルの像

カテドラル
   

街角の新聞売り

ここが有名なチョコレートのお店

チョコレートのサンプル
   


スクレの夕食

 19時30分から夕食,この日は外には出ずホテルのレストランである.こじんまりとしたところだがが,大きな窓から市街地が眺められるなど風情のあるレストランである.この日はほぼ貸し切りだった.
 食事の始まりは添乗員さん持参の永谷園のお吸い物! レストランでお湯をもらっていただいたのだが,こんなに美味しいと感じたのは初めての経験だった(笑).

内装もおしゃれなホテルです
   
 その後飲み物の番,当初高地入り初日のこの日はアルコールを控えようと思っていたのだが,他の参加者がビールを注文しているのを見て気持ちが揺らぎ(笑),結局頼んでしまった.ちなみにこの日のメインはマス料理である(これもチチカカ湖の淡水魚).食事の途中外では何度か花火が打ちあがり(カーニバルの余興なのかもしれない),その都度みんな窓の方に行って写真を撮ろうとしたが,日本の花火と違って数発で打ち止めになってしうためうまく撮れなかった(泣).
 夕食後解散,ここ2日間睡眠が不足していたこともあり,バタンと眠り込んでしまいましたとさ(後から思えば今回の旅行中,最初で最後のゆっくりした夜だった.翌日からは寝る暇も惜しんでウユニ塩湖の自然に挑んだのだから 笑).
   

この日の夕食


この旅行でさんざんお世話になったフアリビール

レストランから夜のカテドラルを見る
 
   
       
       



 

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