さて,市内に向かうことにしたのだが,シャトルバスは既に出発した後なのでタクシーで行くことになった.ノルウェーのタクシーはメーター制の明朗会計である.Kはといえば自分のスーツケースがテルアビブで発見されたらどうしようなどとわけのわからないことを言っている.トロムソの街はノルウェー本土から長い橋(トロムソ橋)を渡ったトロムソ島にあり,空港は街から山を越えて(それほど標高が高いわけではないが)本土と反対側にある.1999年の時は峠道のようなところを通って市内に入った記憶があったが,今回は長いトンネルを通った.この4年の間に新しくできたのだろうか.10分ほどで今回の宿泊先であるラディソンSASトロムソに着いた(1999年にはこの近くのリカ・イースハーヴスであった).チェックインして部屋に入ると窓からトロムソ橋が見える.Kはというとロストバッゲージのショックからまだ立ち直れないらしい.遅い夕食にしようとしたが,この日に食べるつもりだったカップ麺がKのスーツケースに入っていたため食べられず,やむなく機内荷物に残っていたお菓子でごまかした.オスロからの機内ででたサンドイッチを食べていたので特におなかがすいて困ることはなかった.22時30分になっていたが外はまだまだ明るい.荷物の行方が気になったが,明日はいよいよスバールバルということでさっさと寝ることにした.冷蔵庫から地元のマックビール(北ノルウェー産のビール.工場はトロムソにあり,トロムソほかノールカップ等北極圏全体に流通している)を出して飲む.外は明るくてまるで昼寝のような感覚だが,日本からほとんど寝ないままここまで来たためすぐに眠りに落ちた. |
午後10時30分のトロムソ.正面に見える長い橋がトロムソ橋である.その手前の建物が1999年に泊まったホテル |
ラディソンSASトロムソの客室.ロストバッゲージのショックで寝てしまったK.白夜のため電気をつけなくてもこの明るさ |
これが北ノルウェー名産のマックビールである.北極圏全体に流通しているがなぜかスバールバルにはなかった |
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