南回帰線を訪問した後は,一路今日の宿泊先である「ロストック・リッツ・デザート・ロッジ」へと向かう.今日はここのレストランで昼食をとり,その後は夕方のサンセット・ドライブまで自由時間である.このホテル(ロッジ),先に宿泊したドロナワーズ・ロッジ同様,何もないだだっ広い荒野の中にぽつんと建っているリゾートホテルである.向かう途中も周りには他に建造物がある気配もなく,平原の中に突然このホテルが現れるのであった.その建物も,周りの光景によくマッチした造りになっており,ワイルドさが漂っていた.
ホテルに到着すると,まずはレストランに入って昼食である.サバンナの中のホテルとはいえ,レストランのメニューはかなり充実している.特に我々の目を惹いたのはワニ料理であった.ワニは以前,愛知県犬山市の「リトルワールド」でワニラーメンと焼き鳥風のワニの串焼きを食べたことがあるが,ここでも食べられるとあっては,是非賞味してみたい.早速注文することにした.私のほかには女性2名もワニ料理をオーダーしていた(Kはなぜかビーフカレーを注文していた).
一方で男性2人組はロブスターを注文していた.しばらくして運ばれてきたワニ料理,ステーキ風に調理されていたが,これは尻尾の部分らしく,真ん中に骨があった. |
基地のような雰囲気 |
昼食の会場 |
ワニ肉のステーキ |
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味はやや脂っこくて柔らかい鶏肉のような感触で,これがまた旨い.昔ヤクルトスワローズにいた外国人選手・パリッシュの大好物であったというワニ,我々もアフリカならではといえるこの食材に舌鼓を打ったのであった.後で男性2人組が注文していたロブスターもおすそ分けしてもらったが,これもまた旨かった. |
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ナミビアの味に舌鼓を打ち,食事のあとはチェックインして部屋で一休みである.ここのホテルは1軒1軒が独立したロッジタイプになっているが,部屋のベッドはここでもジャーマンツインであった.もちろんベッド同士は離せるのだが,ここのベッドは上から蚊帳が吊るされている中にあり,そのためぱっと見はダブルベッドのようにも見えるのであった(男性2人組は「抱き合って寝るんか」と言っていた 笑).
午後は比較的のんびりしたスケジュールということもあり,私は早速ロッジ周辺でネタ写(新選組 in アフリカ)を撮ることにした.サバンナを舞台に,サボテンと絡んだり敷地内の建物を不逞浪士のアジトに見立てたりしたのだが,そのうち「どうやらこの辺にシマウマがいるらしい」という情報が入り,ぜひシマウマとの絡みをやりたいと思ったのだが,残念ながらシマウマはこの時点では見つけられなかった.
その後は,ホテルの敷地内にプールがあるということで,せっかくリゾートホテルに来たからということで,入りに行くことにした.プールにはさきに男性2人組が到着しており,「とても気持ちいいですよ」とのことであった.早速我々もプールに入るが,ここは寒暖の差が激しい内陸部,しかもサバンナの真ん中ということで…み,水が冷たい!かなり水温の低いプールであった(それでもKは強引に泳いでいたが).
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宇宙ステーションを髣髴させるコテージです |
一見するとダブルベッドに見えますが実はツインです |
乾燥地帯のためか水が冷たかったです |
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一通り泳いだ後は,プールサイドで休憩である.広いサバンナにぽつんとあるこのロッジ,鳥の声や虫の羽音のほかはほとんど何も聞こえてこない.俗世の喧騒を離れた,まさに静寂である.これぞアフリカン・リゾートでの極上のバカンスといえよう.なお,前述のシマウマであるが,このあとプールの近くで見ることができ,「おお,これが野生のシマウマか」と感動したのであった(なお,このシマウマは,どうもロッジの従業員に餌付けされている個体らしい.しかし蹴飛ばされる恐れがあるため,「シマウマに近づかないで」という注意書きがフロントに張られていた). |
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サバンナで偵察をする新選組(サバンナでこの羽織は目立って実用に耐えません) |
フロントにはシマウマ注意のポスターが(ドイツ語表記と言う点がこの国の歴史を示します) |
ホテルの目の前に出現したシマウマ,食べるのに夢中で相手をしてもらえませんでした |
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