一夜明けて19日となったのだが,昨夜の食事のせいなのか(あまり消化のよくないものも多数あった),はたまたワインが余計だったのか,どうやらKが胃の調子を悪くしたらしい.動くのも結構きついということで,結局朝食には私一人で行くことになった(Kはもうしばらくして多少回復してから食事に行ったらしい).今日も快晴である(ナミビアは1年のほとんどが快晴なので,天気予報は非常に楽だろうな 笑). |
ストリートミュージシャンのお兄さんと |
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さて,今日はここから桟橋へ行き,ウォルビスベイの湾内を船でクルージングすることになっている.まずは車で桟橋へ向かうのだが,途中女性2人が両替をしていきたいということだったので,彼女たちと添乗員さんが両替に出かけた.その間我々と男性2名とは近くのショッピングセンターで待っていることにした.そのショッピングセンターの出入り口には,ギターを抱えたストリートミュージシャンの男性がおり,デモ演奏を行っていた.我々も彼の演奏に合わせて,一緒にノリノリの状態で踊って遊んでいた(最後にチップを渡したのはいうまでもない). |
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そのようにして歌い踊りながら女性チームの帰りを待っていたのだが,戻ってくるのが妙に遅い.かなりの時間がたってから女性チームが戻ってきたのだが,なんでも銀行側の問題で両替ができず,3軒目の銀行でようやくできたのだそうである.どうやらこの町では,銀行ならどこでも両替できるというわけではないらしい.
女性チームの両替が無事済んだということで,これから湾内クルーズに出発である.まずは桟橋に出るが,やはりこの辺の海は寒流が流れているだけあって,その色彩はどちらかというと北海道などの「北の海」のイメージに近い(緯度的には沖縄と大差ないのだが).そして我々の目を引いたのは,海岸にいるペリカンである.「おお,ペリカンだ!」と感動したのはいうまでもない.どうも餌付けされた個体らしく,人を恐れずにくつろいでいる.それにしても大きい.彼らは船員らから餌の魚をもらって食べていた.
さあ,これから乗船である.小型の船に乗り湾内をクルーズしながら,この海域に生息するイルカやオットセイを観察するという企画であるが…,早速我々の乗った船に,いきなりオットセイが飛び乗ってきた!こんな間近でオットセイを見るなんて初めてである(水族館にだってこんな企画はまずないだろう).どうやらこのオットセイも,船員らに餌付けされ,人に馴れた個体であるようだ.しかしこうやって間近でオットセイを見ると,改めて彼が哺乳類であるということがよくわかる.一見ぬめっとしているように見える体表だが,よく見ると毛に覆われており,首の辺りには鬣のような長い毛も生えている.そして鰭のような足には,きちんと爪も生えているのであった.
オットセイには一度海に戻ってもらい,クルーズ開始である.海側から港の無骨な建造物を見ると,昔のアニメ未来少年コナンに出てきたインダストリアを思い出した.船をしばらく走らせていると,海面から何か背鰭のようなものが見える.なんと,もうこの辺でイルカが見られるでのであった.我々にとってのイルカは,「クルーズ中に運がよければ見られるもの」でしかなかったのだが,ここでは普通に見ることができる.イルカたちのそばには,カヌーに乗ったレンジャー2名の姿もあった.イルカの姿を眺めながら,沖合いへと船を進めていく.遠くのほうに砂地が見え,何やら黒いような茶色いような動くものの群れが見えてきた.近づいてみると,おお,オットセイの大群ではないか!しかしすごい迫力である.海では比較的幼いと思われる個体がたくさん泳いでいる.そしてオットセイの群れに混じって,さっき見たのとはまた別の種類のイルカが泳ぐ姿も見られたのであった.船についていくようにイルカたちも泳いでいるのだが,甲板にはいつくばって,より海面に近いところで観察すると実に壮観であった. |
クルーズ船の出る船着場です |
人馴れしたペリカン |
船には先客が… |
すっかり慣れています |
オットセイは餌をねだって
何度も船に乗り込んでき
ました |
海の様子が未来少年コナンのインダストリアを髣髴させます |
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しかし船の上は実に寒い!に特に胃の調子があまりよくないKにはかなり厳しいようであった.それでも私は振舞われたビール(このクルーズは1ドリンクつきであった)を飲みながら楽しんだのであった.帰りには船に向かって飛んでくるペリカンに餌付けをしながら,クルーズは終了となった. |
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さっそくイルカの登場です |
オットセイの大群 |
ペリカンのお出迎え |
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船にから餌をもらいながら滑空するペリカンです
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湾内で泳ぐオットセイの群れです
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