目指すインドリを堪能し,再び園内を歩いて植物や動物を見物した後,我々は最初の入り口に帰ってきた.ここで公園のガイドとはお別れである.再び車に乗った我々が目指すのはレムール島であった.ここは昨夜泊まったホテル(バコナ・ロッジ)の敷地内を流れる川の中央に浮かぶ中の島のことであり,そこに原猿達が放し飼いになっているのであった.ペリネ保護区を訪れた観光客の多くも立ち寄る場所らしく,ここの原猿はかなり人馴れしているらしい.川岸の船着場から係員が漕ぐ小さなカヌーに乗って島に渡った.
島に上陸してみると,早速ブラウンキツネザルの群れが出迎えてくれた.皆何かをせがむような仕草をしている.そこでラペさんとカヌーを漕いできた人が,用意していたバナナの細切れを差し出すと,サルたちは待ってましたとばかりにバナナを貪り取り,彼らの肩や頭に乗ったりしていた.どうやら完全に餌付けされた原猿らしい.ラペさんに勧められるまま私もバナナを使って原猿とネタ写真を撮ったりして遊んだが,バナナの匂いだけでわかるらしく,サルたちが次々と纏わりついてバナナを持っていかれた.
この島では4頭のブラウンキツネザルの他に1頭のシロクロエリマキキツネザル,1頭のベローシファカを目撃した(皆完全に人馴れしていた).
ブラウンは人懐っこく,シロクロエリマキは長老然とした雰囲気が良く,シファカは得意の横っ跳びを存分に披露してくれた. |
これから小舟で島に渡ります |
このように島は目と鼻の先ですが,猿には越えられない壁になっているようです |
シロクロエリマキキツネザル.なんだか長老風情があります |
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ここにはその他にワオキツネザルもいるらしかったが,残念ながら見ることはできなかった.
どうして小島にサルを放し飼いにしているのだろうと不思議に思ったが,原猿は泳ぐことができないため,彼らが逃げ出さないようになっているのとともに,他の原猿の侵入を防ぐ役割を果たしているらしかった.この島は日本の動物園などにもよくある,”触れ合いコーナー”的な場所のようであった.
こうして原猿達と遊んだ後再びカヌーで島を後にした. |
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ブラウンキツネザルのワンパク4人衆(戦隊シリーズ). |
餌をちらつかせると,このように肩や頭に載ってくれます |
でたぁ,シファカの横っ跳び.この島にも一頭います |
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ガイドのラベさんの手からバナナを貪り取って食べるシファカの様子です
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