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マダガスカル旅行記(1)
概要のページでも書いたように,マダガスカルはインド洋に浮かび,アフリカ大陸からモザンビーク海峡を隔てて約400kmしか離れていないにも関わらず,アフリカ大陸とは大幅に異なった自然の形態や文化風俗をもち,大変魅力的な島である.有名どころではワオキツネザルや童謡でおなじみのアイアイ,一昔前のTVCMで一躍有名になった“横っ飛びザル”ベローシファカに代表される原猿類や,サン・テグジュペリの「星の王子さま」に登場するバオバブの木があり,これらの珍しい動植物はそれまでは我々もほとんど本やテレビで見るだけであった.かつてTBS系列で放映されていた「わくわく動物ランド」をはじめとする動物関連のTV番組でこれらの原猿類が紹介されたりすると,興味深く見ていたりはするのであるが,なにせアフリカ大陸の隣の島ということで,行ってみたいとは思っても,なかなか行ける場所ではないなあとも思っていたのである.
しかし2004年に,我々は同じインド洋に浮かぶ島であるセイシェル諸島に行くことになり,そのときにガイドブック「地球の歩き方 マダガスカル・モーリシャス・セイシェル・レユニオン・コモロ」を購入したのであった.表題の通り,この本はまず最初にマダガスカルに関する情報が書いてあり,しかもこれがマダガスカルを扱った唯一の日本語のガイドブックであった(それまで我々は,一般の書店でマダガスカルを扱ったガイドブックを見たことがなかったのである).その頃から俄然マダガスカルに関する興味が沸き起こり,一気に「もしかしたら行けるかも」と考えるようになったのである.
そして2004年のセイシェル旅行を経て,近いうちに行ってみたいなあと思ってはいたのであるが,2005年は年末に「盛岡バッハ・カンタータ・フェライン」のドイツ演奏旅行があったために,夏休みの旅行は結局近場のパラオになってしまった.それなら2006年の夏休みにマダガスカルに行こうということになり,年初めに資料を集めたりしていたのであるが(この時ルックJTBの「地球交響曲」シリーズのパンフレットを入手),まもなくモーツァルト生誕250年の気運が盛り上がってきてKの気が変わってしまい,この年は結局オーストリア旅行になったのであった.
年が明けて2007年となり,今年こそマダガスカルに行くぞと思っているところに,前述の「地球の歩き方」の改訂版が出たという情報が入った.前回セイシェルに行く際に購入した「地球の歩き方」は2002〜2003年版で,長らく改訂されていなかった(よっぽど需要がなかったのだろうか)のであるが,ついに改訂版(2007〜2008年版)が出たのである.早速購入したのはいうまでもない.こうして我が家で俄然マダガスカル気分が盛り上がってきたのであった.
さて,マダガスカルへの渡航が現実的になってきたところで,次はツアーの選択である.マダガスカルは欧米諸国とはわけが違うので,個人で航空券やホテルを手配して…というのは非常に困難である.また,マダガスカルは観光の場合でもビザ(査証)必須ということで,これらの手続きがしやすいパックツアーを利用することにした.今回の旅行は「秘境系」ということで,まずはこれらに強い会社のツアーを検討してみることにした.「ファイブスタークラブ」や「アドベンチャーコレクション」,ルックJTBの「地球の詩」シリーズなどを参照し,総合的に判断した結果,ルックJTBから出ていた9日間のツアー“日本語スルーガイド付き,添乗員なしコース”を選ぶことにしたのである.実はこのツアーは他に「添乗員同行コース」もあったのだが,これは最少催行人数6人または10人で,もともとあまりメジャーな場所でもないために「人数が集まらないため催行中止」になる恐れもあったため(実は私の母親がかつて参加しようとしていたトルコ行きのツアーでそういう事態があったらしい.その後彼女は別のツアーに参加したということであった),2人いれば確実に催行してくれる添乗員なしコースにしたのであった.
いよいよ渡航に向けての準備が始まった.ビザ申請のためにパスポートを更新し(有効期間が1年を切っていたため更新することにした.思えばパリでの「ロ短調ミサ」演奏会に参加するためにパスポートを申請してから10年,もうそんなに経ったのかと感慨にふける我々であった),出来上がったパスポートを書類と共に提出する.その間にたまたまBSフジの番組「大使館の食卓」でマダガスカル大使館の料理が紹介されたりして,また気分がワクワクしてきたのであった. |
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旅行会社から送られてきた資料によると,今回の旅行日程は以下の通りだった.ちなみに航空会社は成田−バンコク間が日本航空,バンコク−アンタナナリボ間がマダガスカル航空である. |
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月日 |
旅程 |
宿泊 |
6月 8日(金) |
成田 − バンコク経由 |
機中泊 |
6月 9日(土) |
バンコク − ベレンティ |
ベレンティロッジ |
6月10日(日) |
ベレンティ − フォール・ドーファン |
ル・ドーファン |
6月11日(月) |
フォール・ドファン − モロンダバ |
バオバブ・カフェ |
6月12日(火) |
モロンダバ − ペリネ |
バコナロッジ |
6月13日(水) |
ペリネ − アンタナナリボ |
ヒルトン・マダガスカル |
6月14日(木) |
アンタナナリボ周辺観光 |
ヒルトン・マダガスカル |
6月15日(金) |
アンタナナリボ−バンコク |
マックスホテル・アットラマ |
6月16日(土) |
バンコク − 成田 |
帰宅 |
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