|
イスタンブール旅行記(1)
すっかり定番となったわが家の夏の旅行,海外に行き始めた当初はビーチリゾートが主体であった(2001年ニューカレドニア,2002年タヒチ).その後は都市観光(2006年オーストリア,2008年パリ)にも行くようになったが,ここ数年のマイブームはネイチャー系である.元来自然は大好きなのだが,最近それをメインにしているのは,リゾートや都市観光は年取ってからでも行けるが,ネイチャー系はある程度若いうちに行っておかないと体力的にきついのではということと,こういうネイチャー系の国々は政治的に不安定なところも多く,それこそ行ける時に行っておかないと訪問不可能に… という事態も予想されるためである.
そんなわけで,前年のナミビア旅行に続く2009年の訪問先は同じくネイチャー系,そしてわが家ではまだ足を踏み入れたことのない南米大陸に行って見ようという話になった.候補地としてはペルーのマチュピチュやボリビアのウユニ塩湖,ベネズエラのギアナ高地などが上がった.いずれも魅力満載の地ばかりだ.
しかし,この年春に大きな問題が発生した.新型インフルエンザである.当初メキシコ,そしてアメリカ合衆国で多くの患者が発生し,しかもメキシコでは死者も出ているとの話から日本でも大きな問題となったのは記憶に新しい.空港と言うところは世界中の人々が交錯する場所であり,こうした感染症騒ぎの際は真っ先に警戒しなければならない場所である.というわけで,当時職場では不要不急のアメリカ合衆国への渡航は控えるようにとのお触れが出てしまった.日本から南米に行くためには,ほぼ必然的にアメリカでトランジットすることになるのため,これは実質的に今年は南米に行くなというお達しでもあった(ヨーロッパ経由で行くという手もあるが).
そんなわけでこの年の南米行きはまだ計画の段階で中止となったのであるが,それに代わって急浮上してきたのがイスタンブールである.
当サイトはビザンチン皇帝の部屋と名乗っているように,管理人はビザンチン帝国を愛好している者である.イスタンブールは古のビザンチン帝国の都コンスタンティノポリス(コンスタンチノープル)であり,ビザンチン皇帝を名乗る者なら何度も行ったことがあるのだろうと思われるに違いない.しかし,実はまだ行ったことがないのであった(笑).理由は簡単で,「いつでも行けそうだと思うと逆に行かない」の法則にはまったからである(近所の著名な観光地に地元の人間はなかなか行かないという法則).成田からトルコ航空の直行便で12時間,フリープランから団体観光までそれこそ星の数ほどの旅行商品が溢れている場所である.ちょっとした休みでもすぐに行けそうな雰囲気だ.ならば,せっかくの休みだからなかなか行けそうにない所に行こうとなるのが人情なのである.
しかし今回,偶然とはいえ本命の旅行先に行けないことが決定したことから,じゃあ今年は延び延びになっていたイスタンブールに行こうとなったのである.
旅行の形態であるが,目的はとにかくイスタンブールである.一般に団体のトルコ観光だとイスタンブールは2〜3日で,その後はカッパドキアなどの内陸の観光地も回るというのが定番になっている(私の母親は以前このパターンのツアーに参加したことがあるらしい).カッパドキアももちろん魅力的な場所なのだが,まず私にとってはイスタンブールがなにより重要である.イスタンブールは人口1000万の大都市で,歴史的にはローマ・ビザンチン・オスマンの三大帝国の都だ.それこそ見るべきものは無限にある.ここを2〜3日でスルーというのは私にとってはありえないシチュエーションなのだった.
というわけで,今回は航空券とホテルだけのフリープランを選択した.ホテルは新市街の大型ホテルではなく,旧市街のプチホテルを申し込んだ(観光したいポイントの多くが旧市街だから).
今回の旅行で使ったガイドブックだが,定番のものに加えて歴史的な側面から切った本もおおいに参考にした. |
|
|
|
月日 |
旅程 |
宿泊 |
8月30日(日) |
成田 − イスタンブール |
アレーナホテル |
8月31日(月) |
イスタンブール滞在 |
アレーナホテル |
9月 1日(火) |
イスタンブール滞在 |
アレーナホテル |
9月 2日(水) |
イスタンブール滞在 |
アレーナホテル |
9月 3日(木) |
イスタンブール滞在 |
アレーナホテル |
9月 4日(金) |
イスタンブール滞在 |
アレーナホテル |
9月 5日(土) |
イスタンブール滞在,出国 |
機中泊 |
9月 6日(日) |
イスタンブール − 成田 |
帰国 |
|
|