シュテファン寺院で時間をつぶしているうちに,時刻は夕方に近づいてきた.この日は19時から,アン・デア・ウィーン劇場(モーツァルト最晩年のオペラ「魔笛」が初演された劇場)で歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」を観劇する予定になっている.ドン・アルフォンソをルッジェーロ・ライモンディが演じる舞台だ.
我々は着替え等をするために一旦ホテルに戻った(こういう時にリンク沿いのホテルは楽である).部屋に入ってシャワーを浴び(6月のウィーンは意外に暑く,日中歩き回って汗だくである),夕食代わりのカップ麺(日本から持ってきた”きつねどん兵衛”など.ヨーロッパのコンサートは終演が遅く,行く前に何か食べておかないと途中でお腹が空いて大変な思いをすることになる)を食べて,またまたパリッとした服に着替えてホテルを出た.
アン・デア・ウィーン劇場はリンク沿いから少し外れたところにある.歩いているうちに良く分からなくなって不安になったが,幸いなことに他の着飾った一団に出会ったため,彼らに付いていけばいいだろうと思い,そのまま付いて行ったところ無事劇場に到着した.
アン・デア・ウィーン劇場は「魔笛」が初演されたことでもわかるように,貴族用ではなく民衆向けの劇場である.建物も国立歌劇場のように彫刻やら何やらで飾られているわけでもなく,通りに何気なく建っていた(庭などもないため,幕間には歩道に出て飲み物を頂かなくてはならないのだった). |
これがアン・デア・ウィーン劇場のチケットです(結構いい席でした). |
カーテンコールのワンカット.向かって右端がルッジェーロ・ライモンディでした |
ここの劇場は去年までミュージカルが主体でしたが,今年からオペラもやるようです |
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