そのように海で魚と戯れているうちに昼食である.我々はレストランでパスタをとり,食事のお供に「ヒナノビール」を飲んだ.ヒナノビールはタヒチで最もメジャーなブランドのビールであるが,「ヒナノ」とはタヒチで最もポピュラーな女の子の名前である.(女優の吉川ひなのの名前は,もしかしたらここからきているのかもしれない.)わりと飲みやすいビールである.(日本でも入手できることがあり,私も盛岡市内の某スーパーの酒コーナーで買ったことがある)ところでタヒチ近海をはじめとして,南太平洋はマグロ漁場としてもよく知られているが,ここのレストランのメニューにも「刺身」があり,白人の宿泊客も結構食べていた.現地にも「ポワソン・クルー」という,生魚の切り身と野菜をレモン汁とココナッツミルクで和えた食品があり,軽食や前菜として好んで食べられている.料理に蝿が群がってくるのが難点だが,考えてみれば我々の子供時代は,蝿がその辺をブンブン飛んでいるのはごく当たり前の光景であった.だから私も日頃から,家の中に蝿が一匹飛んでいるだけで落ち着かないKに,「蝿も棲めないような環境じゃもうおしまいだ」と言っているのである. |
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昼食後はプールで過ごすことにした.リゾートホテルのプールの常として,比較的浅い部分からだんだん深くなり,最深部では日本人女性なら沈んでしまいかねない深さの部分まである.たとえば岩手県の「けんじワールド」には,さすがに水深150cmなんて部分はないが,海外のリゾートのプールには,足が届かないような場所が設定されているのである.我々はなるべくそのような深い場所には行かないように努めながら,プール遊びをしたのである.しかし日本女性の中には,身長が150cmに満たない人も結構いる.そのような人には(もっとも,よほど泳ぎに自信のある人は別だが)結構この手のプールは怖いのではないか.
その後我々はホテルのプライベートビーチを散策することにした.遠くにはオテマヌ山が,男性的なシルエットを浮かび上がらせて聳え立っている.そのオテマヌ山をバックに,我々は写真を撮った. |
これがタヒチで最もメジャーなヒナノビールです |
オテマヌ山をバックにして |
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そのほかにビーチにはハンモックが吊り下げられている.Kは早速そのハンモックに寝そべっていた.
ハンモックに寝そべってくつろぐという行為は,漫画や文学の世界ではしばしば目にするが,実際にはなかなかできるものではない.Kはこの行為に大変感動していたようだ.これぞ南国の休日である.しかし実際には,(この日はそんなに人影はなかったが)ハンモックを使いたい人は他にもいるのであるから,ここで熟睡・・・というわけにはそうそう行かないだろう.他にも,ハンモックだけでなく,ビーチチェアーに寝そべって写真を撮ったりして,くつろぎのひと時を過ごしたのである.
で,この日の夕食は外には出ずカップ麺にした.さすがに毎日ホテルの夕食では,消化器が悲鳴を上げてしまいかねないのである.この日は日曜なので,仮に外に出たとしても,飲食店は営業しておらず,また軽食を買ってくるというわけにもいかない(本当はここのホテルでも,「飲食物の持ち込みはご遠慮下さい」となっているのだが,明日から豪勢に飲み食いするのでお許しください 笑).よって本来はあまりお勧めできないが,このような形となってしまったのである.そしてボラボラ島の夜は,このようにして更けていくのであった. |
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プライベートビーチのデッキチェアでゴロゴロする我々
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こっちはハンモックで寛いでいるKです.昼寝できそう
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夕暮れの水上コテージです.各コテージがライトアップされます
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