一夜明けて我々は眼を覚ます.今日は一日ホテルの敷地内でのんびりと過ごすことにした.前日までと異なり,この日はうす曇である.それでも雨が降りそうだというわけではない.我々は着替えを済ませ,朝食会場へと向かうことにした.夕食と違って朝食と昼食はレストランの1階でとることになる.(夕食は2階)パンやハム,果物のほかに,頼めばオムレツを焼いてもらえるので,Kは早速焼いてもらっていた.海を眺めながらの朝食は,実にさわやかで気持ちがよい.
朝食後,我々はホテルのプールサイドで過ごすことにした.前掲の水中造形センター刊のガイドブックが刊行された頃は,ここのホテルにはプールはまだなかったらしいが,あれから増設されたらしく,小さいながらもそれなりに泳ぐことはできる.(ちなみに,「地球の歩き方」にはこのホテルの情報は掲載されていない)しかしここのホテルは,プールサイドもかなり静かで,少なくともはしゃぎながら泳ぐような大衆性はない.もちろんプールで泳ぐことは泳ぐのだが,どちらかというと「甲羅干し」をした体をクールダウンするためのもので,普段はビーチチェアでくつろぎながら,本でも読みつつ静かに過ごすのがこのような格式あるリゾートの流儀なのである.実際他の宿泊客も,泳ぎはするが,ほとんどビーチチェアで読書しながらくつろいでいる.そこで我々も彼らに習い,本を読みながらのんびりとくつろぐことにした.私は司馬遼太郎の「燃えよ剣」,Kはモーツァルト関係の本を持ち込み,ビーチチェアに陣取ってくつろぎタイム開始である.
うす曇とはいえ,やはりここは赤道直下である.寝そべっていて暑くなってくると,プールに入ってクールダウンである.泳いで体を冷やし,寝そべって本を読んではまた泳ぎ・・・を繰り返すうちに,なんだか様子がおかしくなってきた.妙に全身がヒリヒリするのである.そのうち |
ホテル・ラルシペールはこのように広大な敷地内に沢山のコテージが建っています(移動するのも結構大変). |
眠そうな表情ですが,別に銭湯に行くわけではなく,プールに泳ぎに行くところです |
司馬遼太郎の燃えよ剣.
この年は大河ドラマ「新
選組!」の年でした.
セイシェルと新選組の
組み合わせが最高です! |
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