我々はコロニーを後にし,また浜辺を歩いていった.コロニーの端の部分でもセグロアジサシが抱卵している.砂浜の部分を歩いていると,何やら海老か何かが打ち上げられていた.何匹もいる.近づいてよく見ると,小さなシャコ,そう,寿司ネタでおなじみのあのシャコの小さい奴であった.それにしても何でこんなに打ち上げられているのだろう.後でわかったのだが,このシャコはこの辺の浜辺に生息する蟹の重要な食糧となっているようであった.しかしこれが,そのうち大きくなってあの寿司ネタに供されるシャコになるのかどうかはわからない. やがて我々は滑走路へと出た.滑走路といっても別に舗装されているわけではない.ただ離着陸しやすいように均されただけの地面である.滑走路へ至る道の脇には椰子の木が風にそよぎ,まさに熱帯雨林といった風情の植物が生い茂っていた. ロッジの敷地内に戻るが,昼食までにはまだ少し時間がある.我々はメイン棟のバーでビールを飲んだ.セイシェルのビールは「Sey Brew」と「EKU」の2銘柄が知られており,前者の方がどちらかというと軽い.そのほか中庭で写真を撮ったりしたが,このとき同時に宿泊していたイギリス人の婦人がシャッターを押してくれた.(そして我々はなんと,次の宿泊先のラルシペールでこの夫婦と再会するのであった) 日本で生活する観点では,正午を回った頃に昼食・・・といきたくなるところだが(実際には仕事をしていればもっと遅くなったりするが),ここでの昼食は1時からである.ビュッフェスタイルで,噂のカレーもあった.このカレーがなかなか旨い.私もKも思わずおかわりをしてしまった.デザートも旨い.添えられているカスタードクリームは一見甘そうだが,実は甘みはほとんどなく,むしろデザート本体の甘みを和らげる効果があるのである.
昼食後は敷地内にいる亀たちと写真を撮った.恐らく彼らは我々が生まれるはるか昔にこの地球上に生を享け,今まで悠々と暮らしてきたのだろう.日本でいえば幕末ぐらいから生きている個体もここにはいるのではないか.
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バードアイランド・ロッジの看板 |
ゾウガメと戯れる私.カメはソッポを向いています |
再び海岸にでます.真っ白い砂がとても眩しいです |
島内の小道にはあちこちにこのような案内板があります |
これがバード島の舗装もされていない短い滑走路です |
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