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ニューカレドニア旅行記(7)


9.2001年11月16日(金)

 そんなこんなで最終日,泣いても笑っても(1日を丸々使える)ニューカレドニア最後の日である.この日は少し遠出して,灯台で知られるアメデ島に行くことにした.この島の灯台は,19世紀にナポレオン3世の命によって建てられたもので,珊瑚礁が発達し,航海上の難所であるニューカレドニア近海にあっては大変重要な施設である.現在ではヌメア近海における日帰りツアー(宿泊施設はないので,日帰りでしかいけない)の名所として知られている.
 我々もこの日帰りツアーに参加することにした.このツアーの船はクラブ・メッドの桟橋から出発する.目指すアメデ島は,ここから約30分航行したところにある.我々は船に乗り,出航を待つことにした.ほどなく船は桟橋を離れ,一路アメデ島へと向かう.船のスピードはなかなか速い.途中ではどうしても揺れるのだが,Kは船が揺れるたびに「うっ」としゃがみこんでいた.他の参加者は楽しそうにしているのに,これでは先が思いやられるぞ.
 船は間もなくアメデ島へと着いた.この島の設備は灯台のほかは,ツアー客がいるときだけ営業する店(商品は客と一緒に船に積み込まれて運ばれる.昼食の食材もまた同様である)とトイレのみである.店の横には掲示板があり,ここで1日のスケジュールを確認する.我々は早速シュノーケルセットを借り,海に入ることにした.するといるわいるわ,色とりどりの様々な熱帯魚が,いたるところで泳いでいる.やはり南の島は,色とりどりの魚が見られてよい.(北の海に行くと,とたんに魚の色は地味になる.もっとも,味は北の海の魚のほうが断然旨いが)そこで,泳ぎに自信のない我々でも更に魚や珊瑚が楽しめる,グラスボトムボートによる遊覧に参加しようと思い,桟橋で乗船を待つことにした.しかし,あまりに希望者が多かったため,我々は次回の便に回される羽目になってしまった.


アメデ島上陸.後方に見えるのが名物の灯台です.

ビーチでビールを飲んでくつろぐ私.すでに肌は日焼けで真っ赤っ赤です.


 Kは店で早速パレオを購入して,水着の上から纏っている.我々は桟橋の反対側に回ってみることにした.ここは岩場になっており,桟橋の砂浜側に比べると人影もなく,静かである.無論遊泳には適さないが,我々はしばらくここで岩場の観察をしてみることにした.実はこの岩場には,ウミヘビ,ここニューカレドニアではTシャツなどのキャラクターにもなっているウミヘビが生息しているのである.黒と黄色の縞模様が目にも鮮やかなこのウミヘビは,有毒ではあるがあまり恐れられていない.口が小さいため,大人の足の指でも咬むことができないらしい.こちらから刺激を与えない限り,襲ってくることはない.ここの岩場では,各所でウミヘビを観察することができた.
 ほどなく「ランチタ〜イム」という昼食時間を告げる声が聞こえてきた.ここの昼食はビュッフェスタイルである.一時期より改善したとはいえ,未だ不調が続くKのお腹でも,これなら調整がきくであろう.昼食をとりながら,スタッフによるタヒチアンダンスショーを鑑賞した.一部では客の飛び入り出演もあったようである.
 昼食後は,午前中に乗り損ねたグラスボトムボートに再挑戦することにした.今度は早いうちから並んでいたため,ボートに乗ることができた.かつて青森県下北半島にある仏ヶ浦に行った時にも,同様のボートに乗ったことがあるが,このボートは途中2,3箇所ほどで停まって,餌付けを行うのである.乗客のうちの何人かは,ライフジャケットを着用して海に飛び込み,シュノーケリングを行っていた.す,すごい.当時我々は足が海底に届く範囲内でしかシュノーケリングができず,ライフジャケット着用とはいえ,こんな沖合いで泳いでいる人々に思わず尊敬のまなざしを向けてしまったのであった.ちなみに魚の餌付けの餌は主にフランスパン(Kの目には麩に見えたらしい)であるが,そのほかにスタッフは魚の肉片を自ら海に投入し,サメの餌付けを行っていた(いわゆる「人食いザメ」かどうかは不明).


ニューカレドニアのマスコットキャラにもなっているウミヘビです.一応毒があるらしいのですが,口が小さいため人が咬まれる危険はないそうです

岩の上を這っているウミヘビ.



マスコットのウミヘビが描かれているニューカレドニアのTシャツです.



 遊覧から戻り,もうしばらく泳ぐことにした.そうしているうちに,Kがスタッフの女性に何やら話しかけられている.どうやらパレオの着方ショーに参加しないかという内容だったらしい.このパレオは一枚布だが,巻き方,結び方によって様々な着方ができる.たちまちKは他の数人の女性と共に1箇所に集められ,スタッフによってパレオを着せられ,モデルのように群集の前を歩かされていた.もちろん着方は人によって異なっている.他の参加者も同様の手順を踏み,最後に一同に会して簡単な踊りをやってショーは終了した.
 さて私はというと,スタッフがどこかから捕まえてきたウミヘビを興味深く眺めていた.スタッフは「触ってみないか」と声をかける.傍らでKはびびっている.積極的に咬んでくるわけではないにしろ,やはり有毒なので怖がるのも無理はない.しかし面白いもの好きの私は,早速この蛇を尾部からつまんでみることにした.その状態でKに写真を撮ってもらう.自慢できるだろう.ちなみに,この島の顔である灯台は,登ることができるのだが,(ただしエレベーターなんてものがあるはずはなく,ひたすら螺旋階段を登ってゆくのだが)Kが依然お腹の調子が良くないこともあり,我々は登らなかった.
 あっという間にアメデ島を去る時間である.船に乗り,この何もないが楽しい島と,登らなかった灯台に別れを告げる.そしてほどなくクラブメッドの桟橋に着いた.下船の時,私はうっかり帽子を風でとばし,海に落としてしまった.すると,桟橋で屯していた地元の青年の一人が,海に飛び込んで帽子を拾ってくれたのである.ありがとう,青年.(しかし,せっかく彼が拾ってくれたこの帽子,間抜けなことにホテルに置きわすれたまま帰国してしまったのである).


ウミヘビと戯れる私.とっても嬉しそうです.ウミヘビはかわいそう.

パレオのファッションショー.Kも混じっています

レオのショーにて.現地の方がとてもセクシーです.


 その後我々はアンスバータで買い物をし,その後シャワーと着替えを済ませて夕食をとることにした.この日の夕食会場は,ホテル内のフランス料理店「リポカンプ」である.私は今回,前菜として世界三大珍味のひとつである「フォアグラ」を注文してみた.どんな味なんだろう・・・と思い一口食べてみると,なんだか病的な味である.融ける前のバターかマーガリンのような口当たりに,後から漂ってくる畜肉加工品の味.少なくとも「ものすごく旨い」ものだとは思わなかった.一方のKは前菜をスープにしている.まだ腹は全快ではない模様である.
 そしてニューカレドニア最後の夜である.ここヌメアにはカジノが2軒あり,そのうちの1軒「グラン・カジノ」がホテルの同じ敷地内に建っている.我々はせっかくだからこのカジノに行ってみることにした.(なお,私はかつてアメリカ留学の帰りにラスベガスでカジノに行ったことがあるが,帰りの新幹線代を浮かそうと挑戦したところ,逆に新幹線代をすってしまった経験がある.一方のKは,カジノは今回が初めてらしい)カジノ入場に際してはパスポートが必要であるが,我々は受付でパスポートを出したものの,受付の人は見もしないであっさりと我々を通してくれた.
 はじめにスロットマシンに挑戦する.Kはいまいちやり方がわからないようであったが,何度かやっているうちに判ってきたようである.それでも一時は結構コインが出てきているようにも見えたが,ほどなくしてなくなってしまい,手元にコインは残らなかった.
 次はギャンブルテーブルのある部屋へ進む.ここではルーレットやブラックジャック,ポーカーなどのカジノならではのゲームができ,少なくともスロットマシンよりは強いカジノ気分に浸ることができる.(それでもヨーロッパのカジノよりはだいぶカジュアルだが)我々はその中でも,比較的ルールがわかりやすいルーレットをやることにした.チップを購入して早速参加してみる.結果は・・・ほぼプラスマイナスゼロであった.
 海で珊瑚も魚も見たし,プールでも泳いだし,カグーも食虫植物も見たし,旨い料理も食ったし,カジノも行ったし・・・「さつまラーメン」に行けなかったなどの些細な後悔はややあったものの,我々はこのニューカレドニアでの休日を十分に満喫することができた.もし身近に新婚旅行やバカンスの行き先で迷っている人がいたら,是非このニューカレドニアを強く薦めたい,そう強く思ったものである.様々な思いを胸に抱き,ついに明日帰国である.

 

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