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ニューカレドニア旅行記(3)


5.2001年11月12日(月)

 この日の朝は晴れてはいたが,少し雲があった.気温も昨日より低いように感じられた.ホテルでビュッフェスタイルの朝食(ご飯と味噌汁もある)を摂り,前日頼んでおいたランチボックスを受け取る.タオルとスノーケリングセットを借りて(これはホテルから無料で借りられる).集合場所であるホテルの正面口に行く.既にホテルのマイクロバスが待っており,それに乗ってクトビーチに向かった.前日走ったのと同じような道路(どうもイル・デ・パン島の道路にはセンターラインはないらしい)を20分位ゆられて,ビーチの前で降ろされた.ここはクト半島というくびれた半島(わずか数十メートル位)が突き出しており,東側がカヌメラ湾,西側がクト湾になっている.まずはクト湾に行く. クト湾は真っ白な美しい砂浜で知られるビーチである.その眩いばかりの白さに目がくらむ.有名なスポットなので,さぞ人が大勢いるだろうと思っていたら,な,なんと誰もいないではないか.よく目を凝らすと,300メートルくらい向こうに一組の新婚旅行風のカップルが戯れているのが見えたが,ほとんど貸しきりと言っていい状態である.しばらく泳いだりして遊んだ後魚がいるかどうか探してみたが,ここには地味な色彩の魚しかいないためあきらめた.2時間程遊んだ後カヌメラ湾に行くことにする.


真っ白な砂浜のクトビーチ.数百メートルもの美しいビーチだが,この時はほぼ貸しきり状態であった.

こちらはカヌメラビーチ.奥に見える海面の黒いあたりが,熱帯魚のウヨウヨいるスノーケリングスポットである.

ホテル前に広がるオロ湾のビーチ.よく見ると肩の辺りが赤くなってきている.


 カヌメラ湾は砂の白さこそクト湾に負けるが,スノーケルスポットとして知られている.行ってみるとこちらには結構人がいた.観光客のほかに現地人らしき家族連れもいる.ビーチそばにあった倒れた木を陣地にして,さあ海に行こうと思ったら,一匹の犬がこちらにやって来た.特に吠えたりするわけではないが,しきりにこちらにちょっかいを出してくる.無視して海に行くと,諦めたのか近くにいた現地人の家族連れのほうに行ってしまった.海のほうを見ると,ちょうど湾の真ん中にある小島(ここは現地の人達にとって神聖な場所らしく,立ち入ってはいけないとのことである.ちなみに我々の旅行の1年後にここで日本人観光客が殺される事件が起こってしまった)の近くにある海面が黒い部分に多くの人がいて,スノーケリングをしている.きっとあそこに魚がたくさんいるのだろうと,我々もそこに行くことにする.行ってみるとそこには派手な色彩の魚(それにしてもどうして熱帯地方の魚はあんなに派手なのだろう)がたくさん泳いでいた.調子に乗って魚を眺めているうちに,結構深い所まで来てしまったため慌てて引き返す(スノーケリングで,スノーケルから海水をプッと吐き出す操作と言うやつがどうしてもうまくできない私であった).気がつくと12時をまわっていたため昼食にすることにした.ホテルのランチボックスを開けると,中にはサンドイッチやコールスロー,ゆで卵,フルーツなどが入っていた.恐ろしいことに金属のナイフやフォークも入っている.この辺のこだわりがフランス領なのか.食事をしようとしたらさっきの犬がやって来た.どうやら食い物が目当てらしい.あまりに物欲しげだったので,パンの切れ端をあげたらうれしそうに食べていた.どうやら彼(彼女?)はこれで生活しているらしい.


ホテルから見えるプールとオロ湾.

ホテルのカフェテラス.朝食会場です.

朝食を摂るK.まだ体調は良かったが……


 昼食後しばらく遊んでいるうちに,帰りの時間になった.犬は相変わらず観光客の周りをうろうろしている.朝降ろされた所から再びバスに乗ってホテルに帰ったが,ホテル前の橋の下には海水が満ち満ちていた.どうやら今は満潮の時間らしい.14時頃ホテルについて,シャワーを浴びた後,今度はオロ湾に行くことにした.本当はピッシンヌ・ナチュレルに行きたかったのだが,満潮時に行くのは困難なので翌日にまわした.  オロ湾はホテルの目の前に広がるビーチである.恐ろしいほどの遠浅で100メートル位歩いていっても腰までの深さしかない.干潮時には海岸線は100メートル以上も後退し,白い大地が広がる.今は満潮なので,ホテルそばまで海岸線が迫っていた.しばらく遊んでいるうちに肩から背中のあたりが痛くなってきた.どうやら日焼けらしい.午前中は日焼け止めを塗っていたのだが,シャワーの時に流れ落ちてしまったらしかった.浜辺の砂を掘っていたら小さなカニを見つけた.浜辺を歩くカニという構図はテレビでしか見たことがなかったので結構感動した.夕方になりそろそろくたびれてきたので部屋に戻ることにする.
  その日の夕食私は生蛎を頼んだ.出てきた蛎は小ぶりで,酢を主体としたタレがついていたが,結局そのまま食べた.やっぱり松島の蛎のほうがいいと感じた.Kはスープと鹿肉のステーキを注文していた.この日も2人でワインを1本空け,疲労からあっという間に寝てしまった.明日はピッシンヌ・ナチュレルである.

 

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