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 ミャンマー旅行記(1)

1.ミャンマー旅行決定のいきさつ

 海外旅行というと,私にとっては夏季休暇を利用してというのが定番だった.それ以外に休みを取るのが不可能というのが理由だが,2000年代後半になると,身分的には中堅ということで,後輩がたくさんできるようになったことから,忙しくはあっても以前よりは休暇取得の調整はしやすくなってきた.
 そんな状況もあって,この頃から主に2月の建国記念日がからむ連休を利用して近場の海外に出かけるようになった.普段寒い地方に住んでいる人間にとっての憧れはやっぱり南国で,当初はグアム,サイパン,パラオといった近場のビーチリゾートに繰り出していた(2004年&2007年グアム,2005年&2012年パラオ,2009年サイパン).
 しかし2007年頃からネイチャー系,秘境系の旅行がマイブームになったこともあって,ビーチリゾートではないところにも行ってみたいという思いに駆られ始めた.とはいえ長期の休みではないので,アフリカや南米といった秘境の本場(笑)に繰り出すのは難しく,日本から近い場所ということで,2013年にはカンボジアの
アンコールワットに行ってきた(自分にしてはかなりメジャーな観光地である 笑).その翌年,すなわち2014年の2月にどこに行こうかということで急浮上してきたのがミャンマーである.
 ミャンマーは敬虔な上座部仏教の国で,金色に輝く仏塔(
パゴダ)やエキゾチックな表情の寝仏で知られている.また第二次世界大戦の激戦地のひとつであり,自分のような戦史好きの人間にとってはそっち方面でも関心の高い国である.以前は軍事政権など,一般人が行くにはハードルが高かったが,近年民主化が始まり各旅行会社でもツアーを組むようになっている.こりゃ行くしかないだろう(笑)というわけで,2014年2月はミャンマーに行くことに決まったのだった.
 で,旅行の形態であるが,休暇に充てられるのはせいぜい5日であること,いまさらバックパッカーのような旅行はできないことから,必然的にツアー参加の形になった.ミャンマーで行きたい場所はたくさんあって,個人的には
インパール作戦で知られるチンドウィン川北部地帯,第15軍司令部が置かれていた避暑地メイミョー,イラワジ川中部の都市マンダレーとその対岸に位置する町,サガインにあるという通称おっぱいパゴダなどが見てみたかった(これは女性の胸を彷彿させるパゴダで,第二次大戦中にこの地にやって来た日本軍将兵がみなそう呼んでいたらしい).その一方で文化都市バゴーやバガンにはもちろん行きたいし,さらには山の頂にぽつんと立ついわゆるゴールデンロック(正式にはチャイティーヨ・パゴダ)もぜひ行きたい.
 ただ,これらを5日間で回れるツアーなど存在するわけもなく(そもそもチンドウィン川北部は危険地帯なので近寄れないし),ミャンマー中北部はあきらめ,今回は最低バガンとゴールデンロックが両方入っているツアーを探すことにした.その結果引っかかったのが,ルックJTBとビッグホリデーの現地係員ツアーだった.ホリデーというと近畿日本ツーリストのブランド名を彷彿させるのだが,ビッグホリデーはそれとは全く異なる別会社で,主にANAを利用した個人ツアーを販売している旅行会社のようだった.前者のルックJTBがベトナムでの経由便利用なのに対してビッグホリデーは前年就航したANAのヤンゴン直行便だったので,少しでも現地滞在時間が取れるようにと,今回はビッグホリデーを選択した.ツアーの形態は添乗員なしの現地係員タイプである.
   
   
 今回の旅行にあたって参考にした書籍    
     


2.旅行日程

月日 旅程 宿泊
 2月7日(金)  成田 − ヤンゴン  パノラマ・ホテル
 2月8日(土)  ヤンゴン − バガン  バウガ・テイデイ・ホテル
 2月9日(日)  バガン − チャイティーヨ  ゴールデンロック・ホテル
 2月10日(月)  チャイティーヨ − ヤンゴン  パノラマ・ホテル
 2月11日(火)  ヤンゴン − 成田  



 

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