昼食後,我々はジェリーフィッシュ・レイクへのツアーに参加すべく,所定の場所へと向かった.ツアー参加者はボートに乗り込み,RITCのスタッフから渡されたビニール合羽を着用する.まだ何となく小雨模様だからである.ツアーに同行するスタッフは,日本人男性のほかに,現地人スタッフのヘスス氏(通称ヘッチャン)という男性であった.この彼がなかなかいい味を出していたのである(しかし,RITCのホームページを見ても,このヘスス氏の名前は見当たらない.非常勤なのか?).ともかく彼らと共に,ボートで目的地へと向かったのであった.
さて,噂のジェリーフィッシュ・レイクのある島へ到着である.ジェリーフィッシュ・レイクへは,船着場からしばらく山道を歩かなければならない.雨が降った後である上に,足元はビーチサンダルなので,かなり歩きにくい.しかも手にはシュノーケル用のマスクとフィンを持っている(ライフジャケットはあらかじめ着用してある)足がむき出しなので,転んだらかなり痛そうだ.そのようにして歩きにくい山道を歩いていくと,ほどなくして目的地であるジェリーフィッシュ・レイクへたどり着いた.ここに生息するクラゲ(タコクラゲの一種)は,長い間外海と隔絶されたこの環境で生きていくうちに,通常のクラゲが持っている毒のある刺胞を退化させ,体内で光合成ができるように自らの体を進化させて,現在の姿になったということである.早速我々もシュノーケルとフィンを装着し,クラゲと戯れることにした.
湖の水温は,所々でやや冷たい水流があるものの,おおむね心地よいぬるさであった.湖の中心部へ向かって泳いでいくと,おお,いたるところで半透明のピンクかオレンジがかった体色のクラゲたちが,ふわふわと泳いでいるではないか.体長2〜3mmあるかないかの極小サイズから,両手のひらに乗るくらいのサイズのものまで,全く同じ姿かたちでふわふわ,ふわふわ泳いでいる.日本近海で大量発生して漁業に深刻な影響をもたらしている,悪名高い巨大越前クラゲと違い,こちらのクラゲたちの群舞は,なんとファンタスティックであることか.彼らの泳ぐ様を写真にとって加工すると,可愛らしい壁紙やテンプレートが作成できそうである.我々も早速,このクラゲたちの群舞の中で,かのヘッチャン氏に写真を撮ってもらった.しかしこのクラゲたちに我々が魅了される一方で,この絵に描いたような「クラゲ」そのものか,あるいはその寒天質の肌触りに恐れをなしたのか, |
これからクラゲがたくさんいる湖をのぞきます |
綺麗な小型のクラゲ(ジェリーフィッシュ)がウヨウヨいます |
何だか,アダムスキー型UFOのようなクラゲです |
水面スレスレを漂うクラゲ |
逆光ですが我々です |
|
|