この日も心地よい晴天であった.この日はパラオ最大の滝である「ガラスマオの滝」へのツアー参加を予定していた.ガラスマオの滝はパラオ最大の島・バベルダオブ島(なお,首都のコロールはこことは別のコロール島にある)にある滝で,海ばかりに目が行きがちなパラオにおいて,ひときわ目立っている観光スポットである.滝に着くまでかなりの距離を歩かなければならないが,途中ではちょっとした沢歩きを楽しむことができ,ジャングルを探検した気分を味わうことができるのである.
まずはロビーに集合し,車に乗ってバベルダオブ島へと向かう.実はパラオは近い将来,首都機能をこちらのバベルダオブ島にあるマルキョク州に移転する予定らしく,我々がこの辺を通った時も,幹線道路の整備のための工事がいたるところで行われていた.しかしかなり道が悪いところも依然としてあり,ガイドによるとこの数日の大雨で道路のコンディションがかなり悪くなっていたが,今日になっていくらか改善されたということであった.(今日のコンディションが落ち着いているのは,やはり我々の日頃の行いが良かったせいか? 笑)
途中のガソリンスタンドでトイレを借りたりして,しばらく車で走っているうちに,滝へと続くトレッキングコースの出入り口に着いた.まずは靴の履き替え,途中沢歩きになるので,濡れてもいいように,また滑らないように専用のブーツに履き替えるのである.そして出発であるが,このトレッキングコースは,ここから見ると階段状になっていて,はじめはこれを下っていくらしい.ということは,帰りは登りということになるのか……(汗).実際,出入り口には貸し出し用の木の杖が用意されている.こ,これはかなりきついトレッキングになりそうだ.
ウダウダしていても始まらないので,早速トレッキング開始である.最初の下り坂,かなり急である.膝が笑いそうだ.しかしとにかく歩かねばならない.そういえば我々の前に滝から帰ってきたと思われる台湾人のグループの間でも,坂を上っている仲間に「加油,加油」(頑張れ,頑張れ)という声をかけているのが見られた.いずれにしてもハードであることは間違いない.
我々はジャングルを抜け,熱帯特有の赤茶けた大地を踏みしめて,滝へと歩いてゆく.途中,森が開けたところまで歩いてゆくと,彼方に滝が見えるではないか.もしかしたら結構近いのかも……と,一瞬期待を寄せるのだが,現実はそんなに甘くはない,まだまだ我々は歩かねばならないのだ.何しろ,まだ我々は沢を歩いていないのであるから.
我々はまた坂を下り,再び森に入って噂の沢へと出た.清流である.これからこの沢伝いに歩いて(あるいはこの沢に入って)行けば、いずれ滝へとたどり着く寸法である.途中にはロープにつかまって歩かなければならない箇所もある.まさに探検気分である.この沢では,体長2〜3mmあるかないかという,極小サイズの蛙が多数生息しているのが見られた.これはオタマジャクシから変態して間もない個体で,いずれそれなりのサイズに大きくなるものなのか,それともこれ以上大きくならない種類なのかはわからない. 沢伝いにしばらく歩いていくと,木々の間からすだれのように水が落ちている様が見える.おお,これこそがあのガラスマオの滝である. |
ここで車を降りてマリンブーツに履き替えて出発します |
ガイドの指差す方向に滝が見えます |
上写真の拡大図です |
ガラスマオの滝.周囲の人間と比べると大きさがわかります |
滝の裏側に入ってみると,こんな感じです.日の光をあびてとても綺麗です |
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滝に打たれても気持ち良すぎて修行になりません(笑) |
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