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第2回パラオ旅行記(5)


2005年9月23日(金)


体験ダイビング

 この日はこれまでの日々から比べると,やや雲が多いような気がするが,それでも大きな天候の崩れはなかった.(それでもどちらかというと,2月のほうが気候が良いような気がする)我々はこれから,体験ダイビングに参加すべく準備をしていた.まず朝食を済ませ,所定の場所に集合してツアーに向かう.それから船で初心者向けのダイビングスポットのひとつである,ガルメアウス島へと向かった. 
 さて,この体験ダイビングは,ダイビングのライセンスを持たない者が,インストラクター同伴で潜るというシロモノなのであるが,素人相手であるから,当然十分な説明を聞いておかなければならない.まずは島の休憩所での,インストラクターによるブリーフィング(説明)である.まず我々は,酸素ボンベが必要な深度まで潜るわけであるから,水中では陸上とどう勝手が違うのか,また潜るためにはどんな機材が必要で,どう使うのか,きちんと理解しておかねばならない.我々はここで基本的な知識と動作を教えていただいた.なお,このとき説明に当たっていたインストラクター氏は,その話しぶりが何となくうちの合唱団のコンサートマスター氏に似ているような気がした.
 説明を終え,機材を装着して,まずは海の浅いところで機材の使い方の練習である.ダイビングの方法として,ダイビングスポットまで船で行き,船から海中に飛び込む(よくテレビなどで見かける,背中から海に飛び込んでゆくスタイル)方法と,波打ち際からそのまま海に入る方法とがあるが,今回我々がとった方法は後者であった.こっちのほうが簡単そうである(もっとも,ダイビングスポットがどの海域にあるかで決まることなので,我々が決められることではないのだが).ところで,ダイビング用の酸素マスクは,丁度シュノーケルのように口にくわえるタイプであり,よって必然的に,ダイビング中は口呼吸になる.この口呼吸が,どうもKにとっては曲者だったらしい.実はKは,ダイビング用のマスクは鼻と口を覆うようになっていると思っていたようである.
 機材の使い方を練習した後,いよいよ実際に潜っていくこととなった.水中で意思の疎通を図るためには,手の動作によるサインのほかに,水中でも使用できるホワイトボードでの筆談がある.まさか水中で口頭による会話をするわけにもいかないので,水中ではまさに沈黙の世界である.(それでも比較的明るい海中なので,別に悲壮感があるわけではないのだが)海中に潜ってしばらくした後,急にKの様子がおかしくなった.いきなりボコボコ言って苦しみだしたのである.実は我々は休憩所での説明の際に,水中でマスクのゴーグルの内側が曇った際の対処法として,マスククリアの方法を習ったのであるが,どうもそれをやろうとして失敗してしまったらしい.幸いインストラクター氏の対応により事なきを得たようであるが,Kは「あのまま死ぬかと思った」と語っていた.そんなこともありながら,我々は何とか酸素ボンベを背負っての海中散歩を楽しむことができた.普段はテレビか,せいぜいシュノーケリングで海面すれすれのところからしか見ることのできない海の中の様子を,まさに至近距離から見ることができたのである.

ロックアイランドの観光拠点,ガルメアウス島から潜ります

これから海に潜ります

珊瑚とその間を泳ぐ魚です

初体験のダイビングに挑戦する我々です

よく見ると,珊瑚の間にクマノミが泳いでいます

インストラクターにサポートされるKです

砂の中に魚が潜んでいます(黄色い枠内)
 
 珊瑚の間を泳ぎまわる美しい熱帯魚,イソギンチャクに潜むクマノミ,我々はそれらの自然の営みを,すぐ近くで眺めることができたのである.
 1度陸地に上がり,休憩した後に,我々は再び海中へと潜った.今度はやや深い海域までの潜水である.深いといってもせいぜい水深10mあるかないかであるが,それでも一度潜ると,急に浮上するのは危険である.水面すれすれを漂っているシュノーケリングと違い,水面から顔を出して大きな呼吸をするわけにはいかない.それでも我々は潜水していくのである.今度はインストラクター氏は,砂地にまぎれているカレイ(あるいはヒラメ?)を我々に示してくれた.保護色になっていて,触って示されないとわからないほどである.この砂地でも、点在する珊瑚の間から,青い体色の魚(コバルトスズメとか,そのような種類の小型の魚)やいろいろな魚が見られ,水族館のようであった.こうして,途中様々なハプニングはあったものの,とりあえず我々のはじめての体験ダイビングは何とか無事に終了したのである.
 


マンダラ・スパ

 体験ダイビングから戻り,我々はホテルで寛いだり,Kは洗濯をしたりして過ごした.実は少し前であるが,ここのホテルに,あの「マンダラ・スパ」がオープンしていたことが判明し,我々は(といっても,ほとんどKの意向であるが)早速予約することにしたのである.「マンダラ・スパ」はリゾート地をはじめとする世界各地にチェーン展開をしている,バリ島発祥のエステサロンであるが,我々がここを利用するのはタヒチ,グアムに続いて3度目である

パラオ・ロイヤル・リゾートの客室から見える夜景です
 
 早速マッサージの予約を入れ,ロビーで待機していると,ほどなく係員が現れ,部屋に案内された.サロンといっても,ホテルの一室を改造しただけの簡素なもので,何となく「暫定オープン」といった感じのたたずまいである.(もっとも,ここのホテル自体,依然工事中の場所があったりしていたので,ある意味致し方ないという感じもするが.今なら恐らくそれなりの設備は出来上がっているであろう)まだ開店間もないということで,メニュー自体あまり豊富ではなかったが,昼間に体験ダイビングに出かけたので,全身のオイルマッサージを頼むことにした.全身にオイルを塗られ,マッサージが施されていくが,施術をしているのはかなり若い女の子である.ここで働き始めて日が浅いのだろうか.マッサージの後は,「(オイルが全身に浸透するまで時間がかかるので)1時間は体を洗わないで下さい」と言われた.以前体験したものと比べると若干物足りないような気もしたが,まあいいだろう.今だったらもう少し各種トリートメントのメニューも充実しているかもしれない.  


大盛りチャーハン

 さて,オイルが全身に浸透するまでの間(笑),我々は着替えて夕食にすることにした.できればシャワーを浴びてから着替えたかったのであるが,「マンダラ・スパ」の係員にそう指示されたのだから仕方がない.この日の夕食はホテルのレストランである.このホテルは台湾資本ということもあって,レストランでも結構中華メニューが充実している.そういうことで我々も中華を頼むことにした.
 チャーハンをはじめ,2〜3品をオーダーし,料理が運ばれてくるのを待っていたのだが,ふと気になって隣のテーブルを見てみると,やはり隣の人たちもチャーハンを頼んで食べている.しかしやけに量が多い.思い切って隣の人に尋ねてみた.「そのチャーハンって,1人分ですか?」答えは……「ええ,一応1人分です」げげっ,1人分でその量か…….果たして全部食べられるのか.我々は2003年にオスロのイタリア料理店で,スパゲティを注文したところ,あまりの量の多さ(イタリア人仕様か?)に食べきれず,そのために味が大変良かったにも関わらず残す羽目に陥ってしまった苦い過去がある.そのため料理の注文に関しては,かなり慎重になっていたのである.しかし隣のテーブルのチャーハンを見る限り,「うう,これは一筋縄ではいかないかもしれん」という危惧を抱かざるを得なかったのである.
 ほどなく料理が運ばれてきた.確かにチャーハンをはじめ,料理はどれも旨い.しかしチャーハンの量が…….しかも油を使った料理であるため,お腹によくたまる.このままでは恐らく,全部食べるのはきわめて困難であろう.しかし残して帰るのは非常にもったいない.ついにKがある決断を下した.Kは係員を呼び,「持ち帰りできますか?」と(英語で)訪ねたのである.まもなく係員は紙製のパックにチャーハンの残りを詰めて,我々に持たせてくれたのであった(食べ切れなかった分を持ち帰りしたい旨を伝えると,結構快く応じてくれるようである.)そしてこのチャーハンは,後に我々の貴重な食料となるのであった.(この詳細は翌日の記事へ)
 



 

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