ワット・シェントーンには本堂の他,たくさんの建築物がある.まず入り口入ってすぐ右手にあるのが霊柩車庫,ここには1960年のラオス国王サワーン・ワッタナーの葬儀に使われた霊柩車が保存されている.たくさんの黄金の龍の背中に棺(というか巨大な壺)が乗った霊柩車は非常に壮麗な感じだ.またここにはたくさんの仏像や壁画も残されており,往時のラオス王朝の威光を忍ばせてくれる. |
寺院のすぐそばにはメコン川があります |
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霊柩車庫(金ぴかです) |
サワーン・ワッタナー国王の葬儀に使われた霊柩車 |
霊柩車先頭の飾り(なんかキングギドラみたい) |
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続いて向かうのが本堂,ここはお寺の中心部ともいうべき場所である.まずはその外観を観察,湾曲した屋根が三重にかさなった,いわゆるルアンパバーン様式といわれる屋根が非常に特徴的だ.その湾曲具合が見事で,ラオスでもっとも美しいといわれている.本堂背面の外壁にはマイトーン(黄金の木の意)と呼ばれる巨大な木と様々な動物などがモザイクで描かれている.これは仏教の物語を描いているのだそう.
本堂の中には巨大な仏像が鎮座していた.体は金色に塗られているが,顔はミャンマーの大仏のような白塗りではなく,斜め下から見上げるとなんとなく奈良の大仏の姿を彷彿させる.大仏周囲には小さな仏像も並んでいた.周辺を見渡すと,一体の仏像の上に龍をイメージした樋が走っているのが見えた.これはラオスのお正月に仏像に水をかけるための仕掛けとのことだった(毎年四月中旬に行われるラオスのお正月=ビーマイ・ラーオの水かけ祭りは有名).
一方で本堂の南西部には赤堂(レッドチャペル)と呼ばれる小さな堂があり,ここには16世紀の王セーターティラーによって搬入された寝仏があるらしい(我々が訪問した時は鍵がかかって中は見られなかった).その他ミャンマーでよく見かけたパゴダの小型版のようなものもたくさん見かけた. |
ルアンパパーン様式の独特の屋根(合計9枚からできています) |
記念写真 |
こちらが入り口 |
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背面には黄金の木(マイ・トーン)のモザイク画が描かれている |
仏塔もあります |
こちらにも仏像が |
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