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ラオス旅行記(2)


2017年2月2日〜3日


3.出発前夜

 今回の旅行の出発前夜,すなわち2月2日(木)には予定があった.東京初台の新国立劇場にて上演中の歌劇「蝶々夫人」を鑑賞するというものである(こちらは年間チケットを購入しているという事情もある).19世紀末から20世紀前半にかけてのイタリアオペラを代表する作曲家G・プッチーニの代表作のひとつである(他にはトスカ,ラ・ボエーム,トゥーランドットなどが有名).昔からオペラ好きだった私だが,弘前時代には市民オペラに参加する機会があり,6年の在学中2回出たことのある思い入れの深い作品だ.明日はラオスに旅行に行くという晩にそんな感慨深いオペラを鑑賞したのだった.

蝶々夫人のプログラム
 
 終演後は劇場内のレストランで遅い夕食を摂って,そのまま前泊地である日暮里のホテルに入り,さっさと就寝した.  

夕食のパスタ
   


4.成田空港にて

 夜が明けて2月3日出発の朝である.この日の空港集合時間は7時30分ということで朝食は摂らずにさっさとチェックアウト,そのまま日暮里駅から京成スカイライナーに乗って成田空港に向かう.到着後は事前に送っておいた荷物を受け取ってJTBの団体カウンターに行った(団体とはいいつつ今回は我々2人だけのツアーなのだが 笑).ここでeチケットを受け取り,今度はチェックインのためにベトナム航空のカウンターに向かうが,なんと激混み!! まさに長蛇の列だった(ハノイ行きとホーチミン行きがほぼ同時に手続きされていたためらしい).それでも待つこと30分くらいでどうにか手続きは完了した.
 今回はベトナム航空利用ハノイ乗り換えでラオスのルアンパバーンに入ることになっているが,ハノイから先の航空会社が異なるらしくここで貰う搭乗券はハノイまでのみ,現地のトランジットカウンターで続きの搭乗券をもらう流れらしい.チェックイン終了後は特にすることもないのと,この先も混むことが予想されたため,さっさとセキュリティを抜けることにした.
 が,意外に空いていてあっさりと完了(ちょっと拍子抜け 笑),出国審査も終わって搭乗まで時間がかなり余ってしまった.こういう場合に時間をつぶす強い味方(?)がラウンジだが,今回はJTBからラウンジ利用サービスが付いていたのでそちらのラウンジへ入る.アルコールの他軽食が無料サービスだったので,朝食を兼ねていただいた(Kは醤油ラーメン,私はチキンカレー,その他ワインを飲んだのは言うまでもない 笑).かくして朝っぱらからほろ酔い気分で搭乗ゲートに向かう我々である.

朝一のスカイライナー

車内から見える朝日

たくさんの飛行機が
 

混雑するカウンター

今回はベトナム航空

ラウンジの朝食
 
 9時15分に搭乗開始となり機内へ,この日の飛行機は最新型のボーイング787だった.定刻に出発し本州を関東から関西,中国地方へと横断して東シナ海に抜けるルートだ.安定飛行に入るとさっそく飲み物と昼食のサービスが始まった.食事は和食と洋食の選択で自分は和食でKは洋食,飲み物は2人ともワインである(笑).昼行便なので無理に眠っていく必要はないのだが,昨夜の睡眠時間が少なかった(日暮里のホテルに入ったのが0時過ぎ)こともありうつらうつらしながら過ごしていた.  

出発は23番ゲート

富士山がきれいです

和食の機内食
 


5.ハノイ空港にて

 気が付いたら飛行機はいつの間にか中国の上海あたりから大陸に入り南西へ進んで,やがてベトナム領空に入っていく.その後降下を開始して,現地時間の13時56分(日本時間の15時56分)にハノイのノイバイ国際空港に着陸した.
 飛行機を降りた感想は,「う〜ん,ちょっとぬるいかな」という感じ,ベトナムというと常夏の国のイメージがあるが,南北に細長く(約1600キロある),南のホーチミンはそれこそ常夏だが,北に1500キロ離れたハノイの冬は朝晩など結構冷えるだった.
 人の流れに沿ってイミグレーション方面へ.ただ今回はベトナムには入国しないため,入国審査場直前で横にそれてトランジットカウンターに向かう.ここでルアンパバーン行きの搭乗券をもらうことになっているのだが,我々の前に4人の日本人観光客がいた.その中のひとりの高齢の女声が「あら、あなた方も阪急?」と聞いてくる.どうやら阪急交通社のツアーの人達らしい.「いや,私たちはJTBなんですよ」と答えると,「JTBのツアーもあったのね」と不思議そうに話していた(思うに我々のような添乗員なしツアーの存在に気付いていないのかもしれなかった).
 カウンターには着いたのだが肝心の係員がいない.しばらく待っていたらようやく係のお姉さんが登場,とはいえ日本では考えられないほどののんびり作業のため手続きはなかなか進まない.件の阪急の人たちもすっかり不機嫌になっていた.まあ乗り継ぎ時間はほぼ5時間あるので,まったく焦る必要はないのだが(笑).
 ようやく搭乗券を受け取り近くのエスカレーターを登った先がセキュリティになる.ここでは靴も脱がされるほか,成田では大丈夫だったベルトのバックルが引っかかってしまった.

まもなくハノイに着陸

ノイバイ国際空港

巨大ニワトリ!

タイガービールを頂く
 
 それでもここを通過して出発の制限エリアに入る.まずは今度の飛行機が出る26番ゲートの場所の確認,その後は4時間ちょっとの長〜い待ち時間である(本当は5時間だったが,さっきのトランジットカウンターでかなり時間がつぶれたので4時間になった 笑).ラウンジでゆったりしたいところだが,残念ながらハノイの空港には自分のクレジットカードもプライオリティパスも使えるラウンジがない(ホーチミンにはあるのに 泣).仕方ないので少し空港を散策することにする.ハノイの空港は2013年2月にアンコールワットを訪問した際,帰路のトランジットでも利用したのだが,その際はもっと小さい空港だったはず.ここ数年で大きく拡大されたらしい(調べたら国際線用の新ターミナルとして2014年末に完成した模様,作ったのは日本の大手ゼネコン大成建設).ただ広いとはいっても東西に長いだけなので迷う心配はなさだ.
 散策程度ではまだまだ時間が余るので,ゲート付近にあるカフェに入ってゆっくりする(東南アジアでは有名なタイガービールと軽食にピザをいただいた).ネットを使ったりして時間をつぶし,搭乗開始時間が近づいたところでゲートに向かった.
 


6.ルアンパパーンに到着

 26番ゲートは階段を下りていくパターン,どうやらボーディングブリッジではなくバスで連れていかれるパターンらしい.ゲートで搭乗券とパスポートのチェックを行い,そのままバスに乗り込む.車内を見渡すと欧米系の観光客が多い印象だった(先ほどの阪急の人たちもいた).全員が乗り込んだところでバスは発車,ハノイ−ルアンパバーンは国際線だが,乗り込む飛行機はプロペラ機だった.
 18時50分定刻に飛行機は離陸,安定飛行に入ると飲み物と軽食が配られたが,むこうに着いたらすぐに夕食なので軽食はパスして飲み物だけにした.その後ラオス入国のための入国カードが配られる.カードとはいいながら,裏に広告が印刷されたペラペラの紙だ.この時欧米系の観光客は同時に白い紙が配られていたが我々にはなし,どういうことだろう?渡し忘れなのかとちょっと不安を感じた.
 そうこうしているうちに飛行機は降下体制へ,約1時間ほどのフライトでルアンパバーンの空港に到着である.
 降りてみるとほどよい涼しさという感じ,タラップで降りてそのまま空港のターミナルに歩いて向かう(空港はとても小さい).まずはイミグレーションに向かうが,ここで先ほどの白い紙の謎が判明,あれはビザ申請用の用紙だった模様.ラオス入国に当たって日本人は14日間以内の滞在ならビザは不要だが,国によってはビザが必要なため入国前に空港で取得する段取りになっているらしかった.
 欧米系を中心に大半の乗客がビザカウンターに行ってしまったため,イミグレーションはがら空き状態,ほぼ一番乗りで通過である(この便には地元民らしき人はほとんどいなかった).その後ターンテーブルで荷物のピックアップ,幸いロストバゲージになることもなく出てきた.その先の税関は申告無しゲートを進み,到着ロビーへ.ここで現地ガイドと合流する.

ルアンパパーンへはプロペラ機で

裏面に広告のラオス入国カード

ルアンパパーンに着いた

ルアンパパーンのターミナル
 
我々の名前を掲げたガイドさんは現地人の男性でチャンポンさんという方だった(名前のイメージから長崎で日本語を勉強したのかと思ったが,後から聞いたらそうではないらしい 笑).   


7.最初のラオス料理

 そのまま車に乗り込んで出発である.ルアンパバーンは世界遺産に認定されたラオスの古都(日本でいえば京都や奈良みたいなイメージか)だが,人口は8万人ほどの小さな町だ.空港から少し走るとすぐ市街地に入るが,大都会のような煌々とした灯りない.約10分ほどで夕食のレストランに到着した.
 この日の夕食はラオスの郷土料理が並ぶ.まずはラオス北部を代表する麺料理カオ・ソーイが登場,きしめん風の温麺に辛味噌が乗った担々麺風の一品である.見た目ちょっと辛そうだが本当に辛かった(笑).
 続いてはラオス料理の定番の豚のラープ(挽肉を各種香草を混ぜて炒めたラオス風そぼろ)や瓜の炒め物,川魚の唐揚げなどが出てきた.ラオスは内陸国のため海がなく,魚と言えば淡水魚なのである.これらの料理は他の東南アジア諸国に比べると辛みが弱く食べやすかった.飲み物はラオスのメジャービールであるBeerLao,あっさりした感じのビールだった.
 夕食後はホテルへ,この日から2泊するのがルアンパバーン中心部からちょっと登った丘に建つル・レジデンス・プーヴァオというホテルである.到着するとまずはハイビスカスジュースが登場(自家製石鹸のサービスもあった),チェックイン後部屋に移動となったが,リゾート風味満点の部屋だった.
 この日は移動の疲れと明日からの英気を養うためもあってさっさと寝ることにしたのだった.

夕食のレストラン

カオ・ソーイ

豚のラープ
 

川魚の唐揚げ

BeerLao

栓抜きも同じ柄(笑)
 

ハイビスカスジュース

リゾート風の部屋
 



 

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