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JR土讃線 おおぼけ駅

 おおぼけ(大歩危)駅は四国のJR土讃線の駅である.土讃線といえば,ごめん(後免)駅も有する全国屈指の珍名路線として知られている(本当か?).
 香川県の県庁所在地高松を出発したディーゼル特急は善通寺から内陸部に入る.そして昔甲子園を沸かせた池田高校のある池田町(駅名は阿波池田駅,ちなみに只の池田駅は北海道のJR根室本線にある)を過ぎると,周囲は一気に山深くなってくる.

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 列車の車窓から吉野川とその周囲の渓谷が見えてくる.この辺がおおぼけ(大歩危)峡である.しばらく,この土讃線で最も景色が良いと言われる地帯を走っていると,待ちに待った放送が聞こえてきた.「次はおおぼけに停まります.」,「ご乗車ありがとうございました.間もなく,おおぼけおおぼけに着きます……」.テープの女性の無表情な声に続く,車掌のマッタリした語り口がいい味を出した車内放送であった. 

おおぼけ直前の車内です.ワクワクしてきます.

嬉しそうに立っています.


珍名看板はやっぱり,平仮名表記に限ります.

おおぼけ駅の隣はこぼけ(小歩危)駅です.

ホームにはかずら橋のミニチュアがあります.

派手なアンパンマン列車がやってきました.
 
  おおぼけ駅はほとんど全ての特急列車が停まる駅だが,その理由は人口が多いからではなく,観光名所だからである.車窓からも眺められた大歩危峡(川下りなども楽しめる)のほか,更に奥地に入ると平家の落人伝説で有名な祖谷渓や名所“かずら橋”がある.私とK10年前に旅行に来たことがあるが,”祖谷そば”がなかなか旨く,温泉もある秘境であった(もっともこの祖谷渓に向かう道路は道幅3メートルくらいの曲がりくねった山道であった.この片側が断崖になった狭い道を,バスに乗って走るのはもの凄くスリルがある).
 
駅の周辺はひっそりとして,タクシーが1台暇そうに停まっているばかりであった.バス停もあるが,本数も少なく私の滞在中もバスがやってくる気配はなかった.実際,吉野川の川下りなども,この大歩危駅から少し離れたところから発着しているのである.どうしてここに駅があるのか,よく分からないのであった.
 (訪問日 2006年9月17日)

駅舎です.大歩危の字体がいい味を出しています.

駅前にはタクシーが1台暇そうに停まっていました.

ぼけマートって….お釣りを間違えないか不安です.
 

  
”おおぼけ”駅到着直前の車内放送です


 

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