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JR予土線 はげ駅

 はげ(半家)駅はJR予土線の駅である.予土線は愛媛県の宇和島駅と高知県の窪川駅を結ぶ約80kmのローカル線であり,途中に大きな町はない.電化もされておらず,最近では”赤字→廃止”の噂も聞こえてくる路線である.ローカル線特有の1両編成のディーゼルカー(1両しかなく,列をなしてはいないから列車とは言えないよなぁ,ただの車か?)は80kmを2時間かけて走っている.
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 目指すはげ駅は全行程のほぼ半分,高知・愛媛の県境の高知側にあるのだが,今回は宇和島から窪川行きの汽車に乗った.
 途中江川崎という(予土線では)比較的大きな駅で約10分停車した後,いよいよ次が目指すはげ
駅である.車内放送に耳を澄ましていると,待ちに待った放送が.「間もなくはげはげに着きます.降り口は前側です.」 

看板の前で


お約束の看板です.

黒煙を吐きながらディーゼルカーがやってきます.

時刻表です.山田線よりは本数があります.

道路からはこの階段を登らないと駅に行けません.

道路わきにあったはげ駅の案内板です.
 
 はげ駅で途中下車してあたりを見渡すと,一面に緑が広がっている.駅の周囲には栗の木も多く,斜面に沿って段々畑のように石垣もある.こういう所に普段住んでいる東北とは違った,古くから人の手が入っている形跡を感じるのであった(JR山田線のローカル駅には全く人の手が入っていない).駅から長い階段を下りて道路に出ると,目の前には大きな川が流れていた.これが有名な四万十川である.四万十川といえば中村が有名であるが,実は予土線のはげ駅付近は四万十川の中流域に当たるのであった.
 さて,四万十川といえば沈下橋が有名である.これは,しばしば氾濫を起こす四万十川に対して,普通の橋を架けても流されてしまうため,流されないように水面に近い,欄干のない橋を架けたものである(水に対する抵抗を極力減らすとこういう形態になる).増水時には橋ごと水中に隠れてしまうことから沈下橋と呼ばれ,この四万十川には全部で47本の沈下橋があるそうだ.ここはげ駅近くにも”長生沈下橋”がある.私が訪ねたのは丁度大雨の直後だったため,残念ながら「清流四万十川」ではなかったが,橋のすぐ近くまで増水しており,本当の沈下橋になる直前の光景が見られたのであった.
 (訪問日 2006年9月18日) 

はげ駅は清流四万十川の中流域にあります.

これが四万十名物沈下橋(長生沈下橋)です.

増水にうろたえる私.早く避難しなさい(笑).
 


”はげ”駅到着直前の車内放送です


 

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