桟橋を出発したボートをKBブリッジを背にして南へと進んでいく.パラオは人間が居住している一部地域以外はひたすらジャングルに覆われた島ばかりである.桟橋を出て数分もすると周囲はあっという間にジャングル地帯となった.
しばらくは海岸沿いに南下していたが,やがて島の切れ目のような(一応海峡といっていいのか)水道に入り,一気に探検隊ムードになる.細い水道をボートは進み,やがて最初の上陸ポイントとなった.
ボートを降りて数分歩き,ジャングルの中の洞窟にたどり着く.入口はさほどの大きさを感じないが中は意外に広かった(天井を小さなコウモリが飛び交っていた).ここは大戦中日本軍の製塩所があった場所である.当時製塩に使われていた設備がそのまま残されていて興味深かった(小銃弾の薬きょうも転がっていた).
洞窟を後にして来た道を引き返し再びボートに乗り込む.狭い水道をさらに進んで行った先に,日本海軍の飛行機が沈んでいるスポットがあった.水がやや濁って入るものの,水深が極めて浅いために機体の形が明瞭に残っていた(機種不明だがおそらくは水上機であろう).そこからさらに進んだ先には大戦中に海軍の水上機格納庫として使われていた巨大な洞窟があった.案外さっきの飛行機は元々ここに収納されていたものかもしれない.洞窟入り口付近には朽ち果てた航空エンジンの姿も見られた.
その後はさらにネイチャーアイランドの奥深くへ入っていく.このあたりの海岸には古代のパラオ人が書き残したといわれる壁画やこの周辺では珍しい白亜の岸壁なども見られた.
そうこうしているうちに上陸して再びジャングル歩きとなる.やがて円形の巨大が石が姿を現した.どうみても天然石とは思えないこの巨石,実はストーンマネーなんである.パラオとグアムの中間地点にヤップ島があって,ここはストーンマネーの存在で有名なのだが,実はヤップ島のストーンマネーはここパラオから切り出されたものだという.これだけ大きいと実際に流通する貨幣として役に立つのか疑問であるが,実際に当地では今でも現役で使われることがあるらしい(真ん中の穴に棒をさして持ち運ぶらしい). |
パラオ名物,マッシュルーム型の島 |
徐々に探検隊モードに |
狭い水道を通る |
この洞窟が製塩所 |
製塩所内部 |
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