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第3回パラオ旅行記(2)


2012年1月27日(金)


出発の日

 今回のパラオ旅行は,最近直行便が就航したデルタ航空利用だったが,航空券はクレジットカードのポイントを移行して入手したマイルを使っての特定航空券である.航空券は普通に購入する場合,エコノミークラスとビジネスクラスの料金差は非常に大きいのだが,特定航空券の場合,時期によってはそれほど差がないケースがある.今回はそういう理由でビジネスクラス利用となった(こういう時でもないとビジネスクラスを利用することがない).
 出発の日である1月27日はお昼まで通常勤務,午後から年休をとっての出発となる.東海道新幹線と成田エクスプレスを乗り継いで成田空港へ向かう.大きな荷物はあらかじめ空港に送ってあるので楽だ.成田エクスプレスは東京駅で乗り換えるとホーム間の移動が大変なので品川駅で乗り換えるのがコツである.近年はえきねっとのチケットレスを利用すると特急券が割安になるので便利だ(京成のスカイライナーに対抗しているのだろう).時間の正確さでは世界一の日本の鉄道はこの日も遅れることなく成田空港に到着した.
 
 
 デルタ航空の出発は第1ターミナル北ウィングである.到着後あらかじめ送っていたスーツケースを受け取ってチェックインに向かう.航空機のチェックインというと,長い行列に並んでイライラする… というのが定番だが,今回はビジネスクラスということでスムーズに完了である.そのままセキュリティチェックに向かうのだが,なんと長蛇の列!(ここ数年の海外旅行では一番の混雑だった),いったいどれだけ時間がかかるんだと思ったが,ビジネスクラス客用の優先ゲートがあるらしく,そちらに誘導された.セキュリティチェック後は出国手続きへ(途中に税関と検疫もあるのだが出国の際はその存在に気づかないほど影が薄い),ここはあっという間に通過して出発ロビーに出た.

航空会社のラウンジには日本酒もありました.
 
 セキュリティの段階では時間がないんじゃないかと心配したが,杞憂に終わり時間が余ってしまった.というわけで,ビジネスクラスの特権である航空会社のラウンジに向かう.普段はクレジットカードやプライオリティパスで入れるラウンジなら利用することも多いのだが,航空会社ラウンジは初の利用である.デルタ航空のラウンジは食べ物や飲み物が充実しているのに加えて,出発ゲートからも近いとあってぎりぎりまで寛ぐことができた.  


7年ぶりのパラオ

 さて,搭乗の時間となりゲートに向かう.いつもだと最後の方に搭乗となるのだが,今回は優先搭乗で,最初の方に乗り込む.さすがにエコノミーに比べると快適だ.やがて定刻の18時30分に機体が動き始め,まもなく離陸した.
 日本からパラオは5時間のフライトである.安定飛行に入ると飲み物のサービス,そして食事となる.ビジネスクラスはワインのグラスから機内食の皿まで本物の食器(笑)で供されるので何となく感慨深いものがあった.
 日本とパラオの間には時差はないので焦って眠っておく必要はない.ゆったりと寛いでいるうちに飛行機はやがて着陸態勢となり無事にパラオ国際空港に着陸した.
 パラオ訪問は7年ぶり3度目である(私が海外で過去に3度訪問したのはパリだけである).過去2回もこの空港だったはずだがあまり記憶に残っていない.飛行機を降りた瞬間,南国の熱気が体を包んだ(真冬の日本から来ただけに余計そう感じる).入国審査の長い行列を経て荷物受取所へ.無事に荷物をピックアップして外に出た.迎えに来ていたベラウツアーの車に乗り込みホテルに向かう.2005年の2回のパラオ訪問の際は偶然にも同じ係員(中村さん)だったのだが,7年もたっているせいか今回は違う人だった.ホテルへの道は依然とあまり変わっている感じはしなかったが,実はパラオは2006年に首都をコロールからバベルダオプ島のマルキョクに移しているのだった.とはいえ,コロールがパラオ最大の街であることに変わりはなく,今でもたくさんの商店やレストランで賑わっているようだ.我々の乗った車はそんなコロールを通ってホテルのあるアラカベサン島に入っていく(コロール島とアラカベサン島の間には日本統治時代に架けられた橋(日本橋)が今でも現役で使われている).結局30分ほどで今回の宿泊地パラオ・パシフィック・リゾートに到着した.
 ここは2005年2月に続いて2回目の利用である.フロントでチェックインを済ませ,部屋へ移動する(広い敷地にコテージタイプの部屋が点在しているため,フロントから結構歩く 笑).部屋に入るとシャワーを浴びて備え付けのビールを飲んでそのまま眠りについたのだった.
   



 

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