ビザンチン皇帝の部屋 本文へジャンプ
アクセスカウンター
 SINCE 2011年9月25日
       

第3回パラオ旅行記(1)


1.7年ぶりののパラオ旅行決定までのいきさつ

 我々は2008年3月まで岩手県の沿岸北部に住んでいた.冬には雪はさほどでないものの,気温は氷点下に下がる地域だ.普段寒い地域に住んでいると,冬には温かい気候に憧れるのは当然の成り行きで,それゆえ2003年ごろからは時々冬に休みを設定して近場のビーチリゾートに繰り出していた.
 そうした近場リゾートの中でも我々の一番のお気に入りがパラオである.大正年間から大戦にいたる30年近くにわたって日本領であったため,醤油に代表される日本風の食文化が根付いていて,食事に困ることがないのと,ビーチも広々としていて人口密度が少ないことなど,休日をゆっくりと過ごすには最高の環境である.またこの地は太平洋戦争時に日本海軍の拠点だったことから戦跡も数多く残っており,その時代の歴史に興味がある私には非常に魅力的なのである.実際に我々は2005年の冬と夏の2度にわたってこの国を訪問し,ビーチリゾートを堪能するとともに,戦跡めぐりにも参加した(詳細は第1回パラオ旅行記第2回パラオ旅行記を参照).
 とはいえ2005年段階では,日本からパラオへの定期の直行便はなく,コンチネンタル航空のグアム経由便か,季節が限られるが日本航空が飛ばしていたチャーター便を利用するしか手段がないのが難点であった(だから空いていたという噂もあるが).しかし,2011年にデルタ航空が成田−パラオの定期便(週3便)運航を開始,グッと利便性が増したのである.我々も,せっかく直行便ができたのだからこの機会にまた行ってみようということになり,2012年の1月末に休みをひねり出して行くことにしたのだ.そして宿泊先であるが,パラオで最も充実したリゾートライフが堪能できるパラオ・パシフィック・リゾートを選択した(2005年2月に宿泊したホテル).
 一方で滞在中にどんな活動をするかである.もちろんホテルでのんびりもいいのだが,せっかく行くからには見て歩きたい.パラオ観光というとなんといってもロックアイランドのシュノーケリングが定番だ.穏やかなエメラルドグリーンの美しいこの内海は訪れる者を魅了するスポットである.しかし我々は過去2回の滞在でこのロックアイランドは十分堪能している,なので今回はあえてロックアイランド以外を訪問することにした.まずはセブンティ・アイランド,パラオの観光ガイド本ではここの空撮写真は定番中の定番となっている.それだけ有名な場所なのだが,実はここ,一般人の立ち入りはできない.これはセブンティ・アイランド周辺がタイマイの繁殖域となっており,その保護のためだ.このため同地域は空からの遊覧以外に訪問のすべはなく,ここの遊覧飛行はぜひ行きたいと考えた.
 次はパラオ最北端にあるカヤンゲル島,パラオのメイン島であるコロールや新首都のあるバベルダオブ島から北に離れた環礁である.近年まで観光で訪れるのが困難な場所であったが,ここ数年訪問できるツアーがあるとのことで,ここもぜひ行ってみたいと思ったのだった.そして最後にバベルダオブ島南部にあるアイライ州である.ここは過去2回は未訪の地域で,ジャングルや洞窟などの自然が広がっている.ここもぜひ行きたいなと思った次第である.一方でパラオは公共交通機関がほとんどないに等しいため,これらの地域を個人で歩くのはなかなか大変だ(というかカヤンゲル島は現実に不可能!).そこで今回も過去2回のパラオ旅行でお世話になった現地旅行会社のベラウツアーに送迎を含めた依頼をすることにした.
 


2.旅行日程


月日  旅程  宿泊
 1月27日(金)  成田 − コロール  パラオ・パシフィック・リゾート
 1月28日(土)  コロール滞在  パラオ・パシフィック・リゾート
 1月29日(日)  コロール滞在  パラオ・パシフィック・リゾート
 1月30日(月)  コロール滞在  パラオ・パシフィック・リゾート
 1月31日(火)  コロール − 成田  同日帰国



 

第3回パラオトップへ   旅行記(2)へ