ガルメアウス島へ向かう途中,我々はちょうどアーチ状になった奇岩を見ることができた.これは「ナチュラル・アーチ」と呼ばれており,干潮時は船がくぐることができる(実際我々もこのアーチをくぐった).この辺の海域はリーフに囲まれているために,波は穏やかで,これなら船酔いしやすい人も大丈夫そうである.1999年にノルウェーのフィヨルドをクルージングした時も,海面は穏やかで,やはり他の船とすれ違った時ぐらいしか大きく揺れることはなかったが,あの時と雰囲気は似ているかもしれない. |
桟橋からこのような船でロックアイランドに出発します |
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ロックアイランドには松島のような小島が沢山あります |
ロックアイランド内のナチュラルアーチです |
ロックアイランド内にある夫婦岩でしょうか? |
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やがて船はガルメアウス島へ着いた.この島はロックアイランドで唯一煮炊きのできる島で,トイレと休憩所もあり,このシュノーケリングツアーのみならずその他のダイビングなどのツアーの拠点ともいうべき島である(なお,この島の近海に,アントニオ猪木氏のプライベート・アイランドである「イノキ・アイランド」がある.私有地なので一般人は立ち入りできないが,ウチのKは「何かのCMで,このイノキ・アイランドへの招待ツアーが当たる懸賞の宣伝があった」と言っていた.何の商品のCMかは定かではないが,誰か当たった人はいるのだろうか).まずはこの島の海域で1回目のシュノーケリングである.
ここでのシュノーケリングは,海底に足が着くということで,泳ぎに自信のない私でも何とかなりそうである.RITCの現地人スタッフの1人は,餌付け用の食パンを用意していた(日本でもよく見かけるスタイルの食パンである.Kは昼飯にこれを食わされるのかと思ったらしい 笑). |
いよいよ,ガルメアウス島に上陸します(暑い) |
これから海に入ります |
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早速シュノーケルセットを着用して海中を覗いてみると,おお,いるわいるわ,色とりどりの魚が泳いでいる.カラフルな魚から,刺身にすると旨そうな大きな魚まで,たくさん泳いでいる.なお,シュノーケリングに先立って,RITCの日本人スタッフから注意事項を聞かされたのだが,休憩所の裏手のほうの海域は,潮の流れが速いため,入ってはいけないということであった.よって我々が主に潜ったのは,休憩所の前のほうの海域であった(ダイビングのツアーでも,ここから潜り始める.我々が2005年の9月に参加した体験ダイビングも,スタートはここからであった). |
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シュノーケリングの開始です |
カラフルな魚が! |
岩の向こうは危険です |
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昼食はこの島でバーベキューである.スタッフが肉やトウモロコシを焼いてくれるが,やはり屋外で他の参加者と共にワイワイいいながら食べる昼飯は旨い.なんと主食はパンではなく,折りに入ったふりかけご飯である.さすがは旧日本領リゾートだ.そして肉と一緒に焼かれたトウモロコシは,何となく日本で普段食べるものと食感が違う.なんか全体にもっちりした歯ざわりで面白い. |
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ところで,我々はあくまでも泳ぎ(シュノーケリング)を楽しみに来ているので,昼食ではビールを含め,アルコールの提供はない(当然持ち込みも禁止である).他の参加者と「いやあ,ビール飲みたいですけど,さすがにないでしょうねー」「さすがにまずいでしょう,(アルコールが入った状態で泳いだりなんかしたら)死んでしまいかねませんからねー(笑)」などと会話を交わしたものである.
同じ島で,ダイバーらしき集団が缶ビールや発泡酒を飲んでいるところを見かけたのだが,恐らく彼らはその日のダイビングの日程を全て終了して,あとは帰るのみなのだろう.
昼食を終えるか終えないかした辺りから,この島で特に目立ってきた存在があった.それは台湾人の団体である.恐らく日本人でいえばRITCやIMPACのように,主に彼ら台湾人を相手にしたツアー会社があるのであろう.彼らはゾロゾロとこの島に集結し,それぞれにシュノーケリングを楽しんでいた.我々日本人の目から見ると,彼ら台湾人の団体は,何か独特の雰囲気をかもし出していて一種異様にも見えるのだが,考えてみれば,今から30年くらい前の日本人の団体観光客も,ひょっとしたらこんな感じだったのではないか(なお,パラオは台湾と国交があるということで,彼らにとっても近場ということもあって,来やすい場所なのかもしれない).
この島で昼食と休憩を終え,次のシュノーケリングスポットへと向かう.さっきのガルメアウス島近海と違い,今度は船から直接海に入ってのシュノーケリングである.なお,この海域は餌付けは不可のようである.船から直接海に入るだけあって,この辺はかなり水深が深い.Kを含めた他の参加者は,ライフジャケットを着けて次々と海に入っていくが,泳ぎに自信のない私はひとり船に残っていた.すると船に残っていたRITCのスタッフの1人が,私に声をかけてくれ,一緒に海に入ってくれることとなった.彼に手を引かれながら,他の参加者が集結している海域へと泳いでいくと,おお,いたるところに色とりどりの珊瑚があるではないか.そして珊瑚の間を縫うように,色とりどりの魚が泳いでいる.そして海面付近には魚群である.実に素晴らしい光景ではないか.一緒に泳いでくれるスタッフに感謝しつつ,しばしのシュノーケリングを楽しんだのであった.
我々は再び船に乗り,最後のシュノーケリングスポットへと向かう.2番目のシュノーケリングスポットよりも,水面の波が穏やかなような気がする.どうやらここは餌付けOKの海域らしい.Kは「(餌付け用のパンを)自分で食べないように」とツッコミを入れていた(誰も食べていないが 笑).ここには額の形が特徴的な大型の魚,通称「ナポレオンフィッシュ」が生息しているということで,実際何匹もの彼らの姿を見ることができた.島の近くまで泳いでいくと,ちょうどヒラタケかサルノコシカケを思わせる形状の珊瑚の姿も見ることができる.しかし我々だけでこの海域でのシュノーケリングを楽しむことができたのはごく短時間で,まもなくさっきも見かけた台湾人の団体が,ここにも集結してきたのである.RITCの現地人スタッフの一人は,露骨にいやな顔をしていた.どうも彼らは日本人客ほど洗練されていないらしい.別に彼らは我々に対して,変なことをしてくるわけではないし,海で何かとんでもないことをしでかすわけでもなかったのだが,やはり一種異様な雰囲気を何となく漂わせていた.なお,彼ら台湾人団体の中に,推定1〜2歳ぐらいの幼児(ピカチュウの後発品のようなキャラクターの浮き輪を使っていた)を連れている人がおり,その子を囲むような形で数人の大人が海に浮かんでいたのだが,何だかその様は,壇ノ浦の戦いにおける安徳天皇と側近たちを彷彿とさせるものがあった.「波の下にも都がございます」おー,あるある(笑). |
みんな寛いでます |
寛ぎ過ぎているK |
ロックアイランドにはシュノーケリングスポットが沢山あります |
海の中には見事な珊瑚とカラフルな魚が沢山いました |
真ん中の魚はナポレオンフィッシュです |
踏んだらとても痛そうな珊瑚です(笑) |
きのこ(サルノコシカケ?)のような珊瑚です |
珊瑚の間をカラフルな魚が泳いでいます |
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