山の鼻から40分ちょっとで牛首分岐と呼ばれる木道の分岐点に到着する.ここをまっすぐに進むと竜宮小屋,左に折れるとヨッピ吊橋への木道が分岐しており人の流れもここで2つに分かれる.分岐点にはベンチの設置されたテラスがあって休憩に便利,我々もここでしばし小休止にした.
10分ほど休んで再び歩き始める.この日は牛首分岐をまっすぐ竜宮小屋方面に向かった(時間的に竜宮小屋で昼食タイムにしたかったことが主な理由).この辺りは尾瀬湿原の中央部というべき地域でたくさんの池塘や沢がある.それらの沢の一つを渡ろうとしたら,なにやら沢の対岸に柵がめぐらされているではないか.今当地では鹿の食害が問題になっているらしく,尾瀬の代名詞の水芭蕉も食害で数を減らしているのだとか.この柵もそうした鹿対策の一環のようだった(実際柵の内側には水芭蕉が結構あった). |
休憩用テラスもある牛首分岐 |
至仏山が徐々に遠くなります |
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川の手前に柵が! |
鹿対策のようです |
柵内部には水芭蕉も |
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その先には湿原を流れる川がいったん地下に潜ったあと池塘に湧き出る現象”竜宮現象”が見られるスポットがある.伏流水が池に湧き出るといえば静岡県清水町の柿田川を思い出すが,そこと同じできれいな湧き水だった.
そんな湿原を歩いていくとまもなく木道の分岐点と,その先に林に囲まれた建物が見えてくる.ここが竜宮十字路という分岐点,左折すると先ほど牛首分岐で左折した先のヨッピ吊橋へ行くことができる.右折すると富士見田代という尾瀬外輪山南側の尾根線へ,まっすぐ進むと尾瀬で最もにぎやかな見晴地区となる(見晴は山小屋6軒が立ち並び,尾瀬銀座と呼ばれる).十字路にもベンチがあるが,この日は見晴方面に向かうためそのまま林と建物方面へ.この建物が竜宮小屋という山小屋,2021年度は休業ということで小屋そのものは閉まっているが,小屋前のベンチとトイレは使用することができる.我々もベンチの一角に腰を下ろし昼食タイムにした(この段階で11時半).この日のお昼は持参したおにぎりと携帯コンロでお湯を沸かして作った味噌汁である(長時間歩くと塩分の補給も大事). |
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水中花状態の水芭蕉 |
水が湧き出る竜宮現象 |
林の中に竜宮小屋が |
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