日本は国や地方自治体が土木工事に熱心(笑)なこともあり,数多くの国道と称する道路がある.現在1号線から507号線までが存在するが(途中欠番が存在するため実際には450路線くらいしかない),これらの国道は大きく分けて1級国道(国土交通省が直接管理する道路で,標識のポールに国土交通省と書かれたシールが貼ってある.1号線から58号線まである)と2級国道(整備の予算は国から出るが実際の管理は地方自治体が行っている道路.標識のポールには管理する自治体名のシールが貼ってあり,現在101号線から507号線まである)に大別される.この国道にはところどころに逆三角形の形をした標識が立っているが,この標識を集めてみたいという願望に駆られたのは今から17〜18年前の東北大学時代のことである.当時は実際に,朽ち果てた旧道に放置されていた実物の標識を持ってきて2枚セットにして,”標識神経衰弱”と称してサークルの夏キャンプのイベントにしていたが,まあこれは褒められることでもないので(もう時効だと思うので告白します),その後は標識を写真に撮って集めるようになった.この活動を本格的に行っていたのは弘前大学時代(平成2年4月〜8年3月)である.この標識を写真に撮るという行為は簡単なようで,実はなかなか大変である.走行中めぼしい標識を見つけて車を脇に停めて撮るのだが,別に駐車場があるわけでもなく,周囲の交通の流れを邪魔しての撮影で,周囲のドライバーの好奇な視線にさらされ,かなり恥ずかしいものがある. 私はかなりの凝り性のため標識撮影に際してもやる時は徹底的にやる.具体的には,その日撮影予定の道路を効率よく回るためのルートをあらかじめ設定し,夜明け前にコンビニおにぎりを食べた後は,1.5リットルのペットボトルを助手席に置いて明るいうちはひたすら写真をとり続ける.標識撮影以外では一切車から降りず,日暮れと共にコンビニで弁当を買うか,そこらのラーメン屋に入って夕食を取り,翌日の撮影開始場所に行きそこで車中泊(当時はHONDAのインテグラに乗っていて,後部座席を倒してスペースを作り寝袋で寝る)するのである.
現在約280枚(全体の6割強)の撮影が完了しているが,平成8年に仕事について以来はあまり収集が進んでいないのが残念である. |
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