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 SINCE 2011年9月25日
       

第39回しばれフェスティバル参加記録〜準備編〜


1.再びしばれフェスティバルの決意!

 近年夏と冬に2回,連続した休みを取り海外に出かけることが多い我が家である.諸事情で夏は出かけない年もあるが,冬は出かけることが多い.近年でも2019年ザルツブルク,2018年南部アフリカ,2017年ラオス,2015年ウユニ塩湖,2014年ミャンマー,2013年アンコールワット,2012年パラオといった感じだ.そして唯一の例外が2016年でこの年は海外には行かず,代わりに行ったのが北海道の陸別町である.この町では毎年2月の第1週末にしばれフェスティバルというお祭りをやっており,特に目玉プログラムとなっている人間耐寒テストが強烈で,最寒期にはマイナス30℃近くにまで達する当地の夜を屋外で体験してもらうという企画である.

今年のポスター
こうした極限系のイベントが好きな自分の琴線を大いにくすぐったため,2016年はこれに参加したのだった(参加記録).この時は朝の最低気温が会場で-26℃になる,まさにしばれる朝だったので,終わった時の疲労感も強烈で,当時の心境としては「面白かったけど,まあ,もういいかな…」という感じだった.
 しかし,のど元過ぎて記憶がセピア色になってくると(笑),「また参加してみたいな」となってくるのが人情,参加の機会をうかがっていたのである.特に2020年の冬は海外に行く予定を入れなかったため,意を決して参加申し込みをした.ただこの人間耐寒テスト,近年はかなり有名になってきており,参加希望者が多いということで,まずはその抽選に通る必要がある.公式ツイッターでは,申し込み2日目にしてすでに定員を超える申し込みがあった的なツィートもあり,一体どうなることやらと不安になる.
 が,申し込み締め切りが終わった翌日,実行委員会からメールが来た.結果は…

 当選 \(^o^)/

 これで晴れて参加できることになった.2016年に参加した際はバッチリ防寒で臨んだつもりだったのだが,足先の冷えに悩まされるという反省があったので(それ以外はほぼ大丈夫),そちら対策もしっかり準備しようと決意した.

 


2.暖冬の影響

 そうこうしているうちに1月も中旬となった.そろそろしばれフェスティバルの準備を本格化しようと考えていたある日,実行委員会からメールが来た.何だろうと思ってみてみたら…
 なんと!今年は例年にない暖冬と雪不足のため,予定数のバルーンマンションを作るのが絶望的な状況であり,参加者には巨大テントでの雑魚寝をお願いしたいというものだった(無理ならキャンセル可とのこと).
 バルーンマンションというのはしばれフェスティバル人間耐寒テストの名物で,巨大な風船を膨らませてそれに連夜水をかけて凍らせ,最後に中の風船を抜いて完成させる一種のかまくらである.参加者はこのかまくらの中で一晩寝るわけで,これを楽しみに参加する人も多い.これは当地の冬が氷点下20℃になる極寒の地だからこそできるものなのだが,今年は最低気温が氷点下一桁という日が多く,マンションの作成が困難を極めているとのことだった.実行委員会の苦労がしのばれる. まあ,自分的には雑魚寝でもなんでもいいのだが,地球温暖化の波がこんなところにも押し寄せているのかと感慨深く思った.
 その後,さすがに雑魚寝は申し訳ないと思ったのか,実行委員会で用意する小型のテント泊に変更になり,さらには希望者は自前のテントを持ち込むのも可ということになった.自分的には異存はなく結局持ち込みテントでの参加とした.
 


3.事前準備

 その後1月下旬になって最終案内が到着,4年前と同様の注意事項が書かれていた(酔って外で寝ると本当に死にます!のフレーズもあった).一方で同封された会場案内図を見ると,4年前とは結構配置が違っている(前回露店が並んでいた部分が宿泊地になっていた).準備の方も進み,新しいヒートテックの下着類を購入した(アウター等やマット,寝袋類は4年前に購入してあるのをそのまま流用).前回は海外旅行用のスーツケース2個でキツキツだったという反省を生かして,今回はハードケース2個に加え,ソフトケース2個と併せて4個体制を採用,さらにこれだけの量だと飛行機に持ち込む際に追加料金がかかるのが必須ということもあって,この4個のケースはすべて家から最初のホテルまで宅配で送ってしまうことにした.

送られてきた案内

重要な注意事項
 

今年の会場図(4年前とは結構配置が変わっている)
 


4.出発の日

 そんな準備を経て,1月31日(金)いよいよ旅立ちの日となった.この日は午後半日休を取ったので午前中のみ仕事して午後から出発である..大きな荷物はすべて送ってあるので貴重品類とバックパックのみで羽田空港に向かう.横浜駅での京急線への乗り換えもスムーズにいき,予定より早く空港に到着,預け荷物もないためセキュリティを抜けてゲート前でビールを飲む余裕もあった(笑).この日搭乗するのは帯広空港行きの便,4年前と同じパターンだ.定刻をやや遅れて17時10分頃に飛行機は動き始めそのまま離陸,北に向かって一直線に飛んでいく.途中やや気流の悪いところはあったものの,無事に帯広空港に到着した.

 飛行機から降りると,キンとした冷たさを感じた.「これ,これだよ.これが北国の冬だよ」と妙に嬉しい気分になるのが北国生まれの特性(笑),今回は預け荷物もないのでそのまま到着ロビーに出て,市内行きのバスに乗り込む.帯広空港から市内へバスは駅にまっすぐ行く便と市内ホテルにちょこちょこ寄る便と2系統あるのだが,今回は宿泊ホテルが駅の目の前だったので駅便を選択した.


5.帯広の夜

 乗客が揃ったところでバスは出発,市内に向かう.周辺の雪の量はまあまあだった(4年前と同じくらいか?).40分ほどで駅に到着,ホテルに入るとフロント付近に自分が送ったスーツケース4個が並んでいるのが見えた.そのままチェックインして荷物を受け取る(それにしてもフロントの人は,「こんなに荷物を別送するなんて何者だろう?」と思ったのではないか 笑).

 部屋に入って一休みして,さっそく夕食に出かける.せっかく北海道に来たのと,明日のしばれフェスティバルに向けて英気を養う目的で,この日は十勝ジンギスカンのお店した.注文するのはもちろんラム肉&ワイン,軟らかいし臭みもなくいいお肉だった(もやし類はあらかじめ敷かれて出てくるのだが,本格的な感じ).おなか一杯で満足だった.
 食事後はホテルに戻り,明日に向けて荷物の詰め替えなどをした後,ホテル併設の大浴場に浸かったのだった(これも気持ちよかった).

 

夜の帯広駅前

ジンギスカン!

地元のワイン
 
 



第39回しばれフェスティバル当日編に続く   


 

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