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第39回しばれフェスティバル参加記録〜当日編〜


6.いざ陸別へ!

 さて一夜明け2月1日となりました.いよいよしばれフェスティバルの朝である.外を見ると快晴の良いお天気だった.この日の予定は買い物をして現地入りするだけなのでゆったりスケジュールだ.朝9時ごろに朝食会場へ,この日の朝食は和定食・洋定食の選択で私は和食を選択した.
 食事後支度をしてチェックアウト,そのまま近くにあるトヨタレンタカーで車を借りる.旅行の際現地でレンタカーを借りるのは定番になっているが,いつもなら安い軽自動車を利用している.ただ今回は荷物をたくさん積み込む必要があるためトヨタのアイシスになった(ハードケース2個,ソフトケース2個が余裕で入る).手続きをしてさっそく出発,まずは郊外のホームセンターへ.ここで購入するのは炭,着火剤そしてマッチである.炭と着火剤は元々機内や航空便で送れないため現地で買うしかないからだ.あとマッチは4年前にチャッカマンを用意したものの,寒すぎて使えなかったことの反省から今回購入に至った.炭は4年前には夜中から使い始めて3キロ使ったことから,もっと早い時間から使い始めることを想定して倍の6キロを用意した.ホームセンターの後は隣にあったスーパーに入る.今度は食材の調達,アルミ製のちゃんこ鍋や肉,ワイン,焼酎などを購入した.

ホテルの朝食

郊外には雪が

北海道名物の「牛横断注意」
 
 買い物が済むといよいよ陸別に向けて出発となる.帯広市内の雪はさほどではなかったが,郊外に行くとそれなりに増えてきた.凍った川の風景にに北海道を感じる.久しぶりの雪道運転ということで慎重にハンドルを握ったのは言うまでもない.途中足寄町の道の駅でお昼休憩,松山千春のふるさとということで関連の展示もあった(この日の昼食はあっさりとラーメン 笑).  

道の駅あしょろ銀河ホール21

松山千春のパネル

お昼はあっさり塩ラーメン
 


7.イベント広場にて

 休憩後はいよいよ陸別町に入る.まずは4年前と同様道の駅で防寒具を着込んだ(帯広はそんなに寒くないのと,完全防寒装備になると機動性が低下するため,なるべくギリギリで着込む方針).この時道の駅には取材のテレビカメラが来ていた.ケーブルテレビかなんかだろうか.
 準備が終わった後,しばれフェスティバル会場となるイベント広場へ.まずは一時駐車場で必要な荷物を下ろす.その後参加者用駐車場に車を移動させ,徒歩で会場に戻ってきた(これが意外に遠い).続いてはテントの設営の番,ポールを組み立ててテントに通しと,ここまでは順調だったのだが,フライシートを掛ける段になって,ペグを打ち付けるハンマーがないことに気づいた(泣).やむなく隣のテントの人にお願いして貸していただいたのだった(感謝).
 設営後,中にマットを敷いて寝袋等の荷物を運びこむ.一連の作業が終わった後,本部に行って受付を行った.ゼッケン(今回は56番)と参加者証(ぶるぶるカード)を受け取り,翌朝の朝食券をもらう(時間別になっているのだが,やはり早い時間が人気らしく,朝一の時間帯は無くなっていた).その後翌朝渡される認定証用の写真撮影を行って終了,本部を出てテントサイトに戻った.
 この段階で16時30分,開会式まで1時間半もある.というわけで,さっそく火をおこすことにした(実はホテルでお湯を沸かして魔法瓶に入れてくるのを忘れたため).周囲を見るとすでに宴会を始めている人達も多い.コンロをセットして木炭と着火剤にマッチで火をつける.4年前はチャッカマンが間たく役に立たず苦労したが,マッチは問題なく火が付いた.その後しばらく扇いで火を大きくする.さあそろそろヤカンをくべてお湯を沸かそうかと思ったら係員がやってきた.

凍てつく川

陸別の道の駅

テント設営

数少ないながらもバルーンマンションもあります
 

 「すいません、テントサイトは火気禁止なので向こう側に行ってもらえませんか」

 どうやらここは火気使用禁止エリアだった模様… 「すいません」と慌てて場所を変えたのだった(同じく注意された周囲の人たちもみな引越しを始めていた).引っ越し後改めて火をおこし,お湯が沸いたのでさっそく飲酒開始! まずは焼酎のお湯割りである.4年前もそうだったのだが,気温氷点下の環境でお湯割りを飲むと,最初のひと口はお湯割りだが,数分すると水割りになってしまうのだった(さらに1時間くらいするとオンザロックになりそう 笑).
 

今年はゼッケン56番

日が暮れてきました

コンロのそばに陣地を構える
 


8.命の火点火!

 そんなこんなしているうちに夕方6時,開会式の時間となった.ステージ上に実行委員長を始め来賓の方々が次々に登壇してくる(ステージ上に臼が用意され,来賓者が一人一人餅を搗く).実行委員長さんのお言葉に続き,来賓の挨拶.今回は久しぶりに国政復帰した鈴木宗男さん(の秘書)も来ていた.4年前は挨拶を待っている間ひたすら寒かった記憶があるが,この日はこの時間でもマイナス7度程度なので問題はない.

いよいよ開会式
 
あいさつの後はいよいよ命の火の点火式,当地のゆるキャラしばれ君が登場し点火を行う.着火と同時に巨大な炎が噴き出す(もちろんガソリンか何かを仕込んでいるのだろう).歓声が上がり,第39回しばれフェスティバルいよいよ開幕である.  

しばれ君登場

関係者で松明を

命の火点火!
 


9.会場内散策

 この後ステー上では様々なイベントが行われていた.地元の小学校児童による太鼓やよさこい,恒例となった北海道のアイドルグループ「フルーティー」のライブと続いていく.我々もそうしたイベントを眺めながら会場を散策することにした.地元の婦人会による各種屋台の他,他地域の商品を売っているブースもあって興味深い(千葉県東金市のブースでは落花生を売っていた).自分はというと豚汁や熱燗をいただいたのだった(熱燗はあっという間にぬる燗→冷になっていくが 笑).そういえば特設浴場であるしばれ湯は今年も営業していた(誰か利用者いたんだろうか).近年すっかり有名になったこのお祭り,観客もたくさん来ている.東南アジア系と思われるグループの方も見かけた(陸別のしばれを堪能して下さったでしょうか 笑). この頃ステージでは本日メインの歌手misonoさんとその姉,倖田來未さんの物マネ芸人”倖田未來”さんという絶妙な組み合わせのショーが行われていた.

太鼓

よさこい

屋台通り

豚汁をいただく

しばれ君らの雪像
 

ここにもしばれ君が

名物しばれ湯
misono&倖田未來
 


10.しばれ花火

 そうこうしているうちにステージ上でのイベントも終了し,お祭り1日目のクライマックスであるしばれ花火の時間となる.世間では花火というと夏の風物詩なのだが,ムチャクチャ空気の澄んでいる冬の陸別の花火もあざやかで素晴らしい.もう終わるかなと思わせといで次々に打ちあがっていく様もなかなかである.会場内の人たちみんなが寒空に打ちあがる花火を見とれていた.  

花火1

花火2

花火3
 


11.人間耐寒テスト開始

 花火大会が終了すると第1部はお終い,一般の方はここから続々帰宅の途に就く(だいたい9時半ごろ).しか〜し,我々チャレンジャー(このお祭りではイベント後残って朝まで過ごす参加者をチャレンジャーと呼ぶ)にとってはここからが本番である.明朝7時のラジオ体操までの9時間半如何にして過ごすかが問われるわけだ.この時間帯でまだ気温はマイナス8度,しばれ度はかなり緩いものがあった.

人間耐寒テスト実施中
 
ちょっとおなかも空いたので昼にスーパーで購入した鍋と肉をいただくことにする.まずは鍋から鶏肉と野菜の組み合だった(出汁は薄い醤油味),いっしょにいただくのは先ほど手を付けた焼酎に加えて,地元のロゼワインも投入することになった.  

我々の陣地

ちゃんこ鍋

だいぶ飲んでます
 


12.タオル早回し選手権

  食事をして温まっていたら場内放送が

「只今から11時開始のタオル早回し選手権の受付を行います.参加希望の方はステージまでお集まりください」
 
 タオル早回し選手権はしばれフェスティバルの名物競技,同時間帯に行われるカラオケ大会とともに,チャレンジャー向けの深夜イベントである.4年前はカラオケ大会の方に行ったため今回はぜひともこちらに参加したいと思っていたので,さっそくステージに向かった(先着100名まで).参加整理券と乾いたタオルを貰ってしばし待機,11時になっていよいよ競技開始となる.これは水にぬらして絞ったタオルを振り回し,一番最初に凍ってタオルが立った(上向きにして倒れない状態にする)人が勝ちという競技だ.

タオル早回し選手権受付開始
 
 100人が10組に分かれて予選を行い,勝ち抜けた10人で決勝を戦うというルールになっている.予選は整理券の順番に振り分けられるだが,私は1組目,Kは2組目になった.
 さあいよいよ予選第1組の開始,10人が所定の位置(というか上がった順に適当なので,自分はセンターポジションになった 笑)につき,目の前のバケツ(?)にタオルを浸してよく絞る.司会者の「はじめ!」の合図とともに一斉にタオルを振り回す.「こんなの数回回せば凍るんだろう」,と思ってたのだが,この時の気温はマイナス8℃,一生懸命回してもなかなか凍らない(笑).悪戦苦闘しているうちに他の人が凍らせたらしくそこで勝負あり,あえなく予選敗退となってしまった(第2組のKも予選敗退 泣).
 

予選第1組(中央が私)

第2組の様子

こうなれば勝利
 


13.耐える時間

 選手権が終わり再び陣地に戻る我々である.ここからは朝までひたすら耐える時間,さすがに12時過ぎる頃にはマイナス10℃の大台に乗った.ワインや焼酎をちびちびやりながら時間を過ごす.時々周囲を散策したが,4年前と違い命の火周囲にあまり人がいない(そんなに寒くなかったからだろう).それより今年は会場の一角にオールナイト営業しているラーメンコーナーがあったのが凄いなと思った.おなかが空かなかったので利用することはなかったのだが,次があれば食べてみたい(事前に存在を知っていたら食べ物をセーブしたのに 笑).
 その後2時頃になってそろそろ寝ようかとなりテントにもぐりこむ.4年前に購入した冬用シュラフの初陣である(4年前は結局貫徹したため使わなかった).どうかなと思ったがさすが冬用,結構温かかった(顔面のみ寒い感じ).
 

オールナイト営業のラーメンコーナー

夜が更けて命の火もだいぶ弱まってきました

午前1時を回りようやくマイナス2桁に
 


13.夜が明けて

 眠ったのかどうかよくわからにうちに夜が明け,朝6時半過ぎに活動再開,ステージの表示を見るとマイナス15℃,どうやらこれがこの朝の最低気温だったらしい.7時にチャレンジャーが集合してラジオ体操,認定証授与と進んでいく.4年前は寒さのあまりラジオ体操の放送が途切れがちだったんですが、この日はそんなことはなかった(気温のせいなのか,システムの性能が上がったからなのかは不明).ある程度眠れたし,疲労感は4年前とは比較にならないほど少なかったと感じた.
 認定証を貰った後は送迎バスに乗って朝食会場の町役場へ,今年もビュッフェスタイルだった(メニューも大体4年前とおんなじと思う,カレーもあったし).その後はバスで会場に戻り,テントやコンロ等の片づけを済ませる.そうこうしているうちにお祭り2日目の始まりとなり,徐々に一般のお客さんが集まってきた.同じころ我々は会場を後にしたのだった.

朝のラジオ体操

認定証授与式
 

燃え尽きそうな命の火

朝食会場

認定証とぶるぶるカード
 



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