宮崎県沿岸北部の中心都市延岡,その郊外の行縢山にあるのが今回のテーマ行縢の滝である.行縢(むかばき)というのは昔の旅行者や騎乗者が履いた腰から足を覆う装束のことらしい(要するにパンツのようなもの?).実は行縢山というのは雄岳・雌岳二つの頂を持っており,正面から見た二つの山の織りなす形がその行縢を思わせるためこの名があるという.
むかばきの滝はこの二つの頂の間を流れる行縢川が切り立った岸壁から滑り落ちる直瀑である.その落差は77メートル,滝幅は30メートルになる.平成27年8月22日に出張で延岡を訪問したついでに出かけた.
延岡市内から国道218号線を内陸に向かい,途中から北に入っていく.ここにはかつて高千穂町との間を結ぶ高千穂鉄道が走っていた場所で,その踏切跡がわかる地点があった.そこから15分ほどで行縢神社に到着,ここから登ることもできるが,神社を過ぎて左に鋭角に曲りすれ違いな困難なくらい狭い道路を少し走った先にも車を数台停められる場所があり,こちらからの方が若干近い(正確にいうと登山道は行縢山への登山道で,滝はその途中にある).
登山道に入るとさっそくきつい登りである.道はたしかに登山道という感じであり,岩がごろごろしているところも多いので,サンダルや革靴はやめておいた方がいい感じだ. |
行縢山の2つの頂が見える |
旧高千穂鉄道踏切跡 |
行縢神社脇の登山口 |
|
|