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大分県北部,福岡県や熊本県との県境付近に広がるのが耶馬渓,大分県のみならず,九州を代表する景勝地である.江戸時代の儒学者「頼山陽」が絶賛したことで知られる擲筆峰や青の洞門など多彩な景観美を誇るが,そんな耶馬渓の東に位置するのが今回のテーマ西椎屋の滝である.西と付くのには理由があって,烏帽子山をはさんだ反対側に東椎屋の滝があるからである.
西椎屋の滝は駅館川水系日出生川に架かる滝である.奥耶馬渓一帯の豊富な水を集めたその姿は,かつて西日本随一の豪瀑と呼ばれていたが,1964年に始まった日出生ダムの工事によって周囲の環境が一変し,大きくその姿を変えてしまったという.
現在はその日出生ダムそばの駐車場から徒歩数分に展望台があり,滝の上部を見ることができる.ただしここからは滝壺は見えず,しかも木が邪魔をしているため, |
西椎屋の滝の看板 |
展望台までは楽勝です |
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はっきり言って展望は良くない.一方でここから下に降りて滝壺を含む滝の全貌を見ることのできる観瀑台があるのだが,ここは2016年4月の震災の影響なのか立ち入り禁止になっていた.
かくして現在この滝はその良さを味わうことができない状態になっている.ちなみに滝の所在地であるが,滝本体は玖珠町であるが,その下流部は宇佐市院内町である.
(訪問日 2017年2月19日) |
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展望台からは滝の上部しか望めません |
滝壺が見える観瀑台への入り口は閉鎖中 |
滝の展望を変えてしまったという日出生ダム |
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