大分県は4つの100選滝を持つ滝王国であるが,それら4つの滝のうちもっとも開けたところにあるのが表題の原尻の滝である.
大分県内陸南部に位置する豊後大野市は,西に阿蘇,南に九州山地を望む丘陵地帯に位置しており,それらの山々を源流とする大野川が市の中心部を流れている.原尻の滝はその大野川の支流,緒方川に架かかる滝である.
元々この地域の地形は約9万年前の阿蘇山からの火砕流の噴出(Aso-4)物が堆積して形成されたものであるが,それらの表層を流れる緒方川が崩落することで滝が形成されたと考えられている.崩落の範囲が広範囲だったことでこの滝の独特の景観が造りだされることになった.
滝の落差は20メートルであるが,一方滝幅は120メートルにも達し,水量の多い時期には豪快な幅広の滝となることから,東洋のナイアガラとか大分のナイアガラなどと呼ばれる(東洋のナイアガラと称する滝はここの他に群馬県の吹割の滝や鹿児島県の曾木の滝がある).
この滝のアクセスは非常によく,国道502号線のバイパスから少し入ったところに道の駅(その名も「道の駅原尻の滝」)があり,滝はそのすぐそばにある(なので車で行くと駐車場から徒歩1分で着いてしまう 笑). |
大野川の支流緒方川 |
滝見の吊り橋です |
滝見橋からの原尻の滝 |
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