熊本県には4つ,100選に選ばれた滝があるのだが,そのうち最も南に位置するのが人吉市にある今回のテーマ鹿目の滝(かなめの滝)である.
鹿目の滝は熊本県最大の河川である球磨川の支流,鹿目川に架かる滝だ.一般に鹿目の滝という場合,上流にある平滝,下流にある雄滝,雌滝の3つを総称して呼ばれることが多い.
球磨川が人吉盆地を流れる地域は大昔の火山活動で溶岩が流れ込んでできた地形である柱状節理(溶岩が冷えて固まる過程で,主として六角柱の形で形成される地層)が発達しており,鹿目の滝は3つとも川が柱状節理から落ち込むように出来上がっている特徴がある.
雄滝は36メートル,雌滝は30メートルの高さを有し,雄滝は雄大で見事な柱状節理から水が流れ落ちる様を見ることができる.雌滝は水量こそ劣るものの,二段に渡って落ちている優美な滝だ.一方,平滝のみは雄雌2つの滝とは少し離れた場所にあり,高さは5メートルほどであるものの,幅の広い滝となっている.
場所は人吉市内から西に入った道路傍にあり,停留所もあるので公共交通機関(予約型乗合いタクシー)を利用することもできる.
前述のように平滝のみ遊歩道が違うので注意が必要だ(先に平滝,その後雄滝,雌滝の流れがいいと思われる).雄滝は整備された遊歩道を歩いているとすぐに発見できるが,雌滝は雄滝の手前からわかりにくい遊歩道を通って向かう必要があるため注意が必要である.
(訪問日 2013年4月6日) |
鹿目の滝入り口 |
鹿目の滝(平滝) |
滝周辺案内図 |
説明版 |
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