九州を代表する活火山である阿蘇山は,巨大なカルデラを中心とした複雑な地形を抱えていることもあって,バラエティに富んだ景観を見せている.今回のテーマである数鹿流ヶ滝(すがるがたき)はそんな阿蘇にある滝である.
場所は阿蘇カルデラを取り囲む外輪山の西の切れ目で,カルデラの北部から流れ来る黒川が同じく南部から流れてくる白川と合流する付近にかかっている(白川の源流部は名水スポットとして名高い).落差60メートル,滝幅20メートルの規模であるが,一方で3000平方メートルにも及ぶ大きな滝壺を持つことでも知られている.これは滝が形成されたのが約7万年前と非常に古く,長い年月による浸食で滝そのものが後退していったためといわれている.
滝の名前の由来であるが,伝説によれば健盤龍命(タケイワタツノミコト)が阿蘇の外輪山を蹴破った際に滝ができ,。そこから鹿が数頭流されていったからといわれている.一方で中世の頃(鎌倉時代初期?)に,阿蘇家が行った下野の巻狩りで武士の乗った馬や犬に追われた数匹の鹿が,滝の上流の川に落ちて滝まで流れたことに由来するという伝承もあるようだ. |
滝の駐車場には牛のモニュメントが |
滝への入り口 |
このような道を歩いていく |
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