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 日本の滝100選


 88.数鹿流ヶ滝(熊本県南阿蘇村)

 
 九州を代表する活火山である阿蘇山は,巨大なカルデラを中心とした複雑な地形を抱えていることもあって,バラエティに富んだ景観を見せている.今回のテーマである数鹿流ヶ滝(すがるがたき)はそんな阿蘇にある滝である.
 場所は阿蘇カルデラを取り囲む外輪山の西の切れ目で,カルデラの北部から流れ来る黒川が同じく南部から流れてくる白川と合流する付近にかかっている(白川の源流部は名水スポットとして名高い).落差60メートル,滝幅20メートルの規模であるが,一方で3000平方メートルにも及ぶ大きな滝壺を持つことでも知られている.これは滝が形成されたのが約7万年前と非常に古く,長い年月による浸食で滝そのものが後退していったためといわれている.
 滝の名前の由来であるが,伝説によれば健盤龍命(タケイワタツノミコト)が阿蘇の外輪山を蹴破った際に滝ができ,。そこから鹿が数頭流されていったからといわれている.一方で中世の頃(鎌倉時代初期?)に,阿蘇家が行った下野の巻狩りで武士の乗った馬や犬に追われた数匹の鹿が,滝の上流の川に落ちて滝まで流れたことに由来するという伝承もあるようだ.

滝の駐車場には牛のモニュメントが

滝への入り口

このような道を歩いていく
 
 前述のように巨大な滝壺を持つため,滝の直下まで迫ることは困難であり,展望所から眺めることになる.国道57号線と325号線の合流点から200メートルほど北に行ったところに駐車場(牛のモニュメントあり)があり,そこから徒歩10分弱で展望所に至る.滝までの距離はあるものの,迫力ある眺めを堪能できる.
 またここには井上哲次郎による孝女白菊の碑がある.これは西南戦争時に行方不明になった父を慕う孝女についての漢詩であり,のちに落合直文によって口語訳されたほか独訳,英訳もされて世界的に知られるようになったものである.
 (訪問日 2014年8月25日)
 

数鹿流ヶ滝

説明文

井上哲次郎による碑
 
 
アクセス 滝の駐車場から徒歩10分弱です.公共交通機関利用ならJR豊肥本線・南阿蘇鉄道立野駅から約3キロ(徒歩40分程度)になります.    
観瀑のハード指数(★☆☆ ハードではありません) 駐車場から整備された遊歩道があり気軽に散策できます.


 

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