岡山県は瀬戸内海沿岸部には岡山平野が広がるものの,北部は中国山地が大半を占めている.このうち北東部には津山盆地など平坦地もあるが,北西部はほとんどが山がちな地形となっている.特に今回のテーマである神庭の滝のある真庭市は湯原奥津県立自然公園のエリアである.
神庭の滝は岡山県を南北に流れる旭川の支流,神庭川に架かる滝である.その落差は110メートル,幅20メートルと中国地方の滝では最大規模を誇る.その形は直瀑ではなく,落差の小さな滝が何段も連なる段瀑という形状となっている.
真庭市の大きな集落である勝山地区から国道313号線を北上,県道201号線に左折し5分ほどで駐車場に到着する.神庭の滝は公園として整備されているため入場料が必要となる(大人300円).
入場口からはよく整備された遊歩道を歩いていく.行程の半ばほどの所に,ちょうど滴が幾筋にも並んで落ちているような風情の玉垂の滝がある.またその少し先には「鬼の穴」と呼ばれる鍾乳洞への登り口がある(周辺の地質が石灰岩であるため鍾乳洞が発達している.滝の遊歩道と違って,こちらへの登りは結構キツイ).
入り口から10〜15分ほどで神庭の滝に到着する.中国地方最大規模を謳うだけあり,壮観な長めであった.ちなみに公園内には野猿が生息しているとのことだったが,この日は姿を見かけなかった.
(訪問日 2020年6月7日) |
神庭の滝駐車場 |
遊歩道は整備されている |
玉垂の滝 |
手前の橋からの滝の遠望 |
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