鳥取県は南に中国山地,北に日本海という地勢になっているが,山地帯から海までの距離が短く,山地を源流とする河川は高低差の割に距離が短いために,その流れは速い.
県西部に位置する琴浦町の中心部は加勢蛇川上の扇状地にあるが,その加勢蛇川の上流部は速い流れによる浸食により深い渓谷が形成されている.今回のうテーマ大山滝はそんな加勢蛇川上流の地獄谷にある.
この滝は近代以降2回その姿を変えたことが知られている.元々は三段に落ちる滝だったが1934年(昭和9年)の室戸台風の洪水によって上段28メートル,下段14メートルの二段になり,さらに2011年(平成23年)の台風による崩落で下段の短い今の形になった.
アクセスは琴浦町中心部から県道44号線で内陸に進み一向平(いっこうがなる)キャンプ場を目指す.ここの駐車場に車を置き,遊歩道を1時間弱で展望台に到着する.途中アップダウンのきついところもあるほか,長い吊り橋もあったりしてなかなかハードなところもある.展望台からはさらに滝壺まで降りることもできる.
(訪問日 2020年6月8日) |
滝への入り口一向平キャンプ場 |
遊歩道 |
大山滝吊り橋,結構怖い |
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