紀伊半島南東部は険しい山々が多い一方で年間降水量も非常に多く,そのために急峻な河川が発達している.これらの川にはたくさんの滝が形成されており,たとえば那智の滝で知られる那智川には60もの滝があるという.今回のテーマである桑ノ木の滝であるもまた紀伊半島南部の滝である.
桑ノ木の滝は三重県と和歌山県の県境となっている熊野川の支流である高田川の,さらに支流の桑ノ木谷にかかっている.新宮市の市街地から国道168号線を北西に7キロほど進み,相賀橋を渡ったところを左折し県道230号線に入る.道なりに2キロほど行った先の相賀地区の相賀バス停付近に車を停め,そばにある歩行者用の細い橋(桑ノ木橋)を渡る.ここからは川沿いの遊歩道を歩くことになるが,それほどアップダウンはなくあまり疲れることはない.ただ足元が悪いところもあるのでそれなりに注意は必要だろう(ハイヒールやサンダル履きはお勧めしない).
遊歩道はほぼ一本道でところどころに目立つ案内板が出ているので迷うことはないと思われる.途中「一人ずつ渡ってください」と書かれた橋を渡って川の右岸になりそのまま歩いて行った終点が目指す桑ノ木の滝である(最初の橋から15分ほど).高さ21メートル,幅8メートルと比較的小振りではあるが, |
高田川です |
このオレンジの案内板があちこちに立っています |
桑ノ木谷と遊歩道 |
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